共通テストの速読|読み順と骨格の速さ|難関大英語

難関大英語 構造で解く|共通テスト|速読・情報処理
共通テストの速読
― 読み順と骨格の速さ

共通テストは、量を時間内に処理する試験です。速読とは「雑に読む」ことではなく、「骨格を速く取る」こと。設問を先に見て、必要な箇所を構造で精読する緩急が鍵です。

共通テストの英語(リーディング)は、長文の量が多く、全文を同じ密度で読むと時間が足りません。ここで効くのは、設問に必要な箇所を構造で精読し、それ以外は骨格だけで速読する緩急です。無料講座『英文の原理』第35講(文脈は最後に使う)と第7講(前置詞句は骨格に入らない)を、共通テストの情報処理に当てて整理します。

1. 原理 ― 速読は「骨格を速く取る」こと

原理 0・7(速読化)

速読とは、語を速く目で追うことではなく、各文の骨格(誰が・どうする・何を)を速く確定すること。前置詞句・修飾・具体例はいったん外し、主節だけを追う。必要な箇所だけを精読する緩急が、量を時間内に処理する。

「速く読もう」として語を目で滑らせても、意味は入ってきません。速いのは、骨格を速く取れる人です。前置詞句や修飾を骨格から外し(第7講)、主節を追う。この処理が速いほど、同じ時間で多くを読めます。速読の中身は、構造把握の速さです。

2. 読み順 ― 設問を先に見る

  1. 設問(問い)を先に読む。何を探すのかを決めてから本文に入る。
  2. 本文は段落の主節を追って、全体の流れをつかむ。具体例・数値は必要になったら戻る(第35講)。
  3. 設問のキーワードで該当箇所を特定し、そこを構造で精読する。
  4. 図表・見出し・選択肢の情報も手がかりにする。共通テストは図表と本文の照合が多い。
共通テストは、文学的な深読みより情報の照合が中心です。「誰が・いつ・どこで・いくら」といった事実を、本文と設問(や図表)で1対1に対応させる。だから、骨格(S・V・O)を速く取り、必要な事実を拾う読み方が、そのまま得点につながります。

3. 骨格を速く取る ― 修飾を外す

長い文でも、前置詞句・関係詞・分詞をいったん外せば、骨格は短くなります。

The workshop on sustainable design, originally scheduled for Friday, has been moved to the main hall.
→ 骨格:The workshop has been moved.

修飾(on sustainable design / originally scheduled for Friday / to the main hall)を外すと、骨格は「ワークショップが移された」。設問が「どこへ移されたか」なら、外した to the main hall を拾う。骨格を取ってから、必要な修飾に戻るのが速い読み方です。

4. 実演 ― 設問→骨格→該当箇所

例(お知らせ文の一部)

Members who sign up before May 10 will receive a 20% discount, while those who register later will pay the full fee. Note that the discount does not apply to one-day passes.

設問:5月10日より後に登録した人はどうなるか

骨格
those … will pay the full fee(後で登録した人は全額払う)
該当構造
while(対比・第18講)が「5月10日前=割引/後=全額」を対比。those who register later が該当
注意
最後の the discount does not apply to one-day passes(1日券には割引が効かない)は、別の設問のひっかけになりやすい

5月10日より前に申し込む会員は20%割引を受けられるが、それより遅く登録する人は全額を支払う。割引は1日券には適用されないことに注意。

設問を先に見て「後で登録=どうなる」を探し、while の対比構造から該当箇所を特定。全文を精読せずとも、対比の骨格を取れば答えは出ます。

5. つまずきやすい形

(1) 全文を同じ密度で精読しない

すべてを丁寧に読むと時間が尽きます。