2025年度 早稲田大学商学部 英語|5大問の独自解答・長文解説
2025年度 早稲田大学商学部 英語|5大問の独自解答・長文解説
職場会話、子どもの五輪参加、幸福追求の逆説、飲食店の環境技術、予測AIを、訂正反映後の公式問題に沿って解説します。
一次資料と正答の扱い
早稲田大学の2025年度商学部試験ページと、訂正を含む英語問題PDFを基準にしました。PDFは訂正1ページを含む13ページで、本冊は第I〜V問です。公式解答例・出題意図は現在掲載期間終了です。
このため、本記事は現在確認できる公式訂正と問題条件を「大学公式」、本文から再検討した選択・整序・抜き出しを「独自解答」として区別します。入試長文・設問全文は転載しません。第II問は著作権上の理由で本文が非掲載なので、完全な根拠照合には正規問題冊子が必要です。
全体構成と90分の使い方
| 大問 | テーマ | 設問 | 目安 |
|---|---|---|---|
| I | 評価面談と昇給交渉 | 会話空所、慣用表現、語句整序 | 12分 |
| II | 子どもの五輪参加 | 語義、内容一致、タイトル、整序 | 18分 |
| III | 幸福を追いすぎる逆効果 | 語義、空所、内容一致、整序 | 18分 |
| IV | 飲食店のグリーン技術 | T/F、語義、語彙空所 | 16分 |
| V | 予測AIと意思決定 | 語義、前置詞、内容一致、抜き出し | 20分 |
| 見直し | 記述・NOT・転記 | 訂正版確認を含む | 6分 |
商学部英語は、会話、評論、心理学的研究、環境ビジネス、AIという異なる文章種を切り替えます。全文和訳を作るより、設問が要求する「語の機能」「因果」「数値」「筆者の評価」へ先に印を付ける方が時間を守れます。
後半の第IV・V問を急いで処理すると、T/Fの条件語や前置詞空所、抜き出し語数を落としやすくなります。開始45分の時点で第III問まで終わっていなければ、未処理の語義問題へ仮印を付けて第IV問へ移り、数値と因果を先に回収します。第V問では各段落の冒頭に「AIの種類」「雇用」「医療」「再帰性」と四つの短いラベルを書き、内容一致の参照先を固定します。最後の6分は、訂正対象、NOT・FALSE、整序の不要語、抜き出し語数、解答欄のずれをこの順に確認します。見直しを単なる読み直しにせず、失点しやすい条件へ限定するのが商学部英語の得点を安定させる方法です。
また、公式PDFの先頭にある訂正ページを本冊から切り離して扱わないことが重要です。演習前に訂正箇所を問題冊子へ書き込み、演習後の採点記録には「訂正反映済み」と残します。年度違いのPDFや第三者のOCRだけを使うと、本文理解ではなく資料差によって誤答するおそれがあります。
第I問:職場会話は発話機能から選ぶ
業績評価で高い成果を上げたEmilyが昇給を認められ、面談を控えるDuncanに助言する会話です。Way to go!は相手の成功を称賛し、Don't sweat it!は不安を和らげ、I'll give it a go.は提案を受けて挑戦を決める機能を持ちます。単語の直訳より、直前の発言に対して「称賛・安心・決意・返答依頼」のどれが必要かを決めます。
over the moonは「非常に喜んで」、go above and beyondは「期待以上に働く」、a no-brainerは「考えるまでもない明白な選択」です。昇給交渉の文脈では、rock the boatが「波風を立てる」、strike while the iron is hotが「好機を逃さず行動する」を表します。
They are likely to give you a raise.(会社はあなたに昇給を与える可能性が高い)。They(S) / are(V) / likely(C) / to give ...。giveは第4文型でyou(O1)、a raise(O2)。不要語はrequireです。公式訂正は問題冊子5ページの第II問設問3選択肢1(d)に関するものです。OCRや古い問題画像だけで演習せず、訂正1ページ付きPDFを使います。
第II問:子どものスポーツを「勝利」だけで設計しない
本文はWeb版で非掲載ですが、設問は、若い五輪選手の身体的・心理的負担、複数競技に触れる機会、コーチとの意思疎通、屋外で遊ぶ機会、競技団体の年齢規定を比較させます。Michael Phelps、Gracie Gold、Dominique Dawesの事例は記録を称賛するためではなく、早期の高圧的な競技環境が選手へ与え得る損傷を具体化する役割です。
