2024年度 早稲田大学 基幹・創造・先進理工学部 英語|共通問題の公式解答・解説

WASEDA SCIENCE AND ENGINEERING 2024

2024年度 早稲田大学 基幹・創造・先進理工学部 英語|共通問題の公式解答・解説

情報セキュリティ、数学解析、ゲームと記憶、議論の原則、ワーキングメモリ、多義語を、大学公表の正答と照合して解説します。

対象の確認:2024年度一般選抜の英語は、基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部の3学部共通問題です。同じ問題を学部名だけ変えて複製せず、本記事1本で扱います。学科ごとの理科指定や募集区分は英語問題の共通性とは別なので、出願時には当該年度の要項を確認してください。

一次資料と著作権の扱い

確認の基準は、早稲田大学入学センターの2024年度 基幹・創造・先進理工学部入試問題ページ、同ページの英語問題PDF、理工学術院の公式解答公表ページです。大学公式ページは3学部共通であることを明記し、英語問題を2025年5月28日更新、マーク解答を2024年2月25日更新と表示しています。

公式問題PDFは11ページ、構成はPart IからPart Vです。公式解答は53問分の記号列を1ページで公表しています。本記事はその記号列だけを公式正答として掲載し、題材の要約、判断手順、時間配分、和訳、SVOCは日本英語塾の独自解説として区別します。大学がWeb版で著作権上掲載できないと表示する箇所もあり、入試本文、設問、選択肢は転載しません。本文を追う際は公式PDFまたは正規の問題冊子を用意してください。

Part Iは三つの文章の比較、Part III Section Bはゲームと記憶の研究、Part IVは議論の原則とワーキングメモリを扱いますが、ここでは文章を再現できる長さの引用を避けます。テーマと論理を説明し、構文練習には独自英文を使います。確認できない大問別配点、合格最低点との対応、設問別難易度は断定しません。

全体構成と90分の独自時間配分

この年度も短い英文を速く処理するだけでは足りません。複数文章の統合、七語整序、文・段落整序、定義を使った論理読解、二つの定義を満たす語の復元まで、読み方を切り替える必要があります。次の配分は大学公式配点ではなく、全53問を最後までマークするための目安です。

大問 年度固有の題材・形式 問数 目安
Part I 組織の情報セキュリティ、利用者の従属・信頼・不信、三文章比較 15 26分
Part II 微積分と解析学の学習順序、七語整序 5 9分
Part III A 文法空所/B 3Dゲーム・環境刺激と記憶、文・段落整序 8 16分
Part IV A 議論における好意的解釈/B ワーキングメモリと暗算 10 19分
Part V 二つの定義・用例から共通語を復元し文字群を数値化 15 14分
見直し マークずれ、整序の未使用語、二義の両立 6分

開始時にPart Vを見て、定義から即答できるものだけ先に拾う方法が有効です。その後Part II、III Aへ進み、時間を固定してPart IとIVを読むと、難問一つに全体が巻き込まれにくくなります。30分経過時点で15問、60分時点で35問を暫定マークし、空欄を残す場合は問題冊子側に戻る印を付けます。

見直しでは長文を頭から再読しません。Part Iは三文章の発言者と主張、Part IIは七語をすべて使用したか、Part IIIは指示語の参照先、Part IVは定義した手順と会話例の対応、Part Vは二つの意味に同じ綴りが通るかを点検します。形式別に確認項目を決めると6分が採点可能な修正につながります。

大学公表の公式正答

Part I:1 a / 2 b / 3 d / 4 c / 5 c / 6 d / 7 a / 8 c / 9 d / 10 c / 11 b / 12 d / 13 a / 14 b / 15 b

Part II:1 c / 2 b / 3 a / 4 c / 5 b

Part III Section A:1 d / 2 c / 3 b / 4 a / 5 a / 6 d
Section B:7 a / 8 d

Part IV Section A:1 d / 2 b / 3 c / 4 d / 5 a
Section B:6 d / 7 b / 8 d / 9 c / 10 c

