in case の使い方|〜するといけないので・〜に備えて(if との違い)|英文法Q&A
― 〜するといけないので(備え)
Take an umbrella in case it rains.(雨が降るといけないので、傘を持って行きなさい)。in case S V=「〜するといけないので/〜に備えて」。if(〜する場合)とは違い、前もって備えるのがポイントです。
Q. Take an umbrella in case it rains. の in case は「もし雨なら」ですか?
A. いいえ。「雨が降るといけないので(=降るかもしれないので、前もって)」です。in case S V の芯は「〜という場合に備えて」。ここが if との決定的な違いです。Take an umbrella if it rains. は「降ったら(その時)傘を使う」=条件が成り立ってから対応。対して Take an umbrella in case it rains. は「降るかもしれないから、今傘を持って出る」=事態が起こる前に備える。時間の前後が逆なのです。だから in case の主節は「前もっての行動」(take / write down / save など)になりやすい。名詞を続けるときは in case of + 名詞(In case of fire, …=火事の場合は)。in case 節は時・条件の副詞節なので、未来でも現在形(in case it rains)。なおアメリカ英語では in case を if に近い「〜する場合には」で使うこともあります。
1. 結論 ― in case =「〜に備えて」(if より前)
in case S V=「〜するといけないので/〜に備えて」。if(起きてから対応)と違い、起きる前に備える。名詞なら in case of + 名詞。節内は現在形。
2. in case の要点
| 形 | 意味 |
|---|---|
| in case S V | 〜するといけないので(備え) |
| in case of + 名詞 | 〜の場合には |
| (just) in case | 念のため(副詞的) |
3. 例文で確認
Take an umbrella in case it rains.
雨が降るといけないので、傘を持って行きなさい。
「降ってから」ではなく「降るかもしれないので今」持つ。if it rains(降ったら使う)とは行動のタイミングが逆です。
I'll write it down in case I forget.
忘れるといけないので、書き留めておく。
「忘れる」事態に備えて、先に write it down。in case の主節は予防の行動になりやすいのが分かります。
In case of emergency, call this number.
緊急の場合は、この番号に電話してください。
名詞(emergency)を続けるので in case of。掲示や案内でよく使う形です。
4. つまずきやすい形
(1) in case ≠ if(備え vs 対応)
if=「起きたら対応」、in case=「起きる前に備える」。Save your work in case the PC crashes. は「クラッシュする前に保存」です。
(2) 名詞は in case of
後ろが名詞なら in case of + 名詞(in case of fire)。節(S V)なら in case のみ(of は付けません)。
(3) 節内は現在形
in case 節は時・条件の副詞節。in case he comes(× will come)。現在形ルールが働きます。
(4) just in case(念のため)
Take some cash, just in case.(念のため現金を持って)。文末で副詞的に「念のため」。備えのニュアンスは同じです。
5. 原理とのつながり
in case を「if と同じ」と覚えると、意味を取り違えます。芯は「case(場合)の in(内側)に備える」――「〜という場合の内側を見越して、前もって手を打つ」。ここから「〜する場合が起きるといけないので、事前に行動する」という予防・備えの意味が出ます。これが if との決定的な違いです。if は「その条件が成り立ったら、そこで対応する」――条件が先、結果の行動が後、という時間順。in case は逆で、「その事態が起こるかもしれないので、先に行動する」――結果の行動が先、事態は後。Take an umbrella if it rains.(降ったら傘を使う)と Take an umbrella in case it rains.(降るといけないから今持って出る)は、行動のタイミングが真逆なのです。だから in case の主節は、take / write down / save のような「前もっての備え」を表す動詞になりやすい。後ろに名詞を続けるときは in case of + 名詞(前置詞 of で名詞につなぐ)。in case 節が時・条件の副詞節である以上、未来でも現在形。条件を扱う点で unless や if の仲間ですが、in case は「備え」に特化した一語――「case の内側に備える」という芯を持てば、if との時間差まで一目で見えます。語の芯から用法を導く――それが土台です。
6. 次に読む
in case を、「case の内側に備える」から
if は対応、in case は備え――行動のタイミングの違いが、芯から見えます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。語の芯から用法を導く力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