タイトル問題では個別の年齢制限だけでなく、「なぜ11歳を五輪へ送るのか」という記事全体の批判的問いを保つ選択肢が適切です。誤答は、本文が推奨する多様な競技経験を「才能を一つへ早期集中させる制度」と逆転させます。
start putting the children's interests before victory(勝利より子どもの利益を優先し始める)。startは動名詞puttingを目的語に取り、put A before Bが「BよりAを優先する」。不要語はlettingとtoです。第III問:幸福を目標化しすぎると幸福が遠のく
筆者は若い頃、幸福は努力して常に達成すべきだと考えていましたが、研究を読み、母の見方が正しかったと考え直します。幸福を重視する人ほど日常への満足が低く、抑うつ症状が多いという相関だけでなく、幸福を意識させて映画を見せる実験では喜びが弱まるという因果的証拠も紹介されます。
幸福への執着は、周囲の人を自分の気分を下げる存在と見たり、楽しくない活動に費やす時間を損失と感じたり、将来の楽しみを期待しにくくしたりします。結論は「幸福を捨てる」ではなく、「常に幸福かを測定する習慣をやめ、小さな喜びを味わう」です。
| 項目 | 独自検討 | 根拠 |
|---|---|---|
| 語義 | spot on=正確、counterintuitive=予想に反する、deliberately=意図的に | 筆者の考え直し、実験操作の文脈 |
| 空所 | Far from / replicated / savour | 「高めるどころか弱めた」、追試、瞬間を味わう |
| 結論 | 常に幸福を求める発想を手放す | 高い基準が小さな喜びの評価を妨げる |
第IV問:飲食店の環境技術を数値と因果で読む
省エネ機器、リアルタイムのエネルギー管理、太陽光・風力、食品廃棄物管理、節水、デジタルメニュー、地産食材を扱います。商学部らしく、環境効果だけでなくコスト、業務効率、顧客満足、地域経済を同時に読む必要があります。
| 設問群 | 独自解答 | 判断点 |
|---|---|---|
| T/F 1〜7 | F / T / F / F / T / T / T | 風力は安定地域、食料不安は8人に1人、廃棄物のエネルギー化は実施例あり |
| 語義 | consequences / substantial=considerable / addressed | 環境・経済・社会的影響、巨額コスト、問題への対処 |
| 空所 | efficiency / disparity / addressed / conservation | energy efficiency、食料廃棄と困窮の格差、water conservation |
T/Fでは数値の近さに惑わされません。「20%増」と「全体の20%」、「8人に1人」と「95%以上が十分な食料」のように、計算して初めて不一致になる文があります。
第V問:予測が当たっても、よい意思決定とは限らない
本文はAIを一枚岩の技術として語る危険を、bikeとtruckを同じvehicleだけで議論する比喩で示します。生成AIと予測AIでは用途も精度もリスクも異なります。採用候補者の眼鏡、マフラー、背景の本棚、履歴書形式で評価が変わるシステムは、職務能力ではない相関を拾っています。
肺炎患者の例では、喘息患者が早く回復するというデータ相関の背後に、重症者が集中治療室で高度な治療を受けるという介入があります。そこを見落として「喘息患者を帰宅させる」と判断すれば危険です。本文の核は、よい予測とよい決定は同じではなく、人間には判断が将来の行動やデータをどう変えるかを考える再帰的な視点がある、という点です。
| 設問 | 独自解答 | ポイント |
|---|---|---|
| 語義 i〜iv | carefully consider / dilemma / at the tipping point of / reflexivity | 意思決定、難題、転換点、思考が自らの条件を変える性質 |
| 空所1〜6 | for / upward / on / in / skepticism / invalid | good for、look up at、hinge on、step in、urge skepticism、render O C |
| 内容1〜4 | c / c / d / d | 人間とAIの優劣は混在、雇用への潜在的悪影響、AI概念の広さ、高リスクでも検証不足 |
