難関大の that・what の識別|後ろの完全・不完全で決める|難関大英語

難関大英語 構造で解く|テーマ|that・what の識別
難関大の that・what の識別
― 後ろの完全・不完全で決める

that と what は、意味ではなく「後ろが完全か不完全か」で正体が決まります。この一手で、接続詞・関係代名詞・同格・what が機械的に見分けられます。

英文で最も多く現れ、最も紛らわしいのが thatwhat です。難関大は、これらを何重にも入れ子にしてきます。しかし判定は単純で、後ろが完全な文か、要素の欠けた不完全な文かを見るだけ。無料講座『英文の原理』第11講(that の識別)・第16講(what の正体)を土台に、難関大での見分け方を整理します。

1. 原理 ― 後ろが完全か不完全か

原理 4

後ろが完全な文(主語・目的語がそろう)なら接続詞。後ろが不完全(主語か目的語が欠ける)なら関係代名詞・疑問詞。thatwhat も、この一点で正体が決まる。

後ろが完全 後ろが不完全
that 接続詞(名詞節・同格)/副詞的 関係代名詞(先行詞あり)
what (ほぼ無し) 関係代名詞(先行詞を含む「〜すること・もの」)

what先行詞を含む関係代名詞なので、前に先行詞がなく、後ろは必ず不完全(欠所がある)。that は、後ろが完全なら接続詞、不完全なら関係代名詞。完全・不完全を見るだけで決まります。

2. that の3つ ― 接続詞・関係代名詞・同格

接続詞I know that he is honest.(後ろ完全=名詞節)
関係代名詞the book that he wrote [O欠](後ろ不完全)
同格the fact that he lied(後ろ完全=名詞の中身を説明)
接続詞の that(名詞節)と同格の that は、どちらも後ろが完全。違いは、前が名詞か動詞かthe fact / the idea / the belief that … のように抽象名詞の後ろなら同格(第12講)。know / think / say that … のように動詞の後ろなら目的語の名詞節です。

3. 例文の解析

EX 1|同格の that と関係代名詞の that

The assumption that the market would recover, which many economists shared, proved wrong.

The assumption 〔that the market would recover〕, 〔which many economists shared [O欠]〕, proved wrong.
that
後ろ完全(the market would recover)+抽象名詞 assumption の後ろ → 同格「〜という想定」
which
後ろ不完全(shared の目的語欠)→ 関係代名詞(非制限・挿入)

市場が回復するという想定は、多くの経済学者が共有していたが、誤りだと判明した。

同じ文に、同格の that(後ろ完全)と関係代名詞の which(後ろ不完全)。後ろの完全・不完全で一瞬に区別できます。

EX 2|what(先行詞を含む)

What matters is not what we say but what we do.

〔What matters [S欠]〕 is not 〔what we say [O欠]〕 but 〔what we do [O欠]〕.
What matters
後ろ不完全(matters の主語欠)→ what節(主語)「大切なこと」
what we say / what we do
ともに目的語欠 → 「私たちが言うこと/すること」

大切なのは、私たちが何を言うかではなく、何をするかだ。

what は3か所とも先行詞を含む関係代名詞。後ろは必ず不完全(欠所あり)です。

EX 3|接続詞の that(長い主語の中)

That the experiment could not be replicated raised doubts about the original findings.

〔That the experiment could not be replicated〕 raised doubts about the original findings.
That …
後ろ完全 → 接続詞(名詞節)が主語。「その実験が再現できなかったこと」

その実験が再現できなかったことは、元の発見に対する疑いを生じさせた。

文頭の That + 完全文は、名詞節が主語。It … that の形式主語にせず、そのまま主語に置いた硬い形です(第9講)。

4. つまずきやすい形

(1) まず後ろの完全・不完全を見る

that を見たら、意味を考える前に後ろが完全か不完全か。完全=接続詞、不完全=関係代名詞。これが最速・最確の判定です。

(2) 同格は抽象名詞の後ろ

the fact / idea / belief / assumption / possibility / news that … は同格(後ろ完全で名詞の中身)。関係代名詞(後ろ不完全)と区別します(第12講)。

(3) what は先行詞を含む=前に名詞なし

what の前に先行詞(名詞)はありません。the thing which をまとめた形(第16講)。what の前に名詞があれば、それは that/which であるべき箇所です。

(4) 関係代名詞の that は省略される

目的格の関係代名詞 that/which は省略できます。the book (that) he wrote名詞の直後に〈S+V〉が続いたら、関係代名詞の省略を補います(第13講)。

5. 入試での効き

難関大の和訳では、that が接続詞(〜ということ)か関係代名詞(〜する…)か同格(〜という…)かで、訳が変わります。後ろの完全・不完全で正体を決め、それに応じて訳すのが手順。what は「〜すること・もの」と訳し、後ろの欠所(主語か目的語か)を確認します。

空所補充・文法問題では、thatwhat の選択が定番です。空所の後ろが完全なら that(接続詞)、不完全で先行詞がなければ what。第III・IV部で繰り返す「完全・不完全を見る」が、ここでも決め手です。実際の年度の英文での現れ方は、大学別の解答解説で確認してください。

6. 確認問題

各文の that / what について、①正体(接続詞・関係代名詞・同格・what)②根拠(後ろの完全・不完全)を言えるようにしてから開いてください。

(1) The discovery that DNA carries genetic information transformed biology.

解答・解説を見る

同格の that。後ろ完全(DNA carries genetic information)+抽象名詞 The discovery の後ろ。「DNAが遺伝情報を運ぶという発見」。discovery の中身を説明。

DNAが遺伝情報を運ぶという発見は、生物学を一変させた。

(2) Scientists rarely find exactly what they set out to look for.

解答・解説を見る

what(先行詞を含む関係代名詞)。後ろ不完全(look for の目的語欠)。「彼らが探し求めたものを、ちょうど見つけることはめったにない」。whatthe thing which

科学者が、まさに探し求めたものを見つけることは、めったにない。

(3) The theory that he proposed has since been confirmed by numerous experiments.

解答・解説を見る

関係代名詞の that。後ろ不完全(proposed の目的語欠)。「彼が提唱した理論」。EX 1 の同格(後ろ完全)と対照的。後ろの完全・不完全で区別する好例。

彼が提唱した理論は、その後、数多くの実験によって確認されている。

7. 次に読む

that・what を、完全・不完全で見分ける

that と what の正体は、後ろが完全か不完全かで決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。難関大が入れ子にする that・what を、機械的な判定で読み解く力を、添削で鍛えます。全国どこからでも受講できます。

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