名詞の複数形の作り方|規則・不規則・単複同形|英文法Q&A
― 規則・不規則・単複同形の3系統
books / boxes / cities / knives、そして children / feet / sheep。複数形は、語尾のルールと、少数の不規則を押さえれば作れます。可算名詞だけが持つ形です。
Q. 複数形は -s を付けるだけ? children や feet はなぜ違う?
A. 複数形は3系統で捉えます。①規則変化――基本は -s(books)。ただしs, x, ch, sh, o で終わる語は -es(buses, boxes, watches, dishes, potatoes)。「子音+y」は y を i に変えて -es(city → cities)。ただし「母音+y」はそのまま -s(boys, days)。f / fe で終わる多くは ves(leaf → leaves, knife → knives)。②不規則変化――man → men, woman → women, child → children, foot → feet, tooth → teeth, mouse → mice, person → people。これは古い英語の名残で、数が限られるので覚えるべきものです。③単複同形――sheep, fish, deer, Japanese は、単数も複数も同じ形。さらに scissors, glasses, trousers は「2つで1組」なので常に複数で使います。不可算名詞(water, information)は、そもそも複数形にしません。
1. 結論 ― 語尾ルール+不規則を覚える
規則:基本 -s、s/x/ch/sh/o は -es、子音+y は -ies、f/fe は -ves。不規則:child → children, foot → feet など。単複同形:sheep, fish。不可算は複数にしない。
2. 作り方の型
| 語尾 | 作り方 | 例 |
|---|---|---|
| s, x, ch, sh, o | +es | boxes, dishes, potatoes |
| 子音+y | y→ies | city → cities |
| f / fe | →ves | knife → knives |
| 不規則 | 形が変わる | foot → feet |
3. 例文で確認
She bought three boxes of tomatoes at two stores.
彼女は2つの店で、トマトを3箱買った。
box → boxes(x で終わる)、tomato → tomatoes(o)、store → stores(規則)。語尾で -es か -s かが決まります。
Two children lost their front teeth.
2人の子どもが、前歯を失った。
child → children(-ren)、tooth → teeth(母音交替)。数は少ないので、そのまま覚えます。
I saw ten sheep, and I need new scissors.
羊を10匹見た。あと、新しいはさみが要る。
sheep は単複同形(×sheeps)。scissors は「2枚の刃」で常に複数です。
4. つまずきやすい形
(1) s / x / ch / sh / o は -es
この音で終わる語は -es(buses, boxes, watches, dishes, potatoes)。発音の都合で e を挟みます。
(2) 子音+y は -ies
「子音+y」は y → ies(city → cities)。「母音+y」はそのまま -s(boy → boys)。直前が母音か子音かで分かれます。
(3) f / fe は -ves(例外あり)
leaf → leaves, knife → knives。ただし roof → roofs のような例外もあり、すべてではありません。
(4) 不規則・単複同形は暗記
man → men, child → children, foot → feet, mouse → mice や、単複同形の sheep, fish, deer は、ルール外なので覚えます。
5. 原理とのつながり
英語の可算名詞は、「1つ」か「2つ以上」かを形で区別します。この「2つ以上」の形が複数形です。裏を返せば、数えられない不可算名詞(water, information, advice)は、そもそも複数形を持ちません。複数形の作り方が「規則・不規則・単複同形」に分かれるのは、英語が歴史の層を重ねてきたからです。①いちばん新しく主流なのが、語尾に -s を足すやり方。発音の都合で、s, x, ch, sh のあと(そのままだと -s が言いにくい)は -es にし、「子音+y」は y を i に変えて -ies、一部の f / fe は有声音に引かれて -ves になります。どれも音の流れから来た調整です。②これに対し、foot → feet, tooth → teeth, mouse → mice のように母音そのものが変わるタイプや、child → children, ox → oxen のような -en 複数は、古い英語の複数形が化石のように残ったもの。数が少ないので覚えれば済みます。③sheep, deer, fish の単複同形も、古い名詞の名残です。そして scissors, glasses, trousers, pants は、「2つのパーツが対になった1つの道具」という発想から、常に複数扱いになりました。数の読み方や few / little(可算・不可算で使い分ける)と合わせると、名詞の「数」をめぐる体系が見えてきます。「主流は語尾+s(音で -es/-ies/-ves に調整)、古い形が不規則として残る」――層として捉える。丸暗記の一覧ではなく、成り立ちから押さえる。それが土台です。
6. 次に読む
複数形を、「音と歴史の層」から
語尾ルールと少数の不規則――整理すれば、作れます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。名詞の数を体系から捉える力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
