rob A of B の意味|AからBを奪う(分離のof)|英文法Q&A
― AからBを奪う(of=分離)
The thief robbed him of his wallet.(泥棒が彼から財布を奪った)。rob / deprive / cure + A(人・場所)+ of + B(もの)=「AからBを取り除く・奪う」。この of は「〜の」ではなく、分離・除去の of です。
Q. rob him of his wallet の of は「彼の財布」の「の」ですか?
A. いいえ。この of は「分離・除去」=「〜から(離して)」を表します。of はもともと off(〜から離れて)と同じ源で、その「離す」の意味がここに生きています。rob A of B=「A から B を(引き離して)奪う」。語順が大切で、動詞の目的語は奪われる「人・場所」=A、奪われる「もの」は of B に置きます(× rob his wallet ではなく rob him of his wallet)。同じ「取り除く」の発想で、deprive A of B(AからBを奪う)、clear A of B(AからBを取り除く)、cure A of B(Aの病気Bを治す=取り除く)、relieve A of B(Aの負担Bを軽くする)が同じ型を取ります。これは、prevent A from B(from=分離)の of 版――前置詞は違っても「A から B を引き離す」という同じ絵です。of を「〜の」と一律に訳さないのがコツ。of の別の顔も知ると、なお強くなります。
1. 結論 ― of=分離、目的語は「奪われる人・場所」
rob / deprive / cure / clear + A + of + B=「AからBを奪う・取り除く」。of=分離・除去(=off)。動詞の目的語はA(人・場所)、B(もの)は of の後ろ。
2. 分離・除去の動詞(A of B)
| 動詞 | 意味 |
|---|---|
| rob / deprive A of B | AからBを奪う |
| clear / rid A of B | AからBを取り除く |
| cure A of B | Aの病気Bを治す |
3. 例文で確認
The thief robbed him of his wallet.
泥棒が、彼から財布を奪った。
目的語は him(奪われる人)、奪われたものは of his wallet。× robbed his wallet とはしません。
The war deprived them of their home.
戦争が、彼らから家を奪った。
deprive も同じ型。them(人)of their home(もの)。「権利・機会を奪う」でよく使います。
The doctor cured her of the disease.
医者が、彼女の病気を治した。
cure A of B=「Aから病気Bを取り除く」。「治す」も、分離・除去の仲間なのです。
4. つまずきやすい形
(1) 目的語は「人・場所」
動詞の直後は奪われる側(人・場所)=A。奪われるものは of B。rob a bank(銀行を襲う)のように場所も A になります。
(2) この of は「〜の」ではない
of=分離(off と同源)。「彼の財布」ではなく「彼から(財布を)」。訳語「〜の」に引きずられないようにします。
(3) give A B(第4文型)と逆向き
give A B は「Aに与える」。rob A of B は「Aから奪う」。方向が逆で、B は前置詞 of に付きます。
(4) steal との違い
steal はものを目的語に(steal money from him)。rob は人・場所を目的語に(rob him of money)。目的語が違います。
5. 原理とのつながり
rob A of B の of を「〜の」と訳すと、意味を取り違えます。この of は「分離・除去」の of。歴史的に of は off(〜から離れて)と同じ源で、その「離す」の意味がここに残っています。だから rob A of B=「A から B を(引き離して)奪う」。この一つのイメージで、同じ型の動詞がまとまって見えます――deprive(奪う)、strip(はぎ取る)、clear(取り除く)、rid(除く)、cure(病気を取り除く=治す)、relieve(負担を取り除く=和らげる)。すべて「A(人・場所)から B を取り除く」。語順が決まるのも意味からで、動詞の目的語は「取り除かれる側(人・場所)」=A、「取り除かれるもの」は of B。give A B(A にものを与える)とはちょうど逆向きで、rob は「A から奪う」から、B が前置詞側に回るわけです。さらに視野を広げると、これは prevent A from B(from=分離)の of 版――前置詞こそ違え、「A から B を引き離す」という同じ絵です。そして of には、分離だけでなく抽象名詞と結んで形容詞になる用法(of use=useful)や、同格(the city of Rome)など複数の顔があります。of=「〜の」と一律に訳さず、文脈で「分離/同格/所属」を見分ける――それが、多義の前置詞を使いこなす土台です。
6. 次に読む
rob A of B を、「of=分離」から
of は off と同源の「離す」――rob/deprive/cure が一つのイメージで一望できます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。多義の前置詞を文脈で見分ける力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