acting on it repeatedly would simply teach interviewees to sit in front of bookshelves(13語)。予測に従う行為が応募者の振る舞いを変え、元の相関を意思決定根拠として無効にする例です。採点時は正規問題の下線位置と照合してください。独自英文でSVOC・節・自他動詞を確認
| 英文・和訳 | 構造 | 動詞・修飾 |
|---|---|---|
Employees who document their results can negotiate more confidently.成果を記録する従業員は、より自信を持って交渉できる。 |
Employees(S) / can negotiate(V)。who節はEmployeesを修飾。 | documentは他動詞、negotiateはここでは自動詞。confidentlyはnegotiateを修飾。 |
Coaches should give children enough room to explore several sports.コーチは子どもに複数競技を試す十分な余地を与えるべきだ。 |
Coaches(S) / should give(V) / children(O1) / room(O2)。to exploreはroomを説明。 | give、exploreは他動詞。enoughとseveralが名詞を限定。 |
People become less satisfied when they constantly measure their happiness.幸福を絶えず測ると、人は満足しにくくなる。 |
People(S) / become(V) / less satisfied(C)。when節は副詞節。 | becomeは連結動詞、measureは他動詞。constantlyはmeasureを修飾。 |
A prediction that ignores treatment may lead decision-makers to a dangerous conclusion.治療を無視する予測は、意思決定者を危険な結論へ導き得る。 |
prediction(S) / may lead(V) / decision-makers(O) / to ...。that節はpredictionを修飾。 | ignore、leadは他動詞。dangerousはconclusionを修飾。 |
誤答分析と7日間復習
- 会話を直訳し、称賛・安心・決意という発話機能を見ない。
- 非掲載の第II問本文を設問だけから完全復元したつもりになる。
- 幸福との相関と、実験で示した因果を混同する。
- 20%増加と20%という割合を取り違える。
- AIの予測精度と意思決定の妥当性を同一視する。
- NOT / Fを見落とし、本文と一致する選択肢を選ぶ。
- 90分で解き、訂正付きPDFかを確認する。
- 第I問の慣用句を発話機能別に分類する。
- 第II問を正規問題冊子で読み、子どもの利益と勝利を二列比較する。
- 第III問の研究を相関・実験・解釈に分ける。
- 第IV問の全数値を単位付きで表にする。
- 第V問の相関、介入、意思決定、フィードバックを矢印で結ぶ。
- 誤答だけを40分で再演習し、根拠文を一つずつ示す。
独自10点評価は、根拠位置2点、語句・構文2点、段落論理2点、数値・条件2点、記述の語数と文法2点です。大学公式配点ではありません。
よくある質問
数学型と地歴・公民型で英語問題は違いますか。
問題は共通です。ただし配点が数学型60点、地歴・公民型80点なので、合計点に占める比重が違います。
2025年度に英語4技能テスト利用型はありますか。
ありません。大学公式は2024年度を最後に募集停止と明記しています。
公式解答が見られない場合はどうしますか。
入学センターは公開期間終了後の資料を事務所で閲覧できると案内しています。本記事では独自検討と明記し、公式正答と偽っていません。
編集・検証方針
日本英語塾編集部が、早稲田大学の試験ページ、訂正反映後PDF、2025年度入試要項・変更点を照合しました。第三者著作物を含む長文は転載せず、必要最小限の短い表現、設問要約、独自解答、独自英文で構成しています。未確認の合格実績や設問別配点は記載していません。
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