prefer A to B の意味|than ではなく to で比べる好み|英文法Q&A

英文法Q&A 構造で解く|動詞の語法・比較
prefer A to B
― 「than」ではなく「to」で比べる好み

I prefer tea to coffee.(コーヒーより紅茶が好き)。prefer A to B=「BよりAの方を好む」。比べる相手を、than ではなく to で示すのが特徴です。

Q. prefer は、なぜ than ではなく to で比べるのですか?
A. prefer は「一方を、もう一方の前に置く=優先する」という意味の動詞で、優先される相手を to(〜に対して)で導くからです。①名詞なら prefer A to BI prefer tea to coffee.(コーヒーより紅茶)。②動名詞でも toprefer doing to doingI prefer walking to driving.(運転より歩く方が好き)。③ただし不定詞同士を比べるときは、to が重なって紛らわしいので rather than を使います。prefer to do (rather) than (to) doI prefer to walk rather than drive.。④その場限りの希望「(今回は)むしろ〜したい」は would prefer to doI'd prefer to stay home tonight.――これは would rather と近い言い方です。preferto は、比較than の代わり――superior to(〜より優れた) などと同じ、「to で相手を示す比較」の仲間です。

1. 結論 ― 好みの比較は to で示す

判断基準

prefer A to B=「BよりAを好む」。名詞・動名詞は toprefer walking to driving)。不定詞同士は rather thanprefer to walk rather than drive)。その場の希望は would prefer to do

I prefer tea to coffee.(コーヒーより紅茶)= 比較の than の代わりに to

2. 形の一覧

比べるもの
名詞 prefer A to B
動名詞 prefer doing to doing
不定詞 prefer to do rather than (to) do

3. 例文で確認

EX 1|prefer A to B(名詞)

She prefers the mountains to the sea.

彼女は海より山の方が好きだ。

prefer A to B。比べる相手 the seato で示します。×than the sea とは言いません。

EX 2|prefer doing to doing(動名詞)

I prefer reading to watching TV.

テレビを見るより、読書の方が好きだ。

動名詞(reading / watching)を比べるときも、あいだは to。名詞と同じ扱いです。

EX 3|prefer to do rather than do(不定詞)

I prefer to pay by card rather than use cash.

現金を使うより、カードで払う方がいい。

不定詞同士は rather than。後ろの動詞は原形(use)が普通で、to の重なりを避けます。

4. つまずきやすい形

(1) 比較は than でなく to

prefer A to B。「〜より」を than で表す比較級とは違い、preferto を使います。

(2) 動名詞も to でつなぐ

prefer ~ing to ~ingprefer walking to driving)。動名詞は名詞に近い働きなので、比較の相手はやはり to です。

(3) 不定詞は rather than

prefer to do rather than (to) do。不定詞の to と比較の to が重なるため、比較側は rather than にします。

(4) would prefer to do=その場の希望

would prefer to do は「(今回は)〜したい」。いつもの好み(prefer)ではなく、一回的な希望を表します。

5. 原理とのつながり

preferto は、to 不定詞to でも、方向の to でもありません。これは「比べる相手」を示す to――比較than に当たる働きです。なぜ than でないのか。prefer という語は、もともと「一方を、もう一方の前に置く(=優先する)」という意味を持ちます。「Bを差し置いて、Aを前に」――このとき、後ろに退く相手(B)to(〜に対して)で示すのです。同じ発想の語はほかにもあります。superior to(〜より優れた)/inferior to(〜より劣った)/senior to(〜より年上の)/prior to(〜より前の)――これらも than ではなく to で相手を示す、「to で比べる」仲間です。prefer はその動詞版だ、と捉えると腑に落ちます。だから、比べるものが名詞でも動名詞でも、あいだは toprefer tea to coffee/prefer walking to driving)。ただし、比べるものが不定詞to do)のときだけは事情が変わります。prefer to walk to to drive では to が続いて読みにくい。そこで、比較側を rather than に替えて prefer to walk rather than (to) drive とし、後ろは原形にするのが自然です。そして、いつもの好みではなくその場限りの希望を言うときは、would を添えて would prefer to do(=would rather do)。「prefer は一方を前に置く動詞。退く相手を to で示す(不定詞のときだけ rather than)」――語の意味から to を捉える。それが土台です。

6. 次に読む

prefer を、「to で比べる」から

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