代不定詞 to の使い方|I'd love to. の to だけ残す省略|英文法Q&A
― 「I'd love to.」の to だけ残す省略
"Do you want to come?" "I'd love to." の to は、後ろの動詞(to come)を省いた形。前に出た「to + 動詞」の繰り返しを避け、to だけ残すのが代不定詞です。代動詞 do と同じ「繰り返しを避ける」発想です。
Q. "I'd love to." の to のあとに、なぜ動詞がないのですか?
A. これは代不定詞。前に出た「to + 動詞」と同じ内容を繰り返す代わりに、to だけを残して動詞(と目的語)を省略したものです。"Do you want to come?" "I'd love to (come)."(ぜひそうしたい)。to の後ろは、聞き手にとって明らかな繰り返しなので言わなくても伝わります。You can go if you want to (go)./I meant to (call), but I forgot. なども同じ。want to / would like to / mean to / used to など、to をとる表現で起こります。これは、一般動詞の繰り返しを do で受ける代動詞(So do I)と同じ発想――「意味の本体は省き、構造を示す語だけ残す」やり方です。
1. 結論 ― 繰り返す動詞を省き to だけ残す
前に出た「to + 動詞」と同じ内容を繰り返すとき、to だけ残して動詞を省く(代不定詞)。want / would like / mean / used to など to をとる表現で起こる。to は消さない。
2. よく起こる表現
| 表現 | 例(省略) | 元の形 |
|---|---|---|
| want to | if you want to | want to go |
| would like / love to | I'd love to | love to come |
| mean to | I meant to | meant to call |
| used to | more than she used to | used to practice |
3. 例文で確認
"Would you like to join us?" "I'd love to."
「私たちに加わりませんか?」「ぜひそうしたいです」
I'd love to (join you)。to のあとは明らかな繰り返しなので省略。to は残します。
You don't have to stay if you don't want to.
いたくなければ、いなくていいですよ。
if you don't want to (stay)。動詞 stay の繰り返しを避け、to だけ残しています。
He reads more books than he used to.
彼は以前より多くの本を読む。
than he used to (read)。used to の後ろの動詞を省いた代不定詞。「以前は読んでいた(量)」との比較です。
4. つまずきやすい形
(1) to は残す(消さない)
動詞は省いても to は残します。× "I'd love." → "I'd love to."。to が「不定詞のしるし」として残ります。
(2) 繰り返しが明らかなときだけ
省略できるのは、to の後ろが前と同じで聞き手に分かるとき。文脈がないと使えません。会話や比較でよく起こります。
(3) be / have は残すことがある
状態や完了を含むときは to be / to have まで残すことも("Are you ready?" "I want to be.")。意味を保つために必要な語は残します。
(4) 代動詞 do との違い
一般動詞の繰り返しは do で受け("Do you like it?" "Yes, I do.")、不定詞の繰り返しは to で受けます。受ける語が違うだけで発想は同じです。
5. 原理とのつながり
代不定詞は、特別な省略ルールではありません。芯にあるのは「英語は同じ内容の繰り返しを嫌い、構造を示す“しるし”だけ残す」という一貫した性質です。「ぜひ行きたい」と答えるのに I'd love to go there with you. と全部言うのは、to go there with you がすでに話題に出ていれば冗長。そこで、不定詞のしるしである to だけを代表に残し、後ろを落とします。これは、一般動詞の繰り返しを時制のしるし doで受ける代動詞(So do I / Yes, I do)とまったく同じ発想。受ける語が「不定詞なら to」「一般動詞なら do」と違うだけで、「意味の本体は省き、構造語だけ残す」操作は共通です。強調の do で見た「do は時制の担い手」という視点と合わせれば、英語の省略・代用は一つの原理で見通せます。丸暗記でなく「何のしるしを残すか」で捉える――それが土台です。
6. 次に読む
代不定詞を、「しるしを残す」発想から
不定詞は to、一般動詞は do――繰り返しは構造語だけ残します。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。省略・代用を一つの原理で捉え、会話でも自然に使う力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
