2025年度 早稲田大学教育学部 英語|A・B方式とC方式の解答・論述解説

WASEDA EDUCATION 2025 ENGLISH
2025年度 早稲田大学教育学部 英語|A・B方式とC方式の解答・論述解説

スクリーンタイム、包装と消費、言語とアイデンティティを、方式の違いから答案作成まで整理します。

2025年度の早稲田大学教育学部では、A方式とB方式が同じ英語問題を使用する一方、C方式の英語英文学科は一部共通素材を使いながら、日本語論述と英語論述を加えた別問題でした。「教育学部英語」を一括りにせず、出願方式に対応する問題冊子で学習することが出発点です。

2025年度は二つの英語問題を区別する

対象 公式に確認できる位置づけ 問題の中心
A方式 外国語90分・50点。英語英文学科は英語選択が必須 3題の英文読解。記号式31問
B方式 外国語90分・50点。英語はA方式と同一問題 A方式と同じ問題冊子を使用
C方式・英語英文学科 共通テストと組み合わせる個別試験。90分・150点 A・B方式と一部共通の読解に、資料比較、日本語論述、英語論述を追加
C方式の他学科 学科・専修ごとに総合問題、国語、理科、数学など別科目 英語英文学科の英語問題を全学科共通問題と誤認しない

A・B方式で英語英文学科を受ける場合、公式要項は英語得点を調整後に1.5倍するとしています。これは問題の配点を勝手に75点へ読み替えるという意味ではありません。まず外国語50点として採点・調整され、その後の合否判定上の扱いが学科固有である、と分けて理解します。

C方式の個別試験は「A・B方式の英語を解けば終わり」ではありません。共通のスクリーンタイム素材を読んだ後、別の書き手による応答を比較し、日本語で要点を説明し、さらに英語で自分の立場を根拠付きで表すところまでが評価対象です。

大学公式資料

公式問題ページはA方式の英語とB方式の英語を同一リンクで示し、「B方式はA方式と同一問題」と明記しています。C方式では英語英文学科だけに英語の個別問題があり、教育学科、国語国文学科、社会科、理学科、数学科、複合文化学科はそれぞれ別の個別科目を課します。

A・B方式の公式正答一覧

公表期間中に大学が示した記号式正答を、大問ごとに転記します。第II問5は本文中の2番目にb、8番目にeを入れる指定です。第III問10は3つ選択します。

第I問 スクリーンタイムの管理

1 c / 2 a / 3 d / 4 a / 5 d / 6 c / 7 a / 8 d

第II問 包装と消費行動

1 d / 2 b / 3 a / 4 d / 5 2nd=b・8th=e / 6 d / 7 c / 8 D / 9 a,e / 10 b / 11 b

第III問 言語とアイデンティティ

1 b / 2 d / 3 d / 4 a / 5 a / 6 d / 7 b / 8 b / 9 c / 10 c,e,f / 11 c / 12 b

答えを写しただけでは、再受験時に同じ選択肢で迷います。各問について「本文の主語」「本文の断定の強さ」「選択肢で入れ替えられた語」を一つずつ記録してください。特に複数選択では、正しそうな選択肢を集めるのではなく、各選択肢を本文の一文または複数段落の要旨に対応させます。

C方式・英語英文学科の正答と出題意図

第I問 資料読解・比較

1 c / 2 a / 3 d / 4 a / 5 d / 6 c / 7 a / 8 d / 9 d / 10 a / 11 a / 12 b

公式説明によると、第I問は研究者が一般向けに書いた記事と、それを読んだ学生が意見をまとめた英文資料から成ります。問1〜12では、段落間の接続、文章全体の概要、論理展開、筆者の意図、二つの課題文の関係を読み取ります。最初の8問はA・B方式第I問と同じ正答配列ですが、C方式では資料間の関係を問う追加部分があるため、同じ問題と決めつけてはいけません。

第II問 日本語論述

公式の出題意図は、スマートフォンやタブレットの視聴時間制限を、食事のカロリー制限と比べる文章について、その要点と主張を日本語で正確かつ明瞭に説明する力を測ることです。答案では「どちらも単純な数値だけでは活動の質を評価できない」という比較軸と、「だから無制限でよいわけではなく、内容・目的・生活全体との関係を見る」という留保を分けます。

第III問 英語論述

第I問の資料に関係するテーマについて、パラグラフ・ライティング、根拠や具体例、資料の適切な参照を用い、自分の意見を英語でまとめる問題です。2025年度は、端末の視聴時間が増える状況で制限が必要かを論じます。賛否の結論だけでなく、資料の議論をどう受け止め、どんな条件なら制限が有効かを示す必要があります。

