2025年度 早稲田大学社会科学部 英語|公式解答26問・長文解説

WASEDA SOCIAL SCIENCES 2025

2025年度 早稲田大学社会科学部 英語|公式解答26問・長文解説

入試改革初年度の5大問を、大学公表の正答、設問構造、60分の処理順、独自英文の和訳・SVOCまで一つに整理します。

最初に方式を確認:2025年度から社会科学部一般選抜は、従来の3教科型から「大学入学共通テスト120点+大学独自試験120点」へ変わりました。総合問題型と数学型のどちらでも、大学独自の英語は60分・60点です。総合問題型と数学型は併願できず、出願時に一方を選びます。本記事は両方式に共通する英語だけを扱い、総合問題や数学の解答ページに見せかけた内容は含めません。

一次資料・公開範囲・著作権

確認の基準は、早稲田大学入学センターの2025年度 社会科学部入試問題ページ、同ページの英語問題PDF、社会科学部の一般選抜 解答例PDF、大学公表の2025年度以降の一般選抜改革です。問題PDFは14ページ、英語解答例は解答PDFの1ページ目に掲載されています。

改革資料では共通テストの外国語・国語・選択科目を各40点へ換算して合計120点、大学独自試験を英語60点と総合問題または数学60点の合計120点としています。2025年度の大学公式入学案内では独自英語が60分・60点、試験時間帯が13時から14時であることも確認できます。したがって、2024年度以前の90分・50点という旧方式を2025年度へ流用してはいけません。

問題本文、設問、選択肢の全文は転載しません。第V問は大学公式PDFでも著作権上、本文が掲載されていません。本記事は、公式に公開された記号正答、公開設問から確認できる形式、文章の主題を要約し、構文練習には独自英文を使います。第V問の精読には正規の問題冊子が必要です。非掲載本文を推測で復元せず、確認できない設問別配点、難易度、合格実績も断定しません。

入試改革初年度の位置づけ

2025年度の最大の変更は、英語問題の内容だけでなく選抜全体の組み方です。共通テストで国語、外国語、選択科目の基礎学力を確認し、大学独自試験では英語に加えて総合問題または数学を課します。英語は両方式の受験者に共通なので、英語だけを得意科目として逃げ切る設計ではなく、共通テストともう一つの独自科目を含めて得点を組み立てる必要があります。

大学公表の2025年度得点状況では、社会科学部の英語配点が両方式とも60点であることが確認できます。ただし、受験者平均点や合格最低点をそのまま個人の目標点に変えるのは危険です。方式ごとに合否判定の構成が異なり、英語一科目だけで合否は決まりません。本記事では、公式の配点を事実として示しつつ、設問ごとの配点を推定して「何点問題」とは呼びません。

対策上は、文法誤りを短時間で処理し、四つの長文で主張・具体例・対立軸を素早く回収することが中心です。すべてマーク式であっても、単語の表面的な一致だけでは選べません。第II〜V問では、固有名詞や社会的テーマに引かれすぎず、「筆者が何を説明し、どこで評価を変えたか」を段落ごとに要約する力が必要です。

5大問26問と60分の独自時間配分

構成は第I問6問、第II〜V問が各5問で、合計26問です。最後の設問に複数選択が含まれる大問があるため、「26問だから26個だけ塗る」と思い込まず、指示を確認します。次の配分は大学公式の指定ではなく、60分で全大問へ到達するための独自目安です。

大問 年度固有の内容・形式 問数 目安
I 英文の誤りを含む箇所の判定 6 7分
II ユニコーン像の文化史・象徴の変化 5 11分
III ルールに基づく国際秩序と国際機関の後退 5 11分
IV コンビニ、人手不足、外国人労働者と定着 5 12分
V クジラ保全、先住民の法的構想・権利 5 13分
見直し 複数選択、マークずれ、強い限定語 6分

第I問は一文につき70秒を上限にします。誤りが見えない場合は、主語と動詞、単数・複数、動詞の目的語、前置詞、比較対象の順に点検し、それでも決まらなければ保留します。長文は設問を先に見て、固有名詞、年代、対立表現、評価語だけを問題冊子へ小さく印付けします。各大問の終了時に一行要約を作ると、内容一致で段落を往復する回数が減ります。

残り15分になった時点で第V問に未着手なら、第IV問の迷う選択肢を仮マークして先へ進みます。第V問は公式Web版に本文がないため普段の復習では後回しになりやすいものの、本番では同じ5問です。正規冊子を使う演習日には第V問にも必ず時間を割り当て、テーマの知識ではなく本文根拠で選ぶ練習をしてください。

