2024年度 早稲田大学社会科学部 英語|5大問42問の独自解答・解説

WASEDA SOCIAL SCIENCES 2024

2024年度 早稲田大学社会科学部 英語|5大問42問の独自解答・解説

旧3教科型最後の英語を、演劇と共感、アパッチの採集食、コメ危機、ナッシュ均衡という年度固有の題材から解説します。

年度を混同しない:2024年度一般選抜は社会科学科450名、英語90分・50点、国語60分・40点、世界史・日本史・数学から1科目60分・40点という旧3教科型です。2025年度からは共通テストと大学独自試験を組み合わせ、英語60分・60点へ変わりました。本記事は改革前最後の2024年度だけを扱います。

一次資料と解答の扱い

確認の基準は、早稲田大学入学センターの2024年度 社会科学部入試問題ページ、同ページの一般選抜 英語問題PDF、大学公表の2024年度・2025年度入試比較表です。問題PDFは14ページで、第I問から第V問まであります。

公式ページは「解答例、出題の意図の公表期間は終了」と明記しています。そのため、本記事は記号列を大学公式正答として復元しません。公開本文と選択肢から根拠を直接確認できる第III問・第IV問についてのみ、日本英語塾の独自解答を示します。本文が著作権上非掲載の第II問・第V問と、一部の英文が非掲載の第I問は、問題冊子なしに完全な解答を作らない方針です。

長文、設問、選択肢は転載せず、形式と論理の要約、短い語句の確認、独自英文・和訳で構成します。第II問の出典はWashington Post、第III問はGuardian、第IV問はEconomist、第V問はNew York Timesと問題PDFに表示されています。各媒体の記事本文をここへ再掲載せず、精読には大学公式PDFまたは正規問題冊子を使ってください。

全42問と90分の独自時間配分

第I問は誤り判定10問、第II〜V問は各8問で、合計42問です。四つの長文の最終問は二つ選ぶ指示を含むため、解答数とマーク数は一致しません。2025年度の26問・60分とは問題量も配分も違います。

大問 年度固有の内容・形式 問数 目安
I 誤った英語表現、または誤りなし 10 13分
II 演劇・即興活動と子どもの共感・コミュニケーション 8 17分
III 西部アパッチの採集食、文化的回復、心身の健康 8 17分
IV 緑の革命、コメ生産、気候・健康・農業政策 8 18分
V ナッシュ均衡、合理性、実験と実際の選択 8 18分
見直し 複数選択、マークずれ、強い限定語 7分

第I問を15分以内で切り上げ、第II〜V問を一題17〜18分で回すのが基本です。長文では最初に設問7の主題と設問8の内容一致を見て、文章全体で追う対立軸を決めます。空所・語義は該当段落で処理し、主題問題は段落要約を作った後に戻ります。

残り25分で第V問に入れていなければ、直前の内容一致を仮マークして進みます。7分の見直しでは全文を再読せず、第I問の「誤りなし」、各長文の二つ選択、解答用紙の大問境界だけを確認します。一問へ長く粘るより、本文根拠を指せない選択肢へ印を付けて後で戻る方が90分を守れます。

第I問:誤り判定10問は検査順を固定する

指示は、下線部a〜dから誤りを一つ選び、誤りがない場合はeを選ぶ形式です。誤りの存在を前提にすると、正しい表現を無理に直してしまいます。主語と有限動詞、名詞の数、動詞の型、前置詞、形容詞・副詞、並列の順に確認し、どこにも規則違反がなければeを残します。

2024年度の公開部分では、原子力と社会運動、多様性と働き方、包摂的な語彙、冷戦後の国際関係、主権、人種の定義など社会科学部らしい文が並びます。題材を理解できても文法上の正誤は別です。例えば動詞と結び付く前置詞、形容詞と副詞の使い分け、複数主語に対応する動詞、同時に並べる語の品詞を局所的に見ます。

