動名詞の慣用表現まとめ|there is no -ing / cannot help -ing|英文法Q&A
― there is no -ing / cannot help -ing
動名詞(-ing)を使った決まり文句を整理します。There is no -ing(〜できない)、It is no use -ing(〜しても無駄)、cannot help -ing(〜せずにはいられない)、feel like -ing(〜したい)、worth -ing(〜する価値がある)。芯は「動名詞=名詞化した動詞」です。
Q. There is no telling what will happen. は、どういう意味ですか?
A. 「何が起こるか分からない(=言い当てられない)」。これは There is no -ing=「〜できない」(=It is impossible to do)という動名詞の慣用です。動名詞を使った定型は入試頻出で、代表的なものは――There is no -ing(〜できない)、It is no use / no good -ing(〜しても無駄/It is no use crying over spilt milk. 覆水盆に返らず)、cannot help -ing(〜せずにはいられない/help=避ける)、feel like -ing(〜したい気がする)、be worth -ing(〜する価値がある)、on -ing(〜するとすぐに)、in -ing(〜するときに)。さらに、look forward to -ing(楽しみにする)、What do you say to -ing?(〜しませんか)のように、to が前置詞で後ろが動名詞になる形も要注意。すべて「前置詞の後ろは動名詞」という原則(前置詞+-ing)の上に立っています。
1. 結論 ― 動名詞を主役にした決まり文句
There is no -ing=〜できない。It is no use -ing=〜しても無駄。cannot help -ing=〜せずにはいられない。feel like -ing=〜したい。worth -ing=〜する価値がある。look forward to -ing の to は前置詞。
2. 主な慣用
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| There is no -ing | 〜できない |
| It is no use -ing | 〜しても無駄 |
| cannot help -ing | 〜せずにはいられない |
| feel like -ing | 〜したい気がする |
| be worth -ing | 〜する価値がある |
| on / in -ing | 〜するとすぐに/〜するときに |
3. 例文で確認
I couldn't help laughing at his joke.
彼の冗談に、笑わずにはいられなかった。
cannot help -ing(help=避ける)=「〜を避けられない=せずにいられない」。cannot but + 原形 でも同義です。
It is no use worrying about things you can't change.
変えられないことを心配しても無駄だ。
It is no use -ing=「〜しても無駄」。It is no good -ing も同じ。It は形式主語です。
On arriving in Tokyo, I visited a museum worth seeing.
東京に着くとすぐ、見る価値のある博物館を訪れた。
on -ing=「〜するとすぐに」、worth -ing=「〜する価値がある」。前置詞 on / worth の後ろは動名詞です。
4. つまずきやすい形
(1) There is no -ing = 〜できない
There is no -ing は「〜が存在しない」ではなく「〜できない」(It is impossible to do)。There is no telling …(〜は分からない)が定番です。
(2) cannot help -ing の help は「避ける」
help は「助ける」でなく「避ける」の意味。cannot help -ing=「避けられない=せずにいられない」。help の後ろは動名詞です。
(3) to が前置詞の慣用に注意
look forward to -ing / What do you say to -ing / be used to -ing の to は前置詞。後ろは動名詞で、原形にしません(used to と be used to)。
(4) 意味上の主語は所有格・目的格
動名詞の動作主が主語と違うときは、前に所有格・目的格を置きます(I don't mind his / him coming.=彼が来ても構わない)。
5. 原理とのつながり
動名詞の慣用表現は、バラバラの暗記に見えて「動名詞=動詞を名詞のかたまりにしたもの」という一点で束ねられます。動名詞は名詞なので、文の中で名詞の座(主語・目的語・前置詞の目的語)に座れます。ここが慣用のカギ。on -ing / in -ing / worth -ing / look forward to -ing はすべて「前置詞 + 動名詞」で、前置詞の後ろは動名詞という原則の応用にすぎません。There is no -ing や It is no use -ing も、動名詞を名詞として文の骨組みに組み込んだ形(前者は「〜すること(の可能性)はない」、後者は「〜することは無益だ」)。cannot help -ing の help(避ける)の後ろが動名詞なのも、help が目的語に動名詞をとるから。だから、これらを「特殊構文」ではなく「動名詞という名詞が、前置詞や動詞と結びついた自然な形」と捉えれば、動名詞と不定詞の使い分けと同じ地図の上で理解できます。とりわけ「to が前置詞か不定詞か」を後ろの形(動名詞か原形か)で見抜く視点(used to / be used to)は、慣用の誤りを防ぐ決め手。慣用を「動名詞=名詞」という一本の軸で捉える――それが、丸暗記に頼らない土台です。
6. 次に読む
動名詞の慣用を、「名詞化した動詞」から
「前置詞+動名詞」の原則に立てば、慣用も自然に見えます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。動名詞を一本の軸で捉え、慣用まで使いこなす力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
