関係代名詞はいつ省略できるか|目的格なら省ける|英文法Q&A

英文法Q&A 構造で解く|関係詞
関係代名詞はいつ省略できるか
― 目的格なら省ける

関係代名詞を省略できるのは、それが関係詞節の中で「目的語」の働きをするとき(目的格)。主語の働き(主格)のときは省略できません。この一点で決まります。

Q. 関係代名詞(that / which / who(m))は、いつ省略できますか?
A. 省略できるのは、関係代名詞が節の中で目的語の働き(目的格)をするとき。the book (that) I bought のように、後ろで目的語が欠けている場合です。逆に、主語の働き(主格)のとき(後ろで主語が欠けている)は省略できません。判断基準は「関係詞の直後が〈名詞+動詞〉なら省略可、いきなり動詞なら不可」。無料講座『英文の原理』第13講で整理します。

1. 結論 ― 目的格は省ける、主格は省けない

判断基準

関係代名詞が節の中で目的語(目的格)なら省略可。主語(主格)なら省略不可。関係詞の直後がすぐ〈S+V〉(名詞+動詞)で始まれば目的格=省略可。関係詞の直後がいきなり動詞なら主格=省略不可。

関係詞の働き 後ろの形 省略
目的格 関係詞+〈S+V〉(後ろで目的語が欠ける) 可(省略できる)
主格 関係詞+動詞(後ろで主語が欠ける) 不可
前置詞+関係代名詞 in which など 不可(ただし前置詞を後ろに回せば可)
非制限(コンマ付き) 不可

2. 見分け方 ― 関係詞の直後を見る

the book (that) I bought … 関係詞の後ろが〈I bought〉=S+V。目的語が欠ける → 目的格 → 省略可
the man who lives here … 関係詞の後ろが〈lives〉=いきなり動詞。主語が欠ける → 主格 → 省略不可

関係代名詞の直後を見るだけで判断できます。すぐに〈名詞+動詞〉(I bought)が続けば目的格=省略可。いきなり動詞(lives)が続けば主格=省略不可です。

3. 例文で確認

EX 1|目的格(省略できる)

The movie (that) we watched last night was great.

私たちが昨夜見た映画は、素晴らしかった。

関係詞の後ろが〈we watched〉=S+V。watched の目的語が欠けている(目的格)ので、that を省略できます。

EX 2|主格(省略できない)

The woman who lives next door is a doctor. (× The woman lives next door …)

隣に住んでいる女性は、医者だ。

関係詞の後ろがいきなり lives(動詞)=主語が欠けている(主格)ので、who は省略できません。省くと文の構造が崩れます。

EX 3|主格+be は省略できる(関係詞+be の省略)

the students (who are) taking the exam / the letter (which was) written by her

試験を受けている学生たち/彼女によって書かれた手紙

主格でも、後ろが〈be+-ing/be+過去分詞〉のときは、〈関係詞+be〉をまとめて省略できます。残った分詞が名詞を後置修飾します(第22講第23講)。

4. つまずきやすい形

(1) 主格は省略できない

関係詞の直後がいきなり動詞(主格)なら、省略不可。the man who camewho は省けません。省くと動詞が浮きます(第1講)。

(2) 非制限(コンマ付き)は省略できない

コンマ付きの関係詞(第15講)は、目的格でも省略できません。This book, which I bought, …which は残します。

(3) 前置詞+関係代名詞は、前置詞の位置で変わる

the house in which I live は省略不可。ただし前置詞を後ろに回した the house (which) I live in なら、目的格扱いで省略できます。

(4) 省略された関係詞は「欠所」で見抜く

読解では、名詞の直後にいきなり〈S+V〉が続いたら、関係代名詞の省略を疑います。the things people saythe things (that) people say第13講)。

5. 原理とのつながり

関係代名詞は、節の中で主語か目的語かの「欠所」を埋めます(第13講)。目的格(目的語の欠所)は省略でき、主格(主語の欠所)は省略できない――この違いは、「省略しても主語がある(目的格)か、省略すると主語がなくなる(主格)か」で説明できます。関係詞を欠所で捉えると、省略の可否も、読解での復元も、同じ手順で処理できます。

6. 次に読む

関係詞の省略を、欠所から

関係代名詞の省略は、「目的格か主格か」の一点で決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。関係詞を欠所で捉え、省略の可否も読解の復元も同じ手順で処理する力を、指導します。全国どこからでも受講できます。

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