手段の by と with の違い|方法か道具か|英文法Q&A

英文法Q&A 構造で解く|前置詞
手段の by と with
― 「方法」か「道具」か

「〜で」の手段は2種類。by方法・手段(交通・通信・-ing/抽象的で無冠詞)。with道具・体の一部(具体的な物/冠詞つき)。go by bus(方法)と cut with a knife(道具)。「どんな方法か/何を手に持って」で選びます。

Q. 「〜で(手段)」は bywith のどちらを使いますか?
A. 「方法」か「道具」かで決まります。by方法・手段。交通手段・通信手段や by + -ing で「〜によって」を表し、名詞はふつう無冠詞by bus / by email / by studying hard)。with道具・体の一部。手に取る具体的な物で、冠詞つきwith a knife / with a pen / with his hands)。She wrote the letter by hand, with a fountain pen.(手書きで、万年筆を使って)――by が「手書きという方法」、with が「万年筆という道具」です。前置詞は空間・随伴のイメージで捉えると一貫します(in / on / at)。

1. 結論 ― 方法は by、道具は with

判断基準

by=方法・手段(交通・通信・-ing/抽象的で無冠詞)。with=道具・体の一部(具体的な物/冠詞つき)。「どんな方法か」なら by、「何を手に持って」なら with

travel by train(方法・無冠詞) / eat with a fork(道具・冠詞つき a)

2. by と with

表すもの
by 交通・通信・方法 by car / by email
by + -ing 〜することによって by reading
with 道具・体の一部 with a spoon / with your eyes

3. 例文で確認

EX 1|by(交通手段・無冠詞)

I usually go to work by train.

私はふだん電車で通勤している。

交通手段は by + 無冠詞by train / by bus / by car)。「電車という方法で」を表します。

EX 2|with(道具・冠詞つき)

He opened the box with a knife.

彼はナイフでその箱を開けた。

手に取る道具は with + 冠詞つきwith a knife)。「ナイフという道具を使って」です。

EX 3|by + -ing(方法の動名詞)

You can improve your English by reading every day.

毎日読むことで、英語を上達させられる。

by + -ing=「〜することによって」。方法を動名詞で示す形で、by の代表的な使い方です。

4. つまずきやすい形

(1) by + 交通手段は無冠詞

by car / by bus / by plane× by a car)。ただし特定・所有を言うときは in my caron the bus のように in / on を使います。

(2) with + 道具は冠詞つき

道具は具体物なので冠詞や所有格をつけます(with a pen / with her hands)。× with pen とはしません。

(3) 「徒歩」は on foot

「歩いて」は on footby foot は避ける)。慣用として on をとります。交通手段の by の例外です。

(4) 受け身の動作主も by

受動態で「〜によって」される相手も bywritten by him)。一方 with は「〜を使って・〜を伴って」(covered with snow)。受動態by と地続きです。

5. 原理とのつながり

手段の bywith は、それぞれの前置詞が持つ芯のイメージから一貫して説明できます。by の芯は「〜のそばを通って→経由して」。そこから「どの経路・どの方法を通って達成するか」という手段・方法の意味が生まれます。交通・通信や by -ingby をとり、しかも無冠詞になるのは、個々の物ではなく「方法という抽象」を指すから。受動態の動作主 by〜によって)も、「行為の出どころ・経由点」という同じ発想の延長です。一方 with の芯は「〜を伴って・携えて」。手に持つ道具だから具体物で、冠詞つきになる。「雪をまとって(covered with snow)」のように「随伴」の意味に広がるのも同じ芯からです。つまり、前置詞は訳語(「〜で」)で丸暗記するより、「経由の by/随伴の with」というイメージで捉えるほうが、手段・受け身・付帯状況まで一本で見通せます。between と among と同じく、前置詞は空間・関係のイメージで束ねるのが土台です。

6. 次に読む

by と with を、前置詞のイメージから

手段は「経由の by/随伴の with」で決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。前置詞を訳語でなく芯のイメージから捉え、手段・受け身・付帯まで一貫して使う力を、指導します。全国どこからでも受講できます。

体験授業のご案内
『英文の原理』を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です