時制の一致とは|主節が過去なら従属節も過去へ|英文法Q&A
― 主節が過去なら、従属節も過去へ寄せる
時制の一致は、丸暗記のルールではありません。「話している時点(基準点)が過去に移ったから、中の動詞もそれに合わせて過去へずらす」という、視点の移動です。基準点で考えれば、例外も自然に理解できます。
Q. 時制の一致とは何ですか? いつ従属節の時制を変えますか?
A. 主節の動詞が過去のとき、that節などの中の動詞も、原則ひとつ過去方向へずらすルールです。現在→過去(is→was)、過去・現在完了→過去完了(was/has→had)、助動詞も will→would, can→could と変えます。ただし不変の真理・現在も変わらない事実・歴史的事実は一致させません。時制の基準点は、無料講座『英文の原理』第1講で整理します。
1. 結論 ― 基準点が過去に動く
主節が過去なら、従属節(that節・間接話法など)の動詞を原則ひとつ過去方向へずらす。現在→過去、過去→過去完了、助動詞も過去形へ。ただし今も変わらない事実・不変の真理・歴史的事実はずらさない。
↓ 主節を過去にすると…
He said (that) he was tired.(従属節も過去へ)
2. ずらし方 ― 一段、過去へ
| 従属節(主節が現在のとき) | 主節が過去のとき |
|---|---|
| 現在(is / go) | 過去(was / went) |
| 過去(went)・現在完了(has gone) | 過去完了(had gone) |
| will / can / may | would / could / might |
| must(〜ねばならない) | had to |
3. 例文で確認
He said, "I am working now." → He said (that) he was working then.
彼は「今、働いている」と言った。→ 彼は、そのとき働いていると言った。
主節 said(過去)に合わせ、従属節も am → was。話す時点が過去に移ったので、中も過去へ寄せます。
She told me that she had left her umbrella on the train.
彼女は、電車に傘を置き忘れたと私に言った。
「置き忘れた」のは「言った」より前。過去より前は過去完了 had left で表します。
I thought the train would arrive on time.
私は、電車が時間どおりに着くだろうと思った。
主節 thought(過去)に合わせ、will → would。未来の助動詞も、基準点が過去なら過去形にします。
4. 一致させない場合
(1) 不変の真理・科学的事実
いつでも成り立つ事実は、主節が過去でも現在のまま。The teacher explained that water boils at 100°C.(水は100度で沸騰する)。
(2) 今も変わらない事実・習慣
発話の時点でも真なら、現在のままにできます。She said she lives in Osaka.(今も大阪在住なら lives でよい)。
(3) 歴史的事実は常に過去形
歴史上の出来事は、いつ述べても過去形。過去完了にはしません。We learned that the war ended in 1945.(× had ended)。
(4) 仮定法は一致の影響を受けない
仮定法は「時制」ではなく「法(ムード)」。主節が過去でも形は変わりません。He said he would travel more if he had time.(had はそのまま)。
5. 原理とのつながり
時制は、「いつを基準に見ているか」を表します。主節の動詞が、その文の「基準点(now)」を決める。基準点が過去へ動けば、従属節の動詞もその過去から見た関係で表す――だから現在は過去に、それより前は過去完了になります(現在完了と過去形)。一致させない例外は、すべて「基準点に縛られない情報」――いつでも真な事実や、時制を持たない仮定法――だと考えれば、暗記でなく理屈で判断できます。that節(名詞節)の読み取りとあわせて押さえましょう(第16講)。
6. 次に読む
時制を、基準点から考える
時制の一致は、「基準点が過去へ動く」ことの結果です。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。時制をルール暗記でなく基準点で捉え、例外まで理屈で判断する力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
