再帰代名詞 myself/himself の使い方|再帰用法と強調用法|英文法Q&A
― 「主語=目的語」か「強調」か
myself / himself などの再帰代名詞には、2つの用法があります。①再帰用法=主語と目的語が同一人物のとき。②強調用法=「〜自身が」と強める(省略可)。まず「主語=目的語か」を見ます。
Q. 再帰代名詞(myself, himself など)は、どう使いますか?
A. 2つの用法があります。①再帰用法――主語と目的語が同じ人物のとき、動詞・前置詞の目的語に再帰代名詞を使います。I hurt myself.(けがをした=主語も目的語も I)。主語と同一なら me ではなく myself。②強調用法――「〜自身が」と主語や目的語を強め、省略できます。I did it myself.(自分でやった)。by oneself(一人で)など慣用も豊富。代名詞を「何を指すか」で捉える発想は it / one / that(こちら)と同じで、無料講座『英文の原理』第4講で整理します。
1. 結論 ― 主語=目的語なら再帰代名詞
①再帰用法=主語と目的語が同一人物のとき、目的語に再帰代名詞(myself 等)。②強調用法=「〜自身が」と強め、省略可能。まず「主語=目的語か」を確認する。同一なら me でなく myself。
She herself made the cake.(主語を強調・省略可 → 強調用法)
2. 2つの用法
| 用法 | 働き | 省略 |
|---|---|---|
| 再帰用法(目的語) | 主語=目的語(動詞・前置詞の後ろ) | 不可 |
| 強調用法 | 主語・目的語を「〜自身」と強める | 可(付加的) |
3. 例文で確認
She taught herself to play the guitar.
彼女は独学でギターを弾けるようになった。
teach の目的語が主語 she と同一なので herself。「自分に教えた=独学した」という意味です。
He was proud of himself for finishing the marathon.
彼はマラソンを完走したことを、自分で誇りに思った。
前置詞 of の目的語が主語と同一なので himself。前置詞の後ろでも、主語と同じなら再帰代名詞です。
The manager himself apologized to the customer.
支配人自身が、客に謝罪した。
himself は主語 the manager を「他ならぬ本人が」と強調。省いても文は成立します(強調用法)。
4. つまずきやすい形
(1) 主語=目的語なら me でなく myself
主語と目的語が同じ人物なら、必ず再帰代名詞。× I introduced me. → I introduced myself.(自己紹介した)。
(2) 主語と別人なら通常の目的格
目的語が主語と別人なら、ふつうの目的格。She looked at her.(別の女性を見た)/She looked at herself.(鏡の中の自分を見た)。指す相手で変わります。
(3) 強調用法は付加的・省略可
強調用法は、主語のすぐ後か文末に置き、省いても文が成立します。I baked this cake (myself).。再帰用法は省けません(意味が変わる)。
(4) 慣用表現
by oneself(一人で・独力で)、for oneself(自分のために・独力で)、enjoy oneself(楽しむ)、help yourself(ご自由にどうぞ)など、決まった言い方が多くあります。
5. 原理とのつながり
再帰代名詞は、「動作が主語自身に返ってくる(再帰する)」ことを示します。他動詞は目的語を必要としますが(自動詞と他動詞)、その目的語が主語と同一人物のとき、ふつうの目的格(me)では「別人」と区別できません。そこで、主語に返ることを明示する専用形――再帰代名詞――を使うのです(第4講)。もう一つの強調用法は、この「自分自身」の意味を利用して「他ならぬ本人が」と念を押す働き。代名詞を「何を・誰を指すか」で捉える視点(it / one / that)で見れば、再帰代名詞も「主語自身を指す代名詞」として自然に位置づきます。
6. 次に読む
再帰代名詞を、主語との関係から
再帰代名詞は、「主語=目的語」か「強調」かで決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。代名詞を「何を指すか」で捉え、再帰・強調を正確に使い分ける力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
