I wish 仮定法|「〜ならいいのに」の願望|英文法Q&A
― 「〜ならいいのに」の願望
I wish I were rich.(金持ちならいいのに)。I wish + 仮定法は「〜ならいいのに」というかなわない願望。現在の願望は過去形、過去への後悔は過去完了。実現しうる願いは hope で表します。
Q. I wish I knew the answer. は、なぜ know でなく knew(過去形)ですか?
A. wish が「実現しない・かなわない願望」を表し、仮定法で時制を1つ過去へずらすからです。①I wish + 過去形=現在の事実に反する願望「(今)〜ならいいのに」。I wish I knew the answer.(答えを知っていればなあ=実際は知らない)、I wish I were taller.(背が高ければ)。②I wish + 過去完了=過去への後悔「〜だったらよかったのに」。I wish I had studied harder.(もっと勉強していればよかった)。③I wish + would=相手の(未来の)行動への願望「〜してくれればいいのに」。I wish it would stop raining.。大事な区別は、実現しうる願いは hope だという点。I hope you get well.(回復を願う=実現可能)と、I wish I could fly.(飛べたらいいのに=不可能)は使い分けます。時制を事実から後退させる考え方は仮定法、as if 仮定法と同じです。
1. 結論 ― かなわない願望は時制を1つ過去へ
I wish + 過去形=現在の事実に反する願望(〜ならいいのに)。I wish + 過去完了=過去への後悔(〜だったらよかった)。I wish + would=相手の行動への願望。実現しうる願いは hope。
2. 3つの型
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| I wish + 過去形 | 今〜ならいいのに | I wish I knew |
| I wish + 過去完了 | 〜だったらよかった | I wish I had gone |
| I wish + would | 〜してくれれば | I wish he would call |
3. 例文で確認
I wish I had more free time.
もっと自由な時間があればいいのに。
実際は時間がないのに、あればいいのに。had(過去形)で「現在の事実に反する願望」を表します。
I wish I hadn't said that to her.
彼女にあんなことを言わなければよかった。
had + 過去分詞で過去への後悔。「実際は言ってしまった」ことを、1段深い過去で悔やんでいます。
I hope it will be sunny tomorrow.
明日は晴れるといいな。
hope は実現しうる願いなので直説法(will be)。wish(かなわない)とは時制も発想も違います。
4. つまずきやすい形
(1) 過去形=現在の事実に反する願望
I wish + 過去形は、今かなわない願い(I wish I knew / were)。was の代わりに were も使えます。
(2) 過去完了=過去への後悔
I wish + 過去完了は「(あのとき)〜だったらよかった」という後悔。had done / hadn't done で表します。
(3) 相手の行動には would
「〜してくれればいいのに」は I wish + S + would + 原形(I wish you would listen.)。相手への要望・いらだちを含みます。
(4) hope と wish を区別
実現しうる願いは hope + 直説法、かなわない願いは wish + 仮定法。可能性の有無で使い分けます。
5. 原理とのつながり
I wish の仮定法は、as if 仮定法とまったく同じ原理――「時制の後退=事実からの距離」――で理解できます。wish が表すのは、今はかなっていない(事実に反する)願望。だから、事実から切り離すために時制を1つ過去へ後退させます(仮定法)。願望が「今かなわない」なら現在から1つ下がって過去形(I wish I knew)、「過去にかなわなかった(後悔)」ならさらに深く過去完了(I wish I had known)。時制を過去へ動かすほど、現実から遠い=かなわなさが強いことを示すのです。ここが hope との分かれ道。hope は「実現しうる」願いなので、事実からの距離がなく直説法のまま(I hope it will …)。つまり、wish か hope かは「その願いが現実にどれだけ届きうるか」で決まり、それが時制に映る。この「事実との距離を時制で表す」軸は、要求の that 節(仮定法現在)や as if と一本でつながります。仮定法は「現実との距離のものさし」――そう捉えれば、wish・as if・if 節がすべて同じ原理で見通せます。
6. 次に読む
I wish を、「現実との距離」から
「かなわない願望は時制を後退/実現しうるならhope」で使い分けられます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。仮定法を距離のものさしで捉える力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
