must have done の意味|助動詞+have+過去分詞(過去への推量・後悔)|英文法Q&A
― 過去への推量・後悔
He must have missed the train.(彼は電車に乗り遅れたにちがいない)。助動詞 + have + 過去分詞で、過去のことへの推量・評価を表します。have done は「判断の対象を過去にずらす」装置です。
Q. He must have missed the train. は「乗り遅れなければならなかった」ですか?
A. いいえ。「乗り遅れたにちがいない」(過去への推量)です。「〜しなければならなかった」は had to。助動詞 + have + 過去分詞は、助動詞の判断(推量・評価)を過去に向ける形です。主なものは――must have done(〜したにちがいない)、may / might have done(〜したかもしれない)、can't / cannot have done(〜したはずがない)、should have done(〜すべきだったのに/〜したはずだ)、need not have done(〜しなくてよかったのに)、could have done(〜できたのに/〜だったかもしれない)。ポイントは、助動詞が「今の視点からの判断」を、have + 過去分詞が「その対象が過去」であることを表す、という足し算。must be(今〜にちがいない)+ 過去 = must have done(過去に〜したにちがいない)。should have done の「後悔」は、仮定法過去完了(過去の非現実)と地続きです。
1. 結論 ― have + 過去分詞で「対象が過去」
助動詞 + have + 過去分詞=「過去のこと」への推量・評価。助動詞=今の判断、have done=対象は過去。must have done(したにちがいない)/can't have done(したはずがない)/should have done(すべきだった)。
2. 一覧(過去への推量・評価)
| 形 | 意味 |
|---|---|
| must have done | 〜したにちがいない |
| may / might have done | 〜したかもしれない |
| can't have done | 〜したはずがない |
| should have done | 〜すべきだった(のにしなかった) |
3. 例文で確認
He must have missed the train.
彼は電車に乗り遅れたにちがいない。
今の私が、過去のことを確信して推量。「〜しなければならなかった」(had to)とは別です。
She can't have forgotten the meeting.
彼女が会議を忘れたはずがない。
can't have done=「〜したはずがない」。must have done(したにちがいない)の否定側の確信です。
You should have told me earlier.
もっと早く言ってくれればよかったのに(言うべきだった)。
should have done=「〜すべきだった(のに、しなかった)」。過去の後悔・非難を表します。
4. つまずきやすい形
(1) must have done ≠ had to
must have done=「〜したにちがいない」(推量)。「〜しなければならなかった」(義務)は had to(must と have to)。
(2) 否定の推量は can't have done
「〜したはずがない」は can't / couldn't have done。must not have done は「〜しなかったにちがいない」で別の意味になります。
(3) should / need not have done
should have done=すべきだった(のにしなかった)。need not have done=しなくてよかったのに(実際はした)。後悔・不要を表します。
(4) 発音・つづり('ve)
have は弱く /əv/。口語では must've / should've。× must of は綴りの誤りなので注意します。
5. 原理とのつながり
「助動詞 + have + 過去分詞」は、丸暗記の一覧ではなく2つの部品の足し算として読めます。①助動詞(must / may / can't / should)は、「今の視点からの判断」――推量(にちがいない・かもしれない・はずがない)や評価(すべき)を表します。②have + 過去分詞は「完了・過去」を表す部品。この2つを合わせると、「今の視点から、過去のことを判断する」になります。「今〜にちがいない」(現在の推量 must be)に have done を足せば「過去に〜したにちがいない」(must have done)。つまり have + 過去分詞は、判断の対象を過去へずらす装置なのです。この見方なら、全部が一本の線に乗ります。can't have done(したはずがない)は must have done の否定側の確信、may have done(したかもしれない)は確信の弱い版。must have done が過去の確信になるのは、現在の must be(〜にちがいない、must)を過去へずらしただけ。may の推量(may well)も同じ理屈で過去へ向きます。そして should have done(すべきだったのに、しなかった)の後悔は、仮定法過去完了(If I had studied, I would have passed)と地続き――どちらも「過去に、できたのにしなかった非現実」を見つめる表現です。「助動詞=今の判断、have done=対象を過去へ」という足し算で、過去への推量も後悔も、まとめて読み解けます。構文を部品の足し算で捉える――それが土台です。
6. 次に読む
過去への推量を、「助動詞+過去へずらす」から
助動詞=今の判断、have done=対象は過去――足し算で、must/may/can't/should have done が一望できます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。構文を部品から捉える力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
