自動詞と他動詞の見分け方|後ろに目的語を直接置けるか|英文法Q&A
― 「後ろに目的語を直接置けるか」
自動詞と他動詞は、動詞の性質を丸暗記するものではありません。「動詞のすぐ後ろに、前置詞なしで名詞(目的語)を置けるか」――この一点で見分けます。
Q. 自動詞と他動詞は、どうやって見分けますか?
A. 判断の基準は一つ――「動詞のすぐ後ろに、前置詞なしで目的語(名詞)を置けるか」。置けるのが他動詞(discuss the plan)。置けず、名詞をつなぐのに前置詞が要るのが自動詞(talk about the plan)。多くの動詞は文脈で両方になります。動詞の「後ろに何が要るか」を決めるのが文型――無料講座『英文の原理』第4講で整理します。
1. 結論 ― 目的語を直接取れるかどうか
他動詞=すぐ後ろに目的語(名詞)を、前置詞なしで置ける動詞。自動詞=目的語を直接取れず、名詞をつなぐには前置詞が要る動詞。「動詞のあと、名詞を裸で置けるか/前置詞が要るか」で見分ける。
I talked about the problem.(自動詞=about がないと名詞をつなげない)
同じ「〜について話す・論じる」でも、discuss は他動詞で about を付けず、talk は自動詞で about が要る。動詞ごとに「後ろの形」が決まっているのです。
2. 見分けるテスト ― 「何を?」に答えが要るか
動詞に「何を?」「誰を?」と問い、前置詞なしの答えが要るなら他動詞。答えが要らない(またはどこ・いつなど状況だけ)なら自動詞です。
| タイプ | 後ろの形 | 例 |
|---|---|---|
| 他動詞 | 動詞+目的語(前置詞なし) | reach the station |
| 自動詞 | 動詞(+前置詞+名詞) | arrive at the station |
| 両用 | 文脈でどちらにも | open the door / the door opens |
3. 例文で確認
We discussed the issue for an hour. (× discussed about the issue)
私たちはその問題を1時間論じた。
discuss は他動詞。「何を?」=the issue を前置詞なしで直接とります。about を入れるのは誤りです。
We arrived at the airport late. (× arrived the airport)
私たちは空港に遅れて着いた。
arrive は自動詞。場所をつなぐには at / in が要ります。同じ「着く」でも他動詞の reach なら reach the airport(前置詞なし)です。
She opened the door. / The door opened slowly.
彼女はドアを開けた。/ドアがゆっくり開いた。
1つ目は目的語 the door をとる他動詞、2つ目は目的語のない自動詞。多くの動詞は文脈で両方になります。後ろに目的語があるかで判断します。
4. つまずきやすい形
(1) 前置詞を付けたくなる他動詞
日本語につられて前置詞を入れがちな他動詞に注意。discuss / marry / reach / resemble / mention / enter / approach / attend は、いずれも目的語を直接とります(marry her/× marry with her、resemble him/× resemble to him)。
(2) 前置詞が要る自動詞
逆に、名詞をつなぐのに前置詞が要る自動詞。listen to / look at / wait for / arrive at / graduate from / apologize to。listen music は誤り(listen to music)。
(3) 受動態にできるのは他動詞だけ
目的語を主語に立てる受動態は、他動詞にしか作れません(受動態はいつ使うか)。自動詞の happen / arrive は受動不可(× was happened)。
(4) 紛らわしい自他ペア
形の似た自動詞・他動詞のペアは要注意。rise(自)/ raise(他)、lie(自)/ lay(他)、sit(自)/ seat(他)。「自分が〜する」か「何かを〜する」かで使い分けます。
5. 原理とのつながり
自動詞・他動詞の区別は、「動詞の後ろに何が要るか」=文型そのものです(第4講)。他動詞は後ろに目的語という「欠所」を持ち、自動詞は持たない。だから他動詞は目的語を補わないと文が完成せず、自動詞は目的語なしで完成します。動詞を「後ろに目的語が要るか要らないか」で捉えると、前置詞の要否も、受動態の可否も、同じ基準で処理できます(第6講)。単語ごとの丸暗記ではなく、後ろの形で見る習慣が近道です。
6. 次に読む
動詞を、後ろの形から
自動詞と他動詞は、「後ろに目的語を直接置けるか」で見分けます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。動詞を後ろの形で捉え、前置詞の要否まで一つの基準で判断する力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
