接続詞 that はいつ省略できるか|目的語の名詞節なら省ける|英文法Q&A

英文法Q&A 構造で解く|that
接続詞 that はいつ省略できるか
― 「動詞の目的語」なら省ける

「〜ということ」を作る接続詞 that は、いつでも省けるわけではありません。省略できるのは、その that 節が動詞の目的語のとき。主語や同格の that は、原則そのまま残します。

Q. 接続詞の that(〜ということ)は、いつ省略できますか?
A. that 節が「動詞の目的語」のときに省略できますI think (that) you are right.think の目的語)。一方、主語that 節や、同格thatthe fact that …)は、原則残します。省略の判断は「その that 節が、文のどこで働いているか」で決まります。名詞節の考え方は無料講座『英文の原理』第16講で整理します(※関係代名詞 that の省略は別ルール)。

1. 結論 ― 目的語の that 節は省ける

判断基準

接続詞 that が作る名詞節が動詞の目的語なら、that を省略できる(口語で頻繁)。主語that 節や、同格that は原則残す。「どの位置で働く節か」で判断する。

I know (that) she is busy.(目的語 → 省略可)
That he lied is obvious.(主語 → 省略しない)

2. 省略の可否

that 節の位置 省略
動詞の目的語 可(口語で多い) I hope (that) …
主語 不可(残す) That … is true
同格(名詞+that) 原則残す the fact that …
前置詞の後ろ(in that 等) 残す in that …

3. 例文で確認

EX 1|目的語(省略できる)

She said (that) she would call me later.

彼女は、後で電話すると言った。

said の目的語なので that は省略可。think / know / believe / hope / say などの後ろで、会話ではよく省かれます。

EX 2|主語(省略しない)

That he passed the exam surprised everyone.

彼が試験に合格したことは、皆を驚かせた。

文頭の主語の That は省略しません。省くと文頭がいきなり he passed … となり、構造が読み取りにくくなるためです。

EX 3|同格(残す)

The fact that he apologized changed everything.

彼が謝ったという事実が、すべてを変えた。

名詞の中身を説明する同格の that は、原則そのまま。「〜という」の意味を担うので、省くと関係があいまいになります。

4. つまずきやすい形

(1) 目的語なら省ける、主語は残す

省略の可否は that 節の位置で決まります。目的語なら省略可、主語なら残す。「動詞のすぐ後ろの that」が省ける、と覚えると簡単です。

(2) 同格の that は残す

the fact / idea / news that … の同格 that は、名詞との「イコール」を示すので原則残します。

(3) 関係代名詞 that の省略は別ルール

関係代名詞の that が省けるのは、目的格のとき(後ろで目的語が欠ける)。接続詞の省略とは別の話です(関係代名詞の省略)。

(4) 連続する that 節の2つ目に注意

He said (that) he was tired and that he wanted to rest. のように、and で並ぶ2つ目の that は残すのがふつうです(1つ目を省いても)。

5. 原理とのつながり

接続詞 that は、「〜ということ」という名詞のかたまり(名詞節)を作ります(第16講)。省略できるかどうかは、その節が「文のどこで働くか」で決まる――目的語の位置なら、動詞の直後に節が来ることが明らかなので that を省いても読み取れます。しかし主語の位置で省くと、文頭がいきなり S V となり、どこまでが主語か分かりにくい。だから残します。「読み手が構造を追えるか」という一点が、省略の可否を決めているのです。この「位置と働きで判断する」発想は、間接疑問(語順)や whether / if使い分け)とも共通します。

6. 次に読む

that の省略を、位置と働きから

接続詞 that の省略は、「その節が文のどこで働くか」で決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。節を位置と働きで捉え、省略の可否まで見抜く力を、指導します。全国どこからでも受講できます。

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