what with A and B の意味|「〜やら〜やらで」理由の列挙|英文法Q&A
― 「〜やら〜やらで」の理由の列挙
What with the cold and the hunger, we could hardly walk.(寒さやら空腹やらで、ほとんど歩けなかった)。what with A and Bは「AやらBやらで」――複数の原因を並べて、(多くは好ましくない)結果の理由を示す慣用です。
Q. What with overwork and lack of sleep, he fell ill. の What with は、どういう意味ですか?
A. 「働きすぎやら睡眠不足やらで、彼は病気になった」。what with A and (what with) B は、「AやらBやら(いろいろな原因が重なって)」という理由の列挙を表す慣用句です。ふつう好ましくない結果の原因を並べるのに使い、文頭に置いて後ろの主節(望ましくない事態)につなげます。A, B は名詞や動名詞。What with the noise and the heat, I couldn't sleep.(騒音やら暑さやらで眠れなかった)。決まり文句として What with one thing and another, …(あれやこれやで…)もよく使われます。理由を「一つに絞る」のでなく「複数を積み重ねる」のが特徴で、理由の接続詞 because / since / as の“列挙版・口語版”と捉えると分かりやすいです。
1. 結論 ― 複数の原因を並べる「〜やら〜やらで」
what with A and B=「AやらBやらで」(複数の原因を列挙)。ふつう好ましくない結果の理由。A, B は名詞・動名詞。文頭に置いて主節につなぐ。理由を積み重ねる言い方。
2. 形と特徴
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 形 | What with A and B, 主節 |
| A, B | 名詞・動名詞(原因) |
| 結果 | ふつう好ましくない事態 |
| 定型 | what with one thing and another |
3. 例文で確認
What with the heat and the crowds, sightseeing was exhausting.
暑さやら人混みやらで、観光はとても疲れた。
the heat と the crowds という2つの原因を並べ、「疲れた」という結果につなげています。
What with working and studying, she had no free time.
働くやら勉強するやらで、彼女には自由な時間がなかった。
A, B が動名詞(working / studying)の例。動作の理由を並べています。
What with one thing and another, I forgot to reply.
あれやこれやで、返信するのを忘れてしまった。
what with one thing and another=「あれやこれやで」。具体名を挙げず「いろいろあって」を表す定番です。
4. つまずきやすい形
(1) 複数の原因を並べる
what with A and B は理由の列挙。1つの原因を明快に言う because と違い、「あれこれ重なって」というニュアンスです。
(2) ふつう好ましくない結果
疲れた・眠れない・病気になった等、マイナスの結果の原因に使うのが基本。良い結果にはあまり用いません。
(3) A, B は名詞・動名詞
with は前置詞なので、後ろは名詞か動名詞(前置詞の後ろ)。what with being tired and hungry のように being を使うこともあります。
(4) 慣用句として形を保つ
what with … and … の形は崩しません。what with one thing and another はそのまま覚える定型です。
5. 原理とのつながり
what with A and B は、丸暗記に見えて「with(原因)+ and(並列)」の組み合わせから意味が導けます。カギは with の「原因・理由」用法。shiver with cold(寒さで震える)のように、with は「〜のせいで」を表せます(手段・原因の with)。そこに what が副詞的に「いくぶん・一部」を添え、what with A=「Aということも一因で」となる。これを and で並べれば、「AやらBやら、複数の原因が積み重なって」という意味が生まれます。つまり、「原因の with」を「一部の what」で和らげ、「並列の and」で積み上げた――3つの部品の自然な合成なのです。だから理由を一つに断定せず、「いろいろあって」とぼかしながら並べるニュアンスになる。これは、原因・理由を明快に一つ示す because / since / as とは役割が違う――断定の because に対し、what with は列挙・ぼかし。同じ「理由」でも、一点か・積み重ねかで表現を選ぶわけです。慣用を「部品の意味の合成」として捉える――それが、丸暗記に頼らず難関表現を読み解く土台です。
6. 次に読む
what with A and B を、「部品の合成」から
「原因のwith+一部のwhat+並列のand」で、慣用の意味が導けます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。難関の慣用を部品から読み解く力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