大学公表の公式正答

第I問:1 e / 2 c / 3 a / 4 d / 5 d / 6 b

第II問:1 d / 2 a / 3 a / 4 d / 5 b・c

第III問:1 b / 2 c / 3 d / 4 c / 5 a・e

第IV問:1 c / 2 a / 3 b / 4 a / 5 c・f

第V問:1 c / 2 b / 3 b / 4 a / 5 d

この記号列は早稲田大学社会科学部の解答例PDFに基づきます。大学は別解がある場合があるとも注記しています。第II〜IV問の最後は二つを選ぶ形式なので、片方だけ合っていた場合の採点方法をこちらで推測しません。復習では記号だけを覚えず、正解の根拠となる段落と、他の選択肢が本文の範囲をどう越えたかを一行ずつ残します。

第I問:誤り判定は意味より文の骨格から始める

第I問は下線部のうち文法・語法上の誤りを含む箇所を選ぶ形式です。ここで全文を日本語へ訳してから違和感を探すと時間が足りません。まず有限動詞を囲み、主語との一致を確認します。次に名詞が可算か不可算か、単数を要求する限定詞と複数形が衝突していないか、代名詞の指示対象が一致するかを見ます。

動詞では、目的語を直接取る他動詞か、前置詞を伴う自動詞かを確認します。動名詞を取る動詞と不定詞を取る動詞、原形不定詞を伴う構文、受動態にしたとき残る前置詞も候補です。前置詞は日本語訳だけで決めず、動詞・形容詞との結び付きで見ます。比較表現では、比較される二項が同じ文法的階層かを点検します。

公式解答は誤りの位置を示しますが、公開解答PDFは各文の文法説明までは与えていません。そのため本記事は実際の設問文を再掲して断定的な訂正文を作らず、再現可能な検査順を示します。解き直しでは、正答箇所だけ直すのではなく、残り四箇所がなぜ許容されるか説明してください。誤り一つを発見する力と、正しい形を四つ確認する力は別です。

7分で行う点検順:主語・有限動詞 → 名詞の数 → 代名詞 → 動詞の型 → 前置詞・接続詞 → 比較・並列。各文で全項目を最初から調べず、最初に不一致が見えた段階で仮決定し、最後に文全体へ戻ります。

第II問:ユニコーンの「意味の変化」を時代順に置く

第II問はユニコーンを単なる架空動物としてではなく、時代と共同体によって意味を変えてきた象徴として読みます。古代の記述、キリスト教文化での解釈、スコットランド王権との結び付き、現代の大衆文化やアイデンティティ表現という流れを区別します。固有名詞や伝説を全部暗記している必要はありません。各段落に「どの時代」「誰が」「何の象徴として用いたか」の三列を作ります。

文化史の文章では、後世の解釈が古い起源そのものの意味であるかのように混ざりやすい点が罠です。文章が「最初からそうだった」と述べているのか、「後にそのように読まれた」と述べているのかを、時を示す副詞と動詞の時制から確認します。また、王権、純潔、希少性、抵抗、現代的な自己表現は互いに排他的とは限りません。一つの象徴が複数の意味を重ねることがあります。

内容一致では、本文に登場した具体例が筆者の中心主張と同じ重さかを見ます。例えば現代の利用例が紹介されても、文章全体の目的がその集団だけを説明することとは限りません。題名や最終段落に戻り、「意味が一貫している」のか「文脈ごとに変わる」のかを判断します。

独自要約:ユニコーンは固定した意味を持つ記号ではなく、古代の珍獣像、宗教的寓意、国家的象徴、現代の自己表現へと、利用する共同体に応じて意味を変え、重ねてきた。

第III問:国際秩序は制度名の列挙と筆者の評価を分ける

第III問は、ルールに基づく国際秩序と、それを支える国際機関・協定が十分に機能しなくなる過程を扱います。国際連合、通商制度、軍備管理などの例が出ても、すべてを同じ理由で衰退したとまとめてはいけません。大国間対立、加盟国の協力不足、制度の設計、執行力の限界など、例ごとの因果を分けます。

読み始めに二本の線を作ります。一方には「理念・規則」、もう一方には「実際の行動・結果」を置きます。制度が存在することと、加盟国が規則を守ることは同じではありません。また制度への批判が、国際協力そのものを不要とする主張とは限りません。筆者が現状を診断しているのか、代替案を提案しているのか、段落末の評価表現から判断します。

選択肢の誤りは、因果の逆転、範囲の拡大、時系列の混同に分けられます。ある制度の弱体化が対立を生んだのか、対立が制度を弱体化させたのかは、接続表現と主語を追って決めます。some、oftenの内容をall、alwaysへ広げる選択肢も除外します。複数選択では二つの正答が別の段落に根拠を持つことがあるため、一つ見つけた段階で残りを勘にしません。