一部の文はWeb版で非掲載なので、公開PDFだけから10問すべての独自解答を提示しません。正規冊子で解くときは、誤り箇所だけでなく残る四選択肢が正しい理由を記録します。「意味が変」ではなく、「この動詞は目的語を直接取る」「この副詞は動詞を修飾する」のように品詞と型へ戻すと再現性が上がります。

第II問:演劇と共感は能力・活動・結果を分ける

第II問の本文は公式Web版で著作権上掲載されていませんが、公開設問から、演劇や即興活動が子どもの共感、相互理解、言語・非言語コミュニケーションに与える影響を扱うことが確認できます。reciprocity、nicheなどの語義、空所、主題、二つ選択が問われます。

読む際は「活動」と「伸びる能力」を混同しません。授業へ参加する、役を演じる、即興で応答することは手段です。相手の立場を想像する、発話の意図を受け取る、相互に反応することは能力です。さらに、教室参加や職業上の成功は結果です。選択肢が本文に登場しても、手段を主題、具体例を結論へ格上げしていないか確認します。

reciprocityは一方向の伝達ではなく相互性を含み、nicheは一般的な能力ではなく特定の場・役割に関わります。ただし、語義問題以外の記号は非掲載本文なしに確定しません。主題候補を選ぶときは、年齢・移民・科学者など個別例だけに狭めず、文章の複数段落を覆う「演劇を通じた他者経験の理解」という上位概念へ戻ります。

復習の問い:各段落を「演劇活動」「働く心理・社会的機能」「観察された変化」の三列に分ける。選択肢の主語が本文より広すぎないか、all・regardless・shouldのような強い語を点検する。

第III問:アパッチの採集食を栄養だけで読まない

第III問は、西部アパッチのTwila Cassadoreが野生食を記録し、地域の人々へ採集・調理を教える活動を扱います。保留地への強制移住後、伝統食を集めることが禁じられ、配給や商品に依存するようになった歴史、採集食が貧困と結び付けられた経験、依存症や精神的困難からの回復、若者への知識継承が一本の流れになっています。

中心は「伝統食の方が栄養価に優れる」という単純な比較ではありません。土地、食、言語、共同体、自己認識が結び付き、採集が身体・精神・感情・霊性の回復へつながるという複層的な主張です。一方、文章は地域の問題がすべて解決したとは述べません。薬物、暴力、自殺、環境破壊が相互に関係する状況で、活動が均衡を取り戻す一つの取り組みとして描かれます。

語義・空所は前後の意味と品詞から決めます。複数の生態環境を通過する箇所はecosystems、redemptiveは救済・回復をもたらすredeeming、配給後に依存したものはcommodities、祖先の食物を集める並列にはharvestingが合います。huge markは身体の傷ではなく人生へのsignificant impression、生活様式を取り戻す文脈ではreclaimが自然です。

公開本文から検証した独自解答:1 d / 2 b / 3 c / 4 d / 5 d / 6 a / 7 a / 8 a・c。大学公式解答ではなく、現在公開されている本文と選択肢を日本英語塾が照合したものです。

設問8のaは、保留地以前の食事に占める採集食が最大50%とあるため、唯一の食料源ではなかったと判断できます。cは採集による回復事例が本文にあります。本文は全先住民の一般的な自殺率や将来の完全な食生活置換を直接証明していないため、背景知識だけで選びません。

第IV問:コメ危機は生産量だけでなく制度の問題

第IV問は緑の革命の成功から始まり、人口増加でコメ需要が増える一方、生産性の伸びが鈍り、労働力・農地不足、農薬・肥料・灌漑による土壌と地下水への負荷、気候変動が生産を難しくしていると展開します。さらに水田がメタンを発生させ、コメが気候変動の被害者であると同時に原因でもあるという循環を示します。