3題の長文をどう読むか

第I問:screen timeを「分数」だけで測る弱点

中心となる対比は、画面を見た合計時間と、画面上で実際に行った活動の質です。オンライン授業、家族との通話、創作、受動的な動画視聴をすべて同じ一分として数えると、評価に必要な差が消えます。一方で、質が大切だという主張を「時間制限は一切不要」と強めてはいけません。睡眠、運動、対面交流を圧迫する場合には時間も重要であり、本文の論点は一律の数値目標を疑うことにあります。

選択肢を比べるときは、parents、children、researchersなど主体を固定し、improve、replace、limitなど動詞の方向を確認します。本文が「改善が見られた」と述べる箇所を「問題が解決した」とする選択肢は、程度を強めた誤答です。また、screen activityがnon-screen activityを置き換えられないという結論では、代替関係の向きを逆にしないことが重要です。

第II問:packageは容器ではなく選択を作る装置

第II問では、包装が商品を保護するだけでなく、棚で視線を集め、商品の意味や消費者の自己像を先に作る働きが論点になります。具体例を読むときは、商品名や素材を暗記するのではなく、その例が「視認性」「自己定義」「環境配慮」「設計者の介入」のどれを示すか分類します。

文挿入では、挿入候補文の指示語と既出情報を両側から確認します。there are one or more packages ... vision のような文は、前文で成立した状況を受け、後文の消費者行動へ橋を架けます。語句だけが似た位置ではなく、挿入後に「一般化→具体化」「原因→結果」が自然につながる位置を選びます。

複数選択では、包装そのものが売られるほど魅力的という逆転、現代建築と同様に設計者が深く関わるという比較など、本文の意外性を残した選択肢が根拠になります。常識的に正しい環境論でも、本文が述べていなければ正答にはなりません。

第III問:languageは所属と境界を同時に示す

言語は共同体への所属を生む一方、話者を他者から区別します。この二面性を片方だけに縮めないことが第III問の軸です。Greekとbarbarian、母語という比喩、標準語と方言、階級と学業成績、移民の継承語などの例は、すべて「言語形式に社会的評価が付く」という上位命題へ戻せます。

問10のような複数選択では、方言への知覚が話者ごとに異なること、労働者階級の話し方と低い学業成績の相関が報告されたこと、言語変異が多様なアイデンティティを映すことを、それぞれ別の根拠で確認します。相関を因果へ変えたり、すべての国に唯一の国民言語があると一般化したりする選択肢は外します。

C方式の独自論述答案

日本語論述の答案例

画面を見る時間を一律に制限する方法は、食事をカロリーだけで評価する方法と同じく、行動の質や目的を捉えにくい。学習、創作、交流と受動的視聴を区別し、睡眠や運動を妨げているかも含めて判断すべきだ、という主張である。

第一文で比較対象と共通する弱点を示し、第二文で筆者が求める代替基準を示しました。「カロリー制限が悪い」「端末は教育に良い」といった本文外の評価を足していません。日本語論述は逐語訳ではなく、比較の目的を説明する答案です。

英語論述の答案例(独自127語)

Families need limits on screen use, but a single daily number is too crude. A video call with a grandparent, an online lesson, and an hour of automatic short videos do not have the same value. Therefore, parents should first protect sleep, exercise, study, and face-to-face conversation. Within those boundaries, they should judge digital activities by purpose and by their effects on the child. For example, a teenager who creates music on a tablet may benefit from more screen time than one who keeps watching clips after midnight. The useful question is not simply how many minutes a child spends with a device, but what the activity replaces and whether the child can stop voluntarily. Flexible limits are harder to apply, yet they are more educational than one rule for every child.

日本語訳:家庭には画面利用の制限が必要だが、一つの一日基準は粗すぎる。祖父母とのビデオ通話、オンライン授業、短い動画の自動視聴一時間は同じ価値ではない。したがって保護者は、まず睡眠、運動、学習、対面会話を守るべきである。その範囲内で、目的と子どもへの影響によってデジタル活動を判断する。例えば、タブレットで音楽を作る10代は、深夜まで動画を見続ける10代より長い画面時間から利益を得る場合がある。有用な問いは単なる分数ではなく、活動が何を置き換え、本人が自発的に止められるかである。柔軟な制限は難しいが、全員に同じ規則より教育的である。

構成は、立場、単純な数値基準への反論、守るべき生活条件、対比例、判断基準、結論の六段階です。資料の主張を借りつつ、同じ文を長く写さず、自分の具体例で論証しています。賛成・反対を先に決めるより、どの条件で自分の結論が成り立つかを一文ずつ確認します。

独自英文でSVOC・節・動詞・修飾を確認

Treating every minute of screen use as equally harmful ignores what children are doing and why.