Part V:1 a / 2 b / 3 c / 4 c / 5 a / 6 b / 7 a / 8 a / 9 c / 10 d / 11 c / 12 b / 13 d / 14 a / 15 b

採点後は「公式正答と違った」で止めず、誤りを本文関係、語順、照応、定義適用、語彙復元の五種類へ分けます。例えばPart Iの内容一致なら、三文章のうちどれを読み違えたかまで記録します。Part Vなら、第一義は出たが第二義へ通らなかったのか、綴りを数値群へ変換するときに誤ったのかを分離します。

Part I:セキュリティ対策は信頼と不信を別々に動かす

Part Iの中心は、組織の情報セキュリティを技術だけでなく利用者の判断から見ることです。三文章を「組織の方針」「利用者が選択権を失う感覚」「推薦システムに対する信頼と不信」という役割に分けます。安全機能が増えたから信頼が同じだけ増え、不信が自動的に減るとは限りません。詳しい説明を専門性の証拠と受け取る人もいれば、理解できないため不安になる人もいます。

比較問題ではtrustとdistrustを一本の物差しの両端と考えないことが重要です。ある特徴が信頼を高めても、別の理由による不信は残り得ます。また同じ待ち時間でも、価値ある情報を処理していると考える利用者と、技術力が低いと考える利用者では判断が逆になります。「システムの客観的特徴」と「利用者の解釈」を別列にメモしてください。

Text間の関係は、定義、反論、具体例、統合のどれかを判定します。一つの文だけで選択肢を決めず、各文章を二十字程度の日本語に縮めてから照合します。選択肢にall、regardless、automaticallyのような強い語があれば、本文が条件付きで述べた範囲を越えていないか確認します。

独自要約:情報セキュリティの成否は機能の有無だけでなく、利用者がその機能をどう解釈し、どの程度の自律性と理解を持つかで変わる。信頼の形成と不信の形成は関連するが、同じ過程の単純な表裏ではない。

Part II:解析学の整序は強調構文と比較を固定する

題材は、厳密な解析学より微積分が歴史的にも教育上も先に学ばれてきた理由です。数学内容を詳しく知らなくても、英文の骨格で解けます。2024年度はNot untilを文頭に置く倒置、skills that come from、how much progress we have made、more than two centuries、what analysis is aboutのようなまとまりが鍵になります。

七語を並べる前に、空所の前後を含む完成文の動詞を数えます。Not until句の後では助動詞と主語が倒置し、間接疑問では疑問文語順にしません。how much progressは名詞句全体がmadeの目的語、what節ではwhatが前置詞aboutの意味上の目的語になります。語を一つずつ日本語順に置くより、節単位を先に作る方が確実です。

復習では正解の三番目・五番目だけを覚えず、七語全部を再構成します。さらに倒置を通常語順へ戻す、間接疑問を直接疑問へ変える、関係節を二文に分ける、という変換を行います。変形できれば語順の理由を理解したことになり、別年度の整序へ転移できます。

Part III:局所文法と全体構成を切り替える

Section A:空所の左右から品詞と態を決める

Web公開版では著作権のため本文非掲載部分があります。そのため本文を推測で復元せず、正規冊子を参照する前提です。設問は冠詞、語形、前置詞、代名詞、能動・受動、補語などを問います。まず空所の直後が名詞か、目的語があるか、主語が動作主か受け手かを確認します。意味の近い語でも文中で必要な品詞が違えば除外できます。

例えばattract、attractive、attractionは語源が同じでも、動詞、形容詞、名詞です。listenは自動詞なので対象にはtoを要し、受動態ならbe listened toまでがまとまりです。語感で選ばず、動詞が目的語を直接取るか、前置詞を伴うかを辞書の例文で確認します。

Section B:ゲーム研究の段落を一般論から実証へつなぐ

本文は、現代のゲームが豊かな認知経験を与え得るという問題提起、環境エンリッチメントに関する神経科学の一般論、海馬や記憶への効果、ゲームを使った実験、結論という流れです。段落順は「社会的評価」から「研究背景」、そして「生物学的根拠」「人を対象とした結果」へ進む階層を見ます。