問題は「コメをやめるべきだ」という一択ではありません。適地では洪水耐性・栄養改善品種、直播、栽培期間短縮、節水を進め、保険で転換リスクを支える。一方、コメ偏重の補助金を改め、雑穀など地域に適した作物を選びやすくし、貧困層には現物米ではなく現金支援を組み合わせる。技術・経済・栄養政策を同時に動かす必要があります。

空所Aは世界人口の半分以上にとっての主な食料源なのでsustenance、Bは極端な条件の影響を受けやすいsusceptible、conversionは森林から水田へのtransformationです。Cは悪循環に「相当する」amounts to、In tandem withはTogether with、気候対策が複雑な修正を「必要とする」にはentailが合います。

公開本文から検証した独自解答:1 b / 2 a / 3 c / 4 d / 5 a / 6 c / 7 c / 8 b・e。大学公式解答ではなく、現在公開されている本文と選択肢を日本英語塾が照合したものです。

主題は気候変動の影響だけでも、地域適応だけでもなく、コメをめぐる複数の課題へ新しい政策の組合せが必要だという内容です。設問8のbは補助米より所得・現金支援を提案する箇所、eは牛肉を除くどの食品より温室効果ガス源が大きいという比較に対応します。

第V問:ナッシュ均衡は理論と実験結果を区別する

第V問の本文も公式Web版では非掲載です。公開設問から、ナッシュ均衡、完全合理性、平均値の半分を予想するゲーム、実験結果、ゼロ和・非ゼロ和ゲーム、実際の状況による選択の変化が扱われることを確認できます。本文がないため、設問1のdevisedに近いconceivedのように語義だけ確定できる項目を除き、完全な記号列は示しません。

対策では、ナッシュ均衡を「皆が同じ行動をする状態」と覚えないことが重要です。他者の選択を所与としたとき、各プレーヤーが自分だけ戦略を変えても得をしない組合せです。理論上の均衡が一意か複数か、実験参加者が何段階先まで推論したか、利得構造を変えたとき選択がどう動くかを分けます。

本文が理論の価値を否定しているのか、現実の行動が状況に依存すると限定しているのかは大きく違います。主題問題では「常に均衡どおり」「合理的な人でも必ず予測と異なる」という強すぎる選択肢を警戒します。二つ選択では、均衡の定義、計算例、実験結果を別々の根拠行へ結びます。

資料上の限界:非掲載本文を、選択肢や外部転載から逆算して再構成しません。第V問の完全な独自解答を作るには、正規問題冊子で本文と数値条件を確認する必要があります。

独自英文の和訳・SVOC・節・自他動詞

次の英文は入試本文の転載ではなく、2024年度の論点を使った独自練習文です。訳す前に主節の動詞と従属節を分けてください。

独自英文と和訳 SVOC・節 動詞・修飾
Drama gives children a safe space in which they can imagine another person's experience.
演劇は、子どもが他者の経験を想像できる安全な場を与える。
Drama(S) / gives(V) / children(O1) / space(O2)。in which節はspaceを修飾。 give、imagineは他動詞。safeはspace、another person'sはexperienceを修飾。
Foraging reconnects people with traditions that forced relocation once disrupted.
採集は、強制移住がかつて断ち切った伝統と人々を再び結び付ける。
Foraging(S) / reconnects(V) / people(O)。that節はtraditionsを修飾。 reconnect、disruptは他動詞。with traditionsは結び付く対象。
Food practices can support recovery because they restore identity as well as nutrition.
食の実践は栄養だけでなくアイデンティティも回復させるため、立ち直りを支え得る。
practices(S) / can support(V) / recovery(O)。because節は理由。 support、restoreは他動詞。as well asがidentityとnutritionを並列。
Rice is threatened by warming while its cultivation also releases methane.
コメは温暖化に脅かされる一方、その栽培もメタンを放出する。
Rice(S) / is threatened(V)。while節は対比でcultivation(S) / releases(V) / methane(O)。 threaten、releaseは他動詞。主節は受動態、by warmingが動作主・原因。
Subsidies that ignore local conditions may keep farmers from choosing better crops.
地域条件を無視する補助金は、農家がより適した作物を選ぶことを妨げ得る。
Subsidies(S) / may keep(V) / farmers(O) / from choosing以下(C相当)。that節はSubsidiesを修飾。 ignore、keep、chooseは他動詞。betterはcropsを修飾。
An equilibrium describes choices from which no player benefits by moving alone.
均衡とは、どの参加者も単独で変更して利益を得ない選択の組合せを表す。
equilibrium(S) / describes(V) / choices(O)。from which節はchoicesを修飾。 describeは他動詞、benefitはここでは自動詞。by moving aloneは手段。

