between と among の違い|数でなく個々を区別するかで選ぶ|英文法Q&A
― 数ではなく「個々を区別するか」
「〜の間」は、数だけでは決まりません。between=一つ一つを区別して意識する(2つ、または個別に見る複数)。among=漠然とした集団の中(3つ以上・個々を区別しない)。「対にして見るか、群れの中か」が決め手です。
Q. between と among は、「2つなら between、3つ以上なら among」でよいですか?
A. 大まかにはそうですが、本当の決め手は数ではなく「個々を区別して意識するか」です。between=一つ一つを対にして見るとき。2つは必ず between、そして3つ以上でも「それぞれを区別」して考えるなら between(an agreement between the three countries=3国が個別に結ぶ協定)。among=漠然とした集団の中にいる・囲まれるとき(popular among students=学生たちの間で人気)。だから「3つ以上=いつも among」ではありません。前置詞は空間のイメージで捉えるのが近道で、in / on / at と同じ発想です。
1. 結論 ― 区別するなら between、群れなら among
between=一つ一つを区別して対にして見る(2つ、または個別に見る複数)。among=漠然とした集団の中・囲まれる(3つ以上・個々を区別しない)。数より「区別して意識するか」で選ぶ。
2. 2語の違い
| 語 | イメージ | 典型例 |
|---|---|---|
| between | 個々を対にして区別 | between A and B |
| between(3つ以上) | それぞれを区別 | between the three |
| among | 漠然とした集団の中 | among the crowd |
3. 例文で確認
The ball rolled between the two chairs.
ボールは2つの椅子の間を転がっていった。
2つの椅子をそれぞれ区別して「その間」。2者は必ず between です。
There is a strong bond between the four members.
その4人のメンバーの間には強い絆がある。
4人でも一人一人の関係を意識するので between。「個々を区別」がカギで、数は問いません。
She felt calm among the crowd.
彼女は群衆の中で落ち着いていた。
among はひとまとまりの集団に囲まれるイメージ。一人一人は区別しません(among the trees / among friends)。
4. つまずきやすい形
(1) 数より「区別するか」
2者は必ず between。3者以上でも個々を区別するなら between、漠然とした集団なら among。数だけで決めないのがコツです。
(2) between A and B(and が必要)
between は A and B の形。× between A to B は誤り。範囲を言う from A to B と混同しないようにします。
(3) 前置詞の後ろは目的格
between you and me(× between you and I)。前置詞の後ろは目的格。between us(ここだけの話)もよく使います。
(4) among の後ろは複数・集合名詞
among の後ろは複数名詞か集合名詞(among students / among the crowd)。単数の可算名詞1つは続きません。
5. 原理とのつながり
between と among の違いは、前置詞がもともと持つ空間イメージから素直に説明できます。between は歴史的に「2つ」を表す語を含み、芯にあるのは「一つ一つを取り出して、その“あいだ”に立つ」感覚。だから相手を区別し、2者にも、個別に見る3者以上にも使えます。一方 among は「入り混じった群れの中」が芯で、個体を区別せず集団に埋もれる・囲まれるイメージ。この対比は、点として狭く捉える at と、広がりの中に置く in の違い(in / on / at)と同じ発想です。つまり前置詞は、訳語(「〜の間」)で丸暗記するより、空間のイメージで捉えるほうが一貫します。between=区別して対にする、among=群れに溶け込む――このイメージを持てば、数に迷わず選べます。each(個々)と every(全体)の対比にも通じる、「区別か、ひとまとめか」という視点が土台です。
6. 次に読む
between と among を、空間イメージから
2語は「区別して対にするか、群れに溶け込むか」で決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。前置詞を訳語でなく空間イメージから捉え、迷わず使い分ける力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