独自要約:国際秩序を支える制度は、規則が存在するだけでは維持されない。加盟国の協力、執行可能性、変化した力関係への対応が弱まると、理念と現実の隔たりが広がる。

第IV問:コンビニの事例を労働市場・移住政策へ接続する

第IV問は日本のコンビニエンスストアを入口に、人手不足、外国人労働者、就労と生活の条件を考える文章です。コンビニの業務説明だけを追うのではなく、それが日本社会の労働需要を示す具体例としてどう使われるかを読みます。店舗数、営業時間、サービスの多さが示される場合も、数値自体ではなく、それが必要労働量や採用難へどう結び付くかを見ます。

外国人が働いている事実と、長期的に定着しやすい制度が整っていることは別です。言語、在留資格、賃金、昇進、家族、地域との関係など、採用後の条件が論点になります。「労働力として受け入れる」と「生活者として受け入れる」を二列に分けると、筆者の批判対象が明確になります。個々の労働者の努力だけへ原因を帰す選択肢は、制度的障壁を論じる本文とずれる可能性があります。

この大問でも複数選択があります。正答候補が本文中の事実と一致していても、それが問いの対象である主張を答えているかを確認します。店舗の便利さを述べる文、雇用構造を述べる文、政策上の課題を述べる文は役割が異なります。設問が段落の目的を聞く場合、具体例だけを言い換えた選択肢より、例が支える一般化を選びます。

独自要約:コンビニは日本の利便性を象徴する一方、その維持は深刻な人手不足と外国人労働に支えられる。持続可能性を考えるには採用数だけでなく、働く人が生活者として定着できる条件を見る必要がある。

第V問:非掲載本文を復元せず、法的主体と保全の論理を追う

第V問の本文は大学公式Web版に掲載されていません。公開されている設問と選択肢から、クジラの保全、ポリネシア先住民の世界観、自然に法的人格または権利を認める構想、炭素をめぐる議論が関係することは確認できます。しかし、本文の具体的な表現、段落順、筆者の限定条件を設問だけから完全に復元することはできません。したがって、ここではテーマ知識を正答根拠として代用しません。

正規冊子を使う際は、「科学的保全」「先住民の文化・知識」「法制度」の三層に分けます。自然を法的主体として扱う発想が、保護対象を所有物として扱う制度と何を変えるのかを読みます。象徴的承認と、訴訟・代表・執行の仕組みも同じではありません。本文が文化的関係を紹介しただけか、具体的な法制度を支持したかを区別してください。

クジラと炭素の関係が論じられる場合も、相関、推定、政策効果を混同しません。生態系で果たす役割が示されても、それだけで一つの政策の有効性が証明されるわけではありません。設問では、筆者が述べた範囲を超えて「必ず」「唯一」と一般化する選択肢を警戒します。公式正答はc、b、b、a、dですが、理由を復習するには本文を読める正規冊子が不可欠です。

資料上の限界:大学が掲載していない本文を、他サイトの転載や断片からつなぎ合わせて再現することはしません。公式正答は掲載できますが、各正答の文言根拠は正規の問題冊子と照合してください。

独自英文の和訳・SVOC・節・自他動詞・修飾関係

以下は入試本文の転載ではなく、2025年度の題材に合わせて作成した練習文です。まず自分で動詞を見つけ、節の境界を引いてから和訳してください。

独自英文と和訳 SVOC・節 動詞・修飾
A symbol acquires new meanings when different communities adopt it.
異なる共同体が採用すると、象徴は新しい意味を獲得する。
symbol(S) / acquires(V) / meanings(O)。when節は時・条件の副詞節。 acquire、adoptは他動詞。differentはcommunities、newはmeaningsを修飾。
Institutions remain effective only if their members accept common restraints.
制度は、構成員が共通の制約を受け入れる場合にのみ有効であり続ける。
Institutions(S) / remain(V) / effective(C)。if節は条件。 remainは連結動詞、acceptは他動詞。onlyがif節の条件を限定。
Rules that cannot be enforced may lose authority even though they still exist.
執行できない規則は、存在し続けていても権威を失うことがある。
Rules(S) / may lose(V) / authority(O)。that節はRules、even though節は譲歩。 enforce、loseは他動詞、existは自動詞。stillはexistを修飾。
Convenience depends on workers whose needs are often invisible to customers.
利便性は、顧客には必要が見えにくい労働者に依存している。
Convenience(S) / depends(V)。whose節はworkersを修飾。 dependは自動詞でonを伴う。areは連結動詞。to customersは評価の視点。
Recruiting migrants does not ensure that they can build stable lives.
移住者を採用するだけでは、彼らが安定した生活を築けるとは限らない。
Recruiting migrants(S) / does not ensure(V) / that節(O)。that節内はthey(S) / can build(V) / lives(O)。 recruit、ensure、buildは他動詞。stableがlivesを修飾。
Granting legal status to nature changes who may speak on its behalf.
自然に法的地位を与えることは、誰がその代理として発言できるかを変える。
Granting以下(S) / changes(V) / who節(O)。whoは従属節の主語。 grant、changeは他動詞、speakは自動詞。on its behalfはspeakを修飾。

