which と that の違い|関係代名詞の使い分け|英文法Q&A
― 関係代名詞の使い分け
関係代名詞の which と that は、多くの場面で置き換えられます。違いが出るのは「コンマ(非制限)が付くとき」と「先行詞が人か物か」。この2点で、迷いは消えます。
Q. 関係代名詞の which と that は、どう使い分ければいいですか?
A. 制限用法(コンマなし)では、先行詞が「物」ならどちらも使え、ほぼ置き換え可能です。使い分けが必要なのは2点だけ――①コンマ付き(非制限用法)では that は使えず、which のみ。②先行詞が「人」なら that / who(which は不可)。この2点を押さえれば、残りは置き換え可能です。無料講座『英文の原理』第13講・第15講の考え方で整理します。
1. 結論 ― 違いが出るのは2点だけ
①コンマ付き(非制限用法)=which のみ(that は不可)。②先行詞が人=that / who(which は不可)。この2つに当てはまらない「コンマなし・先行詞が物」なら、which も that も使える。
| 条件 | 使える関係代名詞 |
|---|---|
| コンマなし・先行詞が物 | which / that(どちらも可) |
| コンマなし・先行詞が人 | who / that(which は不可) |
| コンマ付き(非制限)・物 | which のみ(that は不可) |
| コンマ付き(非制限)・人 | who のみ(that は不可) |
2. なぜコンマで変わるのか
コンマ付き(非制限用法)は、先行詞を「補足説明」する用法です(第15講)。この用法では that が使えず、which / who を使います。一方、コンマなし(制限用法)は、先行詞を「どれか特定する」用法で、that も使えます。
非制限(コンマ付き):This book, which I bought yesterday, is …(この本は――昨日買ったのだが――)※ that 不可
3. 例文で確認
The email that / which arrived this morning contained important news.
今朝届いたそのメールには、重要な知らせが含まれていた。
コンマなし・先行詞が物(The email)なので、that でも which でも可。arrived の主語が欠けている(主格)。
The report, which had taken months to prepare, was rejected. (× that)
その報告書は――準備に数か月かかったのだが――却下された。
コンマ付き(非制限)なので which のみ。that は使えません。挿入的に先行詞を補足しています(挿入)。
the students who / that passed the exam (× which)
試験に合格した学生たち
先行詞が人(students)なので who か that。which は使えません。
4. つまずきやすい形
(1) 非制限で that を使わない
コンマ付きの関係詞は which / who のみ。that は制限用法(コンマなし)専用です。これが最も間違えやすい点。
(2) 目的格なら省略できる
コンマなしで、関係代名詞が目的格(後ろで目的語が欠ける)なら、which/that を省略できます。the book (that/which) I bought(第13講)。非制限では省略できません。
(3) 先行詞が「物」でも who は使えない
who は人専用。物の先行詞に who は使えません。人か物かで、who / which が決まります。
5. 原理とのつながり
関係代名詞は、後ろが不完全(主語か目的語が欠ける)という共通点があります(第13講)。which と that の違いは、その「不完全な節が、先行詞をどう説明するか(特定か補足か)」と「先行詞が人か物か」の2点。関係詞の全体像を体系で押さえると、個々の使い分けが自然に決まります。
より難しい「先行詞が離れている」「連鎖関係詞」といった応用は、難関大の関係詞(かかり先で差がつく)で扱っています。
6. 次に読む
関係詞の使い分けを、基準から
which と that の違いは、コンマと人・物の2点で決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。単発の疑問から関係詞の体系まで、構造から英語を組み立て直します。全国どこからでも受講できます。
