would rather の使い方|むしろ〜したい・SにVしてほしい(仮定法過去)|英文法Q&A
― むしろ〜したい/SにVしてほしい
I'd rather stay home.(むしろ家にいたい)。would rather + 原形で「(どちらかと言えば)むしろ〜したい」。相手にしてほしいときはwould rather + S + 過去形――この過去形は仮定法で「現実と違う願望」を表します。
Q. I would rather you didn't go. は、なぜ didn't(過去形)なのですか?
A. これは仮定法過去で、「あなたに行かないでほしい」という現実と違う願望を表すからです。would rather は「むしろ〜したい」(=would prefer to)という控えめな願望。後ろの形は2種類あります。①自分がしたいことは原形:I'd rather stay home.(むしろ家にいたい)。than を続けるときも原形:I'd rather walk than wait.(待つより歩きたい)。②相手(他者)にしてほしいことは、that 相当の節+過去形:I'd rather you came early.(むしろ早く来てほしい)。相手の行動は自分では動かせずまだ現実になっていないので、I wish と同じく仮定法過去で表します。過去への願望なら③would rather have done(むしろ〜すればよかった)。核は「rather=むしろ」+「would=控えめ・仮定法」。had better と並ぶ願望・助言表現です。
1. 結論 ― 自分は原形、相手は節+過去形
would rather=「むしろ〜したい」。自分のことは原形(than の後ろも原形)。相手にしてほしいことは節+過去形(仮定法過去=現実と違う願望)。過去は would rather have done。
2. 3つの形
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| would rather do | むしろ〜したい | I'd rather stay. |
| would rather A than B | BよりむしろA | walk than wait |
| would rather S + 過去形 | SにVしてほしい | I'd rather you came. |
3. 例文で確認
I would rather stay home tonight.
今夜は、むしろ家にいたい。
would rather + 原形(stay)。「どちらかと言えば〜したい」という控えめな願望を表します。
I would rather walk than wait for the bus.
バスを待つより、むしろ歩きたい。
than の後ろも原形(wait)。would rather A than B で「BよりむしろA」と2つを比べます。
I would rather you didn't tell anyone.
むしろ、誰にも言わないでほしい。
相手の行動は現実と違う願望なので、節+過去形(didn't)。I wish と同じ仮定法です。
4. つまずきやすい形
(1) than の後ろも原形
would rather do than do。than の後ろは to do や -ing ではなく原形です(walk than wait)。
(2) 相手にしてほしいときは過去形
would rather + S + 過去形(I'd rather you came)。時制の過去ではなく、現実と違う願望を表す仮定法過去です。
(3) 否定は not の位置に注意
自分のことは would rather not do(むしろ〜したくない)。相手には would rather S didn't do(〜しないでほしい)。
(4) 過去への願望は have done
would rather have done(むしろ〜すればよかった)。すでに終わったことへの後悔・願望を表します。
5. 原理とのつながり
would rather の後ろが「原形」と「過去形」に分かれるのは、暗記事項ではなく「would は仮定法の would、過去形は“現実からの距離”」という一点で説明できます。rather は「むしろ」、would は控えめ・仮定を帯びた助動詞。だから would rather は「(できれば)どちらかと言えば〜したい」というひかえめな願望を表します。自分がしたいことは、これから自分の意志で選べる――だから原形(I'd rather stay)。ところが相手にしてほしいことは、自分では動かせずまだ現実になっていない。この「現実とのズレ」を、英語は過去形で表すのです(I'd rather you came)。これは、I wish が「現実と違う願い」を過去形で表すのとまったく同じ仕組み――過去形は時間の過去ではなく、現実からの距離を示す(仮定法の根っこ)。だから過去への願望は、距離をもう一段深めて would rather have done(〜すればよかった)になります。would という仮定法の助動詞を核に持つ表現だから、後ろも仮定法で呼応する――そう捉えれば、had better をはじめ、would/had を含む願望・助言表現が、一本の筋で見通せます。「過去形=現実からの距離」――それが土台です。
6. 次に読む
would rather を、「would=仮定法」から
後ろの原形と過去形は、「現実からの距離」で一貫して説明できます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。助動詞と仮定法を一本の筋で捉える力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