和訳では、関係節を先行詞の直前にすべて詰め込む必要はありません。長い場合は「その労働者の必要は顧客から見えにくい」のように一度文を分け、関係を保ったまま自然な日本語へ戻します。一方、構造分析ではdepend onを一つの他動詞だと処理せず、dependは自動詞、on workersは前置詞句と区別します。

that節とwho節も役割が違います。ensureの後のthat節は「何を保証するか」を表す目的語節です。changeの後のwho節は疑問の意味を保つ名詞節で、「誰が話せるか」という内容全体が目的語になります。節の種類を言えるだけでなく、主節の動詞がその節をなぜ必要とするかまで説明できると、第I問の誤り判定にもつながります。

誤答を6種類に分ける

  • 骨格誤認:第I問で主語、有限動詞、目的語の範囲を取り違えた。
  • 時系列混同:第II問で古い起源と後世の解釈を同一視した。
  • 因果逆転:第III問で対立と制度の弱体化の原因・結果を逆にした。
  • 具体例止まり:第IV問で店舗の事実は読めたが、労働・移住制度への一般化を拾えなかった。
  • 背景知識への依存:第V問で本文ではなくクジラや先住民について知っている内容で選んだ。
  • 指示無視:二つ選ぶ設問で一つだけ選ぶ、または三つ選んだ。

復習ノートには「正答」「本文根拠」「誤答を選んだ理由」「次回の確認動作」の四列を作ります。「単語不足」だけでは動作が変わりません。例えば因果逆転なら、次回はbecause、therefore、lead toの主語と目的語を矢印で結ぶ、と具体化します。背景知識への依存なら、選択肢ごとに本文の行を指せないものを保留する、と決めます。

7日間の復習計画

  1. 正規問題冊子を使い、60分で26問を解く。複数選択も含めてマークを再現する。
  2. 公式正答と照合し、第I問の6文を骨格・名詞・動詞・前置詞の順で再点検する。
  3. 第II問の各段落を「時代・利用者・象徴内容」の三列で整理し、百字で要約する。
  4. 第III問を理念と現実の二列、第IV問を労働力と生活者の二列で要約する。
  5. 第V問は正規冊子で根拠行を確認し、科学・文化・法制度の三層へ分類する。
  6. 独自英文6文を日本語から英語へ戻し、動詞の自他と節の役割を声に出す。
  7. 誤答だけを30分で解き直し、残り30分で同じ形式の別年度へ移る。

独自10点評価は、公式正答との一致2点、本文根拠を示せること2点、段落関係の要約2点、文法・構文説明2点、60分内の完遂と見直し2点です。これは大学公式の採点基準ではなく、再受験時に同じ誤りを減らすための自己評価です。

よくある質問

2025年度も英語は90分ですか。

いいえ。社会科学部は2025年度に入試方式を変更し、大学独自英語は60分・60点です。2024年度以前の90分・50点という旧方式と混同しないでください。

総合問題型と数学型で英語問題は違いますか。

大学独自英語は両方式に共通です。違うのは英語と組み合わせる第2科目が総合問題か数学かという点です。両方式は併願できません。

公式の解答はありますか。

あります。社会科学部が5大問26問の記号式解答例をPDFで公表しています。本記事の正答一覧はその資料に合わせ、解説・時間配分・和訳・SVOCは独自内容です。

公式PDFだけで全問を精読できますか。

できません。第V問の本文は著作権上、公式Web版にも掲載されていません。第V問の根拠確認には正規の問題冊子を用意してください。

テーマの予備知識は必要ですか。

ユニコーン、国際機関、移住政策、自然の権利について基本語彙があれば読みやすくなります。ただし正答は本文の限定、因果、評価から決めます。知識だけで本文にない結論を加えないことが重要です。

編集・検証方針

日本英語塾編集部が、早稲田大学入学センターの2025年度試験ページ、14ページの英語問題PDF、社会科学部の3ページの解答例・出題意図PDF、入試改革資料、2025年度入学案内を照合しました。英語26問の記号列だけを大学公式正答として扱い、テーマ要約、処理順、独自英文、和訳、SVOCは独自解説として区別しています。

入試本文・設問・選択肢を転載せず、第V問の非掲載本文も復元していません。更新時は大学公式資料の公開状態、訂正情報、リンク切れを再確認します。

2024年度・旧3教科型の英語42問社会科学部の年度横断ページ早稲田全学部ハブ全国大学英語アーカイブ編集・出典方針

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