spend / cost / take の使い分け|時間・お金がかかるは主語で決まる|英文法Q&A
― 「時間・お金がかかる」は主語で動詞が決まる
I spent two hours on it.(それに2時間かけた)/It cost me $50.(50ドルかかった)。「時間・お金を費やす/かかる」は、人が主語か、もの・ことが主語かで動詞が変わります。
Q. 「〜に時間・お金がかかる」は spend? cost? take?
A. 主語が誰(何)かで決まります。①人が主語で「費やす」なら S spend + 時間/お金 + (in) doing / on 名詞。I spent two hours (in) reading.(2時間読書した)/I spent $50 on books.(本に50ドル使った)。②もの・ことが主語で「(人に)お金がかかる」なら S cost + 人 + お金。The bag cost me $100.(そのかばんは100ドルした)。③もの・ことが主語で「時間がかかる」なら S take + (人) + 時間。The work took me three hours.(その仕事は3時間かかった)。人の側から見れば spend、もの・ことの側から見れば cost / take――同じ「かかる」を、どちらを主語に置くかで言い分けるのです。なお it を形式主語に立てた It takes 人 時間 to do(〜するのに時間がかかる)も、この take の仲間です。
1. 結論 ― 主語が人か、もの・ことか
人が費やす=S spend 時間/お金 (in) doing / on 名詞。もの・ことがお金をかけさせる=S cost 人 お金。もの・ことが時間をかけさせる=S take (人) 時間。形式主語は It takes 人 時間 to do。
2. 主語と型
| 動詞 | 主語 | 型 |
|---|---|---|
| spend | 人 | spend 時間/お金 (in) doing / on 名詞 |
| cost | もの・こと | cost 人 お金 |
| take | もの・こと | take (人) 時間 |
3. 例文で確認
She spends too much time on her phone.
彼女はスマホに時間を使いすぎている。
spend + 時間 + on 名詞。動作なら on ~ing か (in) ~ing(spend time (in) studying)です。
The repairs cost us a lot of money.
その修理で、かなりのお金がかかった。
cost + 人 + お金。cost は第4文型のように2つ目的語をとり、過去形も cost(無変化)です。
Learning a language takes time and effort.
言語の習得には、時間と努力がかかる。
take + 時間。主語はもの・こと。It takes 人 時間 to do と同じ take です。
4. つまずきやすい形
(1) spend は人が主語
spend の主語は人。spend + 時間/お金 + on 名詞、動作なら (in) doing(in は省略可)です。
(2) cost は無変化・第4文型
cost は主語がもの・ことで cost 人 お金。活用は cost - cost - cost(無変化)。「(人に)犠牲を払わせる」でも使います。
(3) take は時間、cost はお金が基本
大まかに take=時間、cost=お金。どちらも主語はもの・こと(無生物主語)です。
(4) It takes 人 時間 to do
It takes 人 時間 to do は、it を形式主語にした形。中身は「to do するのに時間がかかる」で、take の仲間です。
5. 原理とのつながり
spend / cost / take は、どれも「時間やお金という資源が動く」ことを表します。違いは、それを誰(何)の視点から語るか――主語の選び方だけです。まず、人の側から「自分が費やす」と言うなら spend。I spend + 時間/お金 と、資源を目的語に置き、その使い道を on 名詞/(in) doing で添えます(spend $50 on books/spend an hour (in) cooking)。主役はあくまで人です。反対に、もの・ことの側から「これが(人に)資源を払わせる」と言うなら、無生物主語の cost / take。The bag cost me $100.(かばんが私に100ドルを払わせた)/The job took me three hours.(仕事が私に3時間を要した)。日本語では「かばんは100ドルした」「仕事は3時間かかった」と訳しますが、英語はもの・ことを主語に立て、人を目的語に置くのです。この cost 人 お金/take 人 時間 は、目的語を2つとる形。おおむね cost はお金・犠牲、take は時間・労力を担当します。そして、時間がかかる主体を it でぼかしたいときは、It takes 人 時間 to do――形式主語 it を立て、本当の中身を to do で後ろに回す。「資源がかかる。人が主語なら spend、もの・ことが主語なら cost(お金)/ take(時間)」――視点から動詞を選ぶ。丸暗記ではなく、主語の置き方から捉える。それが土台です。
6. 次に読む
spend / cost / take を、「視点」で
人が主語か、もの・ことが主語か――それだけで動詞は決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。語法を主語の置き方から捉える力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