一段落内の五文は、先行研究の総論、若年成人の実験、高齢者での類似結果、別研究への移行、Minecraft実験の結果という参照関係で並べます。another study、this study、a similar effectのような表現は前件を必要とします。題材の面白さで並べず、初出名詞から指示表現への順序を線で結びます。

Part IV:好意的解釈と記憶容量を定義から読む

Section A:相手の主張を最善形にしてから検討する

議論の原則は、相手の発言をすぐ否定せず、まず好意的に解釈し、意味を尋ね、誤りがあれば修正し、それでも足りなければ別の理解方法を探すという手順です。設問ではRETRIEVE、ASK、CORRECT、FIND OTHER WAYを会話例に対応させます。英単語の近さではなく、その発話が手順の何を実行しているかで判断します。

straw manは相手の主張を弱く歪めて攻撃する型、steel manは相手の発言から可能な限り強い主張へ組み直す型です。どちらも単に賛成・反対を表す語ではありません。P、Q、Rの真偽が出る会話では、各発話後に「誰が何を真と考えるか」を表にし、修正版P'と元のPを混同しないようにします。

Section B:計算知識ではなく作業記憶の負荷を比べる

ワーキングメモリは同時に保持できる新しい情報が限られています。二桁と一桁の掛け算では、途中結果を保持しながら次の計算を進めます。設問は、計算手順の各時点で何を保持するか、どの問題が容量を越えやすいかを問います。単に数値が大きいかではなく、保持する中間結果の個数を数えます。

「解法を知らない」と「手順は知っているが保持容量が足りない」を区別してください。本文の主張は能力一般の不足ではなく、処理中に新情報を抱える負荷です。選択肢では掛け算の桁数、途中結果、繰り上がりを紙上で追い、同時保持が最も多いものを選びます。

Part V:多義語を復元してから数値列を照合する

Part Vは二つの定義と二つの用例に同じ語を入れ、その綴りを文字群ごとの数字へ変換します。正答語にはrestrain、contradiction、incline、grant、harsh、institution、consequence、multiply、accommodation、convert、coordinate、implicate、terminal、setting、integrityのように、品詞または意味が文脈で変わる語が含まれます。

処理順は、第一に語の中心的な意味を出す、第二に両用例へ同じ綴りを入れる、第三に語尾変化を外して見出し語を確定する、第四に数字へ変換する、の四段階です。最初から選択肢の数字列を眺めると、似た長さの語に誘導されます。語を紙に書いてから一文字ずつ区切り、数字列と照合します。

多義語は日本語訳を二つ暗記するより、抽象的な核を探します。coordinateは位置を特定する数値と活動を調整する動作、terminalは終末に関する性質と路線の終点、integrityは道徳的な誠実さと構造の完全性です。異なる訳の奥にある「位置を合わせる」「終わり」「損なわれていない全体性」をつかむと想起しやすくなります。

独自英文の和訳・SVOC・節・自他動詞・修飾関係

以下は入試本文の転載ではなく、2024年度の題材に合わせた独自練習文です。先に自分で構造を取り、和訳後に動詞の型を確認してください。

独自英文と和訳 SVOC・節 動詞と修飾
A security feature may increase trust without removing every source of distrust.
セキュリティ機能は、不信の原因をすべて取り除かなくても信頼を高めることがある。
feature(S) / may increase(V) / trust(O)。without以下は付帯状況。 increase、removeは他動詞。of distrustがsourceを限定。
Students understand rigorous analysis better after intuition has taken root.
直観が根付いた後、学生は厳密な解析学をよりよく理解する。
Students(S) / understand(V) / analysis(O)。after節は時の副詞節。 understandは他動詞、take rootは自動詞句。rigorousがanalysisを修飾。
Games that encourage exploration can provide experiences from which memory benefits.
探索を促すゲームは、記憶が恩恵を受ける経験を与え得る。
Games(S) / can provide(V) / experiences(O)。that節はGames、from which節はexperiencesを修飾。 encourage、provideは他動詞、benefitはここでは自動詞。fromの目的語がwhich。
If we reformulate an opponent's claim fairly, we can test its strongest version.
相手の主張を公平に組み直せば、その最も強い形を検討できる。
If節は条件の副詞節。主節はwe(S) / can test(V) / version(O)。 reformulate、testは他動詞。fairlyはreformulate、strongestはversionを修飾。
A long calculation overloads working memory because several intermediate results must remain available.
複数の途中結果を保持し続ける必要があるため、長い計算は作業記憶へ過大な負荷をかける。
calculation(S) / overloads(V) / memory(O)。because節は理由。 overloadは他動詞、remainは連結動詞。intermediateがresultsを修飾。
The same word can fit two contexts whose surface meanings appear unrelated.
同じ語が、表面的な意味は無関係に見える二つの文脈へ合うことがある。
word(S) / can fit(V) / contexts(O)。whose節はcontextsを修飾。 fitはここでは他動詞、appearは連結動詞。surfaceがmeaningsを修飾。