和訳:画面利用の一分一分を等しく有害だと扱うことは、子どもが何を、なぜしているかを無視する。

SVOC
Treating ... harmful(S)/ ignores(V)/ what ... and why(O)。
what children are doing は名詞節、why は省略を含む疑問詞節で、ともに ignores の目的語。
動詞
treat A as B と ignore O は他動詞。are doing は進行形。
修飾
of screen use は minute を、equally は harmful を修飾。

Packaging shapes expectations before consumers have examined the product itself.

和訳:包装は、消費者が商品そのものを調べる前に期待を形作る。

SVOC
Packaging(S)/ shapes(V)/ expectations(O)。
before consumers have examined ... は時を示す副詞節。
動詞
shape と examine は目的語を取る他動詞。
修飾
itself は the product を強調し、before節全体は shapes の時を限定。

The language people choose can signal both belonging and distance.

和訳:人々が選ぶ言語は、所属と隔たりの両方を示し得る。

SVOC
The language people choose(S)/ can signal(V)/ both belonging and distance(O)。
people choose は目的格関係代名詞が省略された形容詞節で language を修飾。
動詞
choose と signal は他動詞。
修飾
both A and B が目的語内で二つの概念を対等に結ぶ。

While the researcher rejects a simple numerical limit, the student argues that families still need practical boundaries.

和訳:研究者が単純な数値制限を退ける一方、学生は家庭にはなお実際的な境界が必要だと論じる。

SVOC
the student(S)/ argues(V)/ that節(O)。that節内は families(S)/ need(V)/ practical boundaries(O)。
While節は対比を示す副詞節、that節は argues の内容を示す名詞節。
動詞
reject と need は他動詞。argue はここではthat節を目的語に取る。
修飾
simple と numerical は limit を、still と practical はそれぞれ need と boundaries を限定。

90分の時間配分

方式 段階 目安 確認事項
A・B 第I問 24分 段落指定、否定形、程度の強めすぎ
A・B 第II問 29分 挿入位置、具体例の役割、複数選択
A・B 第III問 31分 抽象概念、一般化、相関と因果、タイトル
A・B 見直し 6分 NOT、複数選択、転記、保留問
C 資料読解・選択 35分 二つの書き手、共通点、相違点、引用位置
C 日本語論述 18分 比較軸、主張、留保、本文外情報の排除
C 英語論述 32分 立場、理由、例、資料との接続、文法
C 見直し 5分 主語動詞、単複、時制、綴り、論理接続

これは日本英語塾の演習モデルであり、大学公式の推奨配分ではありません。C方式では英語論述を最後の余り時間へ追いやると、資料を参照した一貫した段落を作れません。読解開始時に自分の立場を決めず、二資料の関係を確定してから論述メモを作ります。

誤答分析と7日間の復習

1. 設問条件

正しいものか誤っているものか、単数選択か複数選択かを問題番号の横に写す。

2. 根拠の単位

一文で決まる問、段落要旨で決まる問、全文比較が必要な問を分ける。

3. 誤差の種類

主体交換、程度強化、因果化、時点変更、範囲拡大、本文外知識に分類する。

4. 論述の再作成

解説を閉じ、日本語答案と英語段落を翌日に白紙から書き直す。

当日 31問または12問の根拠位置を記録し、誤答を六分類する。
翌日 第I問の中心対比を日本語80字と英語2文で再現する。
3日後 包装の具体例を、視認性・自己像・環境・設計の役割へ分類する。
5日後 言語と所属について、相関を因果と書かない60語段落を作る。
7日後 C方式の日本語論述と英語論述を合計50分で再作成し、資料参照を確認する。

独自10点ルーブリック

観点 2点 1点 0点
設問対応 要求へ直接答える 一部不足 別の問いへ答える
資料理解 二資料の関係が正確 片方のみ 主張を逆転
論理 立場・理由・例が接続 飛躍あり 羅列のみ
英語 意味を妨げる誤りなし 軽微な誤り 骨格が不明
独自性 資料と自分の例を区別 区別が曖昧 本文の長い写し

よくある質問

A方式とB方式の英語は別問題ですか。

2025年度は同一問題です。大学公式ページがB方式の英語についてA方式と同一と明記し、同じPDFへリンクしています。

C方式なら全学科が英語を受けますか。

いいえ。英語の個別試験は英語英文学科です。他学科・専修は総合問題、国語、理科、数学など、公式表に示された個別科目を受けます。

C方式はA・B方式の問題だけ解けば足りますか。

足りません。一部共通問題はありますが、資料間の比較、日本語論述、資料を踏まえた英語論述への対策が必要です。

公式解答は現在も見られますか。

2025年度公式問題ページは、解答例の公表期間終了を明記しています。本ページは公表時の公式正答・出題意図の確認記録を使用し、論述の独自答案を公式答案と混同しないよう表示しています。

問題文が一部見えない場合はどうしますか。

著作権処理によりマスクされた部分を推測で補わず、正規の過去問題集を手元に用意してください。本ページは問題冊子と並べて使う復習用です。

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