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PAST EXAM REVIEW DICTIONARY

東大英語・過去問復習診断辞典

過去問を「解いて採点して終わり」にせず、失点を分類し、語彙・文法・構文・論理・要約・英作文・リスニングへ戻して、次の答案を変えるための実践辞典です。

年度条件を必ず確認:試験科目・日程・出願条件などは変更される可能性があります。このページは合格や出題を保証するものではありません。学習前に東京大学の最新の選抜要項・募集要項を確認してください。

過去問の役割は「実力測定」だけではない

点数は結果であり、次の学習内容を直接教えてくれません。過去問は、複数の基礎技能を時間内に組み合わせたとき、どの接続部分が崩れるかを見つける診断素材です。

1

初見で統合する

語彙・構文・論理・表現を、設問と時間制約の中で使えるか確認します。

2

失点原因を分ける

「英語力不足」ではなく、誤りの位置と判断を一つに分類します。

3

基礎へ戻る

該当辞典で判断手順を修復し、同種の短い問題で再現します。

4

別素材へ転移する

答えを覚えた効果ではなく、別年度・別英文で同じ判断ができるか確認します。

1年度を使う6段階

  1. 条件をそろえる:使う年度、時間、休憩、辞書の有無、採点方法を記録します。
  2. 初見答案を保存する:消しゴムで過程を消さず、迷った箇所に「?」を付けます。
  3. 自信度を付ける:正解でも根拠が弱い問題を、確信・二択・推測に分けます。
  4. 解説前に根拠を探す:本文のどこを使うべきだったか、自分で一度戻ります。
  5. 失点を一因に分類する:最も手前で起きた誤りを、下の診断表から選びます。
  6. 48時間以降に再現する:答えではなく判断手順を説明し、類題または別年度で試します。

失点原因の8分類

分類 症状 戻る教材
語彙・語法 品詞や文脈を無視し、覚えた訳語を固定した 英単語・語法診断辞典
文法 時制・助動詞・準動詞・比較・否定の意味差を失った 英文法診断辞典
構造 主節、節の境界、修飾先、並列を取り違えた 英文構造診断辞典
論理 対比・因果・具体例・筆者の結論を同じ重さで読んだ 論理読解辞典
要約 主張を落とし、例や細部を残した 英文要約診断辞典
英作文 設問条件・理由・具体化・文法点検のいずれかが欠けた 自由英作文診断辞典
リスニング 音・語彙・構文・談話・保持のどこかで処理が止まった リスニング診断辞典
時間・判断 一問への固執、設問誤読、見直し順序で後半を失った 時間ログと解答順を再設計

分類の原則:誤答に複数原因があっても、最も早く起きた原因を主分類にします。単語の品詞を誤った結果、構文も論理も崩れたなら、主分類は語彙・語法です。

復習記録は「得点」より判断を書く

記録欄 悪い記録 良い記録
誤り 長文ができなかった however 後の主張より、直前の具体例を重く読んだ
根拠 解説を読めば分かった 段落最終文の therefore が結論を示していた
修復 もっと長文を読む 各文へ「主張/理由/例」を付ける練習を3段落行う
再検証 同じ問題を解いた 別英文でも逆接後の立場を一行で示せた

ミニ辞典|記述答案を4軸で自己評価する

注意:この自己評価は大学の公式採点基準や得点を推定するものではありません。答案のどこを直し、どの基礎分野へ戻るかを決めるための学習用診断です。
評価軸 確認する問い 要修正の例 戻る場所
設問適合 問われた対象・条件・形式へ直接答えたか 理由を問われたのに内容説明だけを書く 設問の命令語と条件を囲む
本文根拠 答案の各内容を本文の語句へ戻せるか 本文にない常識・評価・因果を足す 根拠箇所と答案を一対一で結ぶ
論理関係 対比・因果・条件・程度を保ったか may を断定にし、some を all に広げる 論理読解・要約へ戻る
表現精度 主語・述語・指示先が明確で誤解なく読めるか 長い一文で修飾先が不明になる 構文・文法・英作文へ戻る
A

根拠明示

本文箇所と判断理由を示せ、同じ問いを説明し直せる。

B

一部不確実

答えの方向は合うが、根拠・条件・表現のどこかを説明できない。

C

根拠なし

記憶・語感・解説の写しに頼り、自分の判断手順を再現できない。

診断例1|内容説明

症状:本文の結論は入ったが、「なぜそう言えるか」という理由が抜けた。

分類:設問適合または論理関係。理由を示す文へ戻り、「原因→結論」の二つを答案へ残します。

診断例2|英作文

症状:設問には答えたが、理由が It is good because it is useful. と循環した。

分類:本文根拠ではなく表現・内容設計。誰に何が起こるから有用なのかを一段具体化します。

3問チェック|点数ではなく次の修正を決める

1. 模範解答と表現は違うが、本文根拠と論理が一致している。どう記録する?

A候補。表現の違いだけで誤答にせず、設問条件・根拠・論理・意味の一致を確認します。

2. 正解したが、根拠箇所を説明できない。どう分類する?

BまたはC。偶然の正解として根拠確認を行い、別素材で同じ判断を再現できるか確かめます。

3. 答案に本文より強い “always” を加えた。どこへ戻る?

論理関係と要約。本文の程度表現を確認し、原文と同じ強さへ戻します。

答案を三回見る

第1回

本番答案

時間内に、自力で完成させます。迷いと解答順も残します。

第2回

分析答案

時間を外し、本文根拠・構造・論理・表現を理由つきで修正します。

第3回

再現答案

日を空け、解説を見ずに同じ判断手順を再現します。

転移

別素材

同じ分類の短い類題か別年度で、修復が本物か確認します。

2週間の過去問サイクル例

取り組み
1日目 年度を一つ選び、条件を記録して初見演習。
2日目 自己採点・自信度・失点8分類。最優先の一分類を決定。
3〜5日目 該当辞典へ戻り、短い例文・段落・答案で判断手順を修復。
6日目 元の大問を解説なしで再現し、説明できない箇所を残す。
7日目 休息または語彙・音読のみ。
8〜11日目 別素材で同じ分類の練習。誤りが減るか確認。
12日目 元年度の未使用大問、または別年度の一部を時間内演習。
13日目 分類を比較し、同じ原因が残ったか記録。
14日目 次の2週間で直す分類を一つだけ決める。

年度別解説の使い方

先に自分の答案と根拠を残してから、年度別の独自解説を確認してください。解説の答えを写すのではなく、自分の判断がどの地点で分岐したかを比較します。

解き直し完了の基準

  • 正解を言えるだけでなく、本文根拠を示せる。
  • なぜ誤答したかを8分類の一つで説明できる。
  • 正しい判断手順を、解説なしで再現できる。
  • 別の英文・別年度でも同じ種類の判断ができる。
  • 時間内に同じ手順を実行できる。
点数が上がっても同じ誤りが残る場合

問題との相性で点数が変わった可能性があります。得点だけで完了にせず、同じ分類の誤り数と判断の再現性を比べてください。

過去問から、基礎へ戻り、もう一度統合する

弱点を一つに分類すると、次に何を学ぶかが決まります。全分野を同時にやり直さず、最も手前の原因から修復してください。

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公式確認先

内容確認日:2026年8月11日。最新の試験条件は必ず東京大学公式情報で確認してください。