関係節では先行詞を確認します。in whichのwhichはspace、thatはtraditions、from whichのwhichはchoicesです。前置詞を関係詞の前へ出した形では、従属節内の動詞が目的語を失っているとは限りません。benefit fromのfromだけが前へ移動しています。

自他動詞も意味だけで決めません。reconnectはpeopleを直接目的語に取り、結び付く相手をwithで示します。benefitは「利益を得る」の用法では自動詞でfromを伴います。keep A from doingはAが行為をするのを妨げる構文で、from以下を単なる場所の修飾と扱わないことが重要です。

誤答分析と7日間の復習

  • 第I問で必ず誤りがあると思い、正しい表現を直す。eの可能性を最後まで残す。
  • 第II問で移民児童や科学者の例だけを主題にする。複数段落を覆う共感・相互理解へ戻る。
  • 第III問を栄養問題だけに縮める。土地、文化、自己認識、回復の関係を図にする。
  • 第IV問を増産か減産かの二択にする。技術、補助金、保険、所得支援を分ける。
  • 第V問で均衡を全員同一行動と誤解する。各人の最適反応として定義する。
  • 二つ選択で一つ見つけた後、残りを消去法だけで決める。二つの根拠行を別々に示す。
  1. 正規問題冊子を90分で解き、42問の暫定解答と確信度を記録する。
  2. 第I問を主語・動詞・名詞・前置詞・並列の順で再点検する。
  3. 第II問を活動・能力・結果の三列に分け、百字で要約する。
  4. 第III問を歴史的断絶・個人の回復・共同体の継承へ分ける。
  5. 第IV問を問題・原因・技術策・経済策・健康効果の五列にする。
  6. 第V問の各ゲームでプレーヤー、選択、利得、最適反応を表にする。
  7. 誤答だけを45分で解き、残り45分で2025年度の60分形式との差を確認する。

独自10点評価は、公開本文で確認できる解答2点、本文根拠2点、段落関係の要約2点、構文・語法2点、90分内の完遂と見直し2点です。大学公式の配点や合否基準ではありません。

よくある質問

2024年度の英語は何分・何点ですか。

90分・50点です。2025年度から60分・60点へ変わったため、年度を確認してください。

大学公式解答は現在読めますか。

公式ページは解答例・出題の意図の公表期間終了を明記しています。本記事は公式正答を名乗らず、公開本文から直接検証できる第III問・第IV問だけを独自解答として示します。

第II問と第V問の答えを全部載せないのはなぜですか。

大学公式Web版で本文が著作権上非掲載だからです。選択肢だけから本文の限定や数値条件を推測すると正確性を損なうため、正規冊子なしに完全解答を作りません。

2025年度との共通対策は何ですか。

誤り判定、長文の語義・空所・主題・複数内容一致です。ただし2024年度は90分42問、2025年度は60分26問で、制度と時間設計が異なります。

編集・検証方針

日本英語塾編集部が、早稲田大学入学センターの2024年度試験ページ、14ページの英語問題PDF、2024・2025年度比較表を照合しました。問題本文が公開されている第III・IV問は空所、語義、主題、内容一致を独自に検証し、本文非掲載の大問は完全な記号列を推測していません。

2025年度・改革初年度の公式26問社会科学部の年度横断ページ早稲田全学部ハブ編集・出典方針

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