not so much A as B の意味|AというよりむしろB(比較+否定)|英文法Q&A
― AというよりむしろB
He is not so much a scholar as a writer.(彼は学者というより、むしろ作家だ)。not so much A as B=「AというよりむしろB」。土台は原級比較 as … as の否定で、重心(言いたいこと)はas 以下のBにあります。
Q. He is not so much a scholar as a writer. は「彼は学者ではなく作家だ」ですか?
A. 近いですが、正確には「彼は学者というより、むしろ作家だ」です。not A but B(AではなくB)の全否定とは違い、「Aの面もあるが、より強いのはB」という比較のニュアンスが残ります。仕組みはシンプルで、土台は原級比較 as … as。so much A as B は「Bと同じ程度にA」。これを not で否定すると「Bと同じ程度にはAでない=BほどAではない」となり、A・Bを天秤にかけてBに軍配が上がる――だから「AというよりB」。言い換えれば B rather than A(AよりむしろB)で、rather(むしろ)の感覚と重なります。more B than A とも近い意味。これは、クジラ構文(no more A than B)が比較を否定に流用するのと同じ発想の仲間です。
1. 結論 ― 重心は as 以下のB
not so much A as B=「AというよりむしろB」。as … as(同程度)を not で否定=「BほどAではない」。言いたいこと(重心)は B。全否定の not A but B とはニュアンスが違う。
2. 言い換え
| 形 | 意味 |
|---|---|
| not so much A as B | AというよりむしろB |
| B rather than A | AよりむしろB(言い換え) |
| not so much as + 動詞 | 〜さえしない(別イディオム) |
3. 例文で確認
He is not so much a scholar as a writer.
彼は学者というより、むしろ作家だ。
A=a scholar、B=a writer。「学者ほどではない=むしろ作家」。重心は as 以下のBです。
It was not so much a lie as a misunderstanding.
それは嘘というより、むしろ誤解だった。
「嘘」と断じきらず、より近いのは「誤解」だと比較しています。not A but B よりやわらかい言い方です。
He is a writer rather than a scholar.
彼は学者というより作家だ。
B rather than A は not so much A as B の言い換え。どちらも重心はB(a writer)です。
4. つまずきやすい形
(1) 重心は as 以下のB
「AというよりB」。言いたいことはBで、Aは「そこまでではない」と下げる側です。順番(A→B)に注意します。
(2) not A but B との違い
not A but B=「AではなくB」(全否定)。not so much A as B は「Aの面もあるが、よりB」という比較で、より穏やかです。
(3) B rather than A に言い換え
not so much A as B=B rather than A=more B than A。いずれも「AよりむしろB」を表します。
(4) not so much as + 動詞(別物)
not so much as + 動詞は「〜さえしない」という別イディオム。He didn't so much as say hello.(挨拶さえしなかった)。混同に注意します。
5. 原理とのつながり
not so much A as B が「AというよりB」になる理由は、暗記ではなく「原級比較 as … as を not で否定した形」という一点で説明できます。土台は原級比較 as … as(同じ程度)。so much A as B は「Bと同じ程度にA」という意味です。これを not で否定すると、「Bと同じ程度にはAでない=BほどAではない」。A と B を天秤にかけて、Aの側が軽い――だから、言いたいこと(重心)はas 以下のBに移ります。ここが not A but B(AではなくB)の全否定との違いで、not so much は「Aの要素もある。ただ、より強いのはB」という比較のニュアンスを残します。この「比較の枠組みを否定に流用して、重心を一方へ移す」手つきは、英語のあちこちに顔を出します。クジラ構文(no more A than B)は「than 以下のBと同様にAでない」と、やはり比較を否定で使う仲間。言い換えの B rather than A は、rather(むしろ)の「2つのうち一方を選ぶ」感覚そのものです。「as … as という比較の物差しを、not で傾ける」――そう捉えれば、not so much / no more than / rather than が一列に並んで見えます。構文を「土台の比較 + 否定の傾け」に分解する――それが土台です。
6. 次に読む
not so much A as B を、「比較+否定」から
as … as を not で傾ける――そう捉えれば、重心がBに移る理由が腑に落ちます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。構文を土台に分解して読む力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
