it と one と that の違い|代名詞の使い分け|英文法Q&A

英文法Q&A 構造で解く|代名詞
it / one / that の使い分け
― 「同じ物」か「同じ種類の別物」か

itonethat は、どれも前に出た名詞を受けますが、指すものが違います。it=その特定の物そのもの、one=同じ種類の別の物、that=特定の物を修飾つきで受け直す。役割で選びます。

Q. 前に出た名詞を受ける itonethat は、どう使い分けますか?
A. 指すものの性質で決まります。it=前に出たその特定の物そのもの(同一物=the ~)。one=同じ種類の別の不特定の物a ~ の代わり・数えられる名詞)。that / those=前に出た名詞を修飾句つきで受け直すthe ~ の代わり。that of … など)。代名詞・指示語の特定はこちらで扱います。

1. 結論 ― 同一物か、同種の別物か

判断基準

it=前出の特定の物そのもの(the ~/同一)。one=同種の別の不特定の物(a ~/数えられる名詞、複数は ones)。that / those=前出の名詞を修飾句つきで受け直す(the ~that of …)。

I lost my umbrella, so I looked for it.(it=なくした、その傘そのもの)
I lost my umbrella, so I bought a new one.(one=傘という種類の別の1本)

2. 3語の対比

指すもの 言い換え
it 前出の特定の物そのもの(同一) the ~(その物)
one / ones 同じ種類の別の不特定物 a ~ / 数えられる名詞
that / those 前出の名詞を修飾つきで受け直す the ~(that of …)

3. 例文で確認

EX 1|it(同一物)

I bought a new phone yesterday. It works really well.

昨日、新しい携帯を買った。それはとてもよく動く。

It は「昨日買った、その携帯そのもの」=特定の同一物。前に出た物をそのまま受けるときは it です。

EX 2|one / ones(同種の別物)

This pen doesn't write. Can I borrow one? / I like the red ones.

このペンは書けない。1本借りていい?/私は赤いのが好き。

one=「ペンという種類の、別の1本」(a pen の代わり)。複数は ones形容詞と一緒にも使えますthe red ones)。

EX 3|that / those(修飾つきで受け直す)

The population of Tokyo is larger than that of Osaka.

東京の人口は、大阪のそれ(人口)より多い。

thatthe population の繰り返しを避けた形。後ろに of Osaka という修飾がつきます。比較で頻出です(比較)。

4. つまずきやすい形

(1) it は「そのもの」、one は「別のもの」

I have a bike. I use it every day.(it=その自転車)と I want a new one.(one=別の自転車)。同一物か、同種の別物かで使い分けます。

(2) one は数えられる名詞だけ

one は数えられる名詞の代わり。数えられない名詞には使えません。This coffee is good. I want some more.(× one more coffee とはしない)。

(3) 比較・対比の that of / those of

「AのXはBのXより…」の反復は that of / those ofThe climate here is milder than that of the north.。前後で比べる名詞をそろえる合図です。

(4) 形容詞を付けたいときは one

it は形容詞や冠詞を付けられません。「赤いの」は a red one / the red one(× a red it)。冠詞・形容詞をつけて名詞的に使えるのは one です。

5. 原理とのつながり

3語の違いは、「何を、どのレベルで受けるか」です。it特定の個体そのものthe ~)を丸ごと受ける。one は個体ではなく「種類」だけを受け、新しい個体(a ~)として立てる。that特定だが別個体を、修飾句とともに受け直す。これは a(不特定)と the(特定)の区別(冠詞)と地続きです。代名詞を「何の代わりか」で捉えると、読解で it が何を指すかを追う力にもつながります(指示語の特定)。

6. 次に読む

代名詞を、「何の代わりか」から

it / one / that は、「同一物か、同種の別物か、修飾つきの受け直しか」で決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。代名詞を構造から捉え、読解で指示対象を追う力を、指導します。全国どこからでも受講できます。

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