和訳は主節を先に確定してから副詞節・関係節を組み込みます。一方、構文分析では日本語として自然かより、動詞が目的語や補語を要求するかを優先します。特にbenefit from、remain available、whose節の所属関係を曖昧にしないことが整序・空所問題の再現性を高めます。

頻出誤答と7日間の復習

  • 信頼が増えれば不信が同量減ると決めつける。二つを別列で整理する。
  • 整序を日本語順で並べ、倒置や間接疑問を崩す。動詞と節境界から作る。
  • 段落を話題の近さだけで並べる。初出名詞、this、another、similarの順を追う。
  • straw manを単なる反対意見と考える。相手の主張を歪めたかを判定する。
  • 暗算問題を数の大小だけで比べる。同時に保持する途中結果を数える。
  • 多義語を第一の定義だけで決める。第二の用例、品詞、綴りまで戻す。
  • 公式記号だけを暗記する。選択肢を除外した本文根拠を一行で残す。
  1. 公式PDFを90分で解き、53問を公式正答と照合する。
  2. Part Iの三文章を「制度・自律性・解釈」の三列で要約する。
  3. Part IIの五文を七語すべて使って再構成し、通常語順との変換を行う。
  4. Part III Bの各文・段落へ「一般論・根拠・実験・結果・結論」の札を付ける。
  5. Part IV Aの四手順を自作会話へ当てはめ、Bの暗算負荷を図にする。
  6. Part Vの15語を二義・品詞・独自例文と一緒に再テストする。
  7. 誤答だけを45分で解き直し、残り45分で2025年度の同形式へ移る。

独自10点評価は、公式正答との一致2点、本文根拠2点、複数文章・段落関係2点、構文・語法2点、90分内の完遂と見直し2点です。大学公式の配点や合格判定ではなく、自分の弱点を形式別に把握するための指標です。

よくある質問

理工3学部で別の英語問題ですか。

いいえ。2024年度一般選抜は基幹理工・創造理工・先進理工の共通問題です。本記事も重複を避けて一つに統合しています。

大学公式の解答はありますか。

あります。理工学術院がPart IからVまで53問の記号正答を公表しています。本記事の正答一覧はその資料に合わせ、大問解説と時間配分は独自内容です。

Web掲載版だけで復習できますか。

公式PDFには著作権上本文が掲載されない箇所があります。該当箇所の精読には正規の問題冊子が必要です。掲載されていない本文を推測で補ってはいけません。

2025年度と共通して鍛えるべき点は何ですか。

複数文章の比較、七語整序、文・段落整序、定義を使う論理読解、二義を満たす語彙復元です。題材は変わっても、情報を分類して照合する作業は共通します。

編集・検証方針

日本英語塾編集部が、早稲田大学入学センターの2024年度試験ページ、11ページの英語問題PDF、理工学術院の公式解答ページと1ページの解答PDFを照合しました。確認できない大問別配点、難易度、合格実績は断定していません。長文、設問、選択肢を転載せず、公式記号正答、形式・テーマの要約、独自例文と和訳で構成しています。

2025年度の共通英語53問理工3学部の年度横断ページ早稲田全学部ハブ編集・出典方針

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