現在分詞と動名詞の見分け方|同じ-ingの2つの働き|英文法Q&A
― 同じ -ing、働きが違う
動名詞も現在分詞も形は同じ -ing。違いは「文の中での働き」です。名詞の働きなら動名詞、形容詞の働き(や進行形)なら現在分詞。形ではなく働きで見分けます。
Q. 同じ -ing の形なのに、動名詞と現在分詞はどう見分けますか?
A. 文の中での働きで決まります。動名詞=名詞の働き(主語・目的語・補語・前置詞の目的語。「〜すること」)。現在分詞=形容詞の働き(名詞を修飾。「〜している」)、または be + -ing で進行形を作る。つまり「名詞の代わりか、名詞の飾り(+進行形)か」。-ing の識別は、無料講座『英文の原理』第22講で整理します。
1. 結論 ― 名詞の働きか、形容詞の働きか
動名詞=名詞の働き(主語・目的語・補語・前置詞の後ろ)。現在分詞=形容詞の働き(名詞を修飾)か、be + -ing の進行形。「その -ing は名詞の位置にあるか、名詞を飾っているか」で決まる。
| 種類 | 働き | 例 |
|---|---|---|
| 動名詞 | 名詞(主語・目的語・補語) | Reading is fun. |
| 動名詞 | 前置詞の目的語 | good at cooking |
| 現在分詞 | 名詞を修飾(形容詞) | a crying baby |
| 現在分詞 | 進行形(be+-ing) | is running |
2. 見分ける手順
② 名詞を「〜している」と修飾しているか? → YESなら現在分詞(形容詞)
③ be とセットで「今〜している」か? → YESなら現在分詞(進行形)
まず「名詞の位置にあるか」を見ます。名詞の代わりなら動名詞。名詞を飾る・進行形を作るなら現在分詞です。
3. 例文で確認
Learning a language takes time. / I enjoy listening to music.
言語を学ぶことには時間がかかる。/私は音楽を聴くのを楽しむ。
1つ目は主語、2つ目は enjoy の目的語。どちらも名詞の位置で「〜すること」。動名詞です。
Look at the baby sleeping in the crib.
ベビーベッドで眠っている赤ちゃんを見て。
sleeping in the crib が名詞 baby を「眠っている」と修飾(後置修飾)。名詞を飾る形容詞の働きなので現在分詞です。
a sleeping baby(眠っている赤ちゃん)/ a sleeping bag(寝袋)
同じ sleeping でも働きが逆。
前者は「赤ちゃんが眠っている」=現在分詞。後者は「寝るための袋(用途)」=動名詞(a bag for sleeping)。running water(流れている水/分詞)と running shoes(走るための靴/動名詞)も同じ対比です。
4. つまずきやすい形
(1) 「〜している」か「〜するための」か
〈名詞+-ing〉の複合語は、「その名詞が〜している」なら現在分詞、「〜するための(用途)」なら動名詞。a waiting room は「待つための部屋」=動名詞です。
(2) 前置詞の後ろは動名詞(to にも注意)
前置詞の後ろは動名詞。look forward to seeing you の to は前置詞なので -ing(× to see)。be used to doing(〜に慣れている)も同じです。
(3) 動名詞・不定詞で意味が変わる動詞
remember / forget / stop / try は、後ろが動名詞か不定詞かで意味が変わります。stop smoking(タバコをやめる)/stop to smoke(吸うために立ち止まる)。詳しくは動名詞と不定詞で。
(4) 分詞構文は現在分詞(副詞の働き)
文頭などで -ing, S V … と副詞的に働くのは分詞構文(現在分詞)。Walking home, I met an old friend.(分詞構文)。
5. 原理とのつながり
-ing は「動詞を、名詞や形容詞として使うための形」。だから正体は「文の中でどの品詞の働きをしているか」で決まります。名詞の働き(主語・目的語・補語・前置詞の後ろ)なら動名詞、形容詞の働き(名詞修飾)や進行形なら現在分詞(第22講)。これは不定詞を用法で見分けるのと同じ発想です(第4講)。形が同じでも、働きを位置で見れば、迷わず区別できます。
6. 次に読む
-ing を、働きから見分ける
動名詞と現在分詞は、「文の中で何をしているか」で決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。同じ形の -ing を働きで捉え、分詞構文まで一貫して読む力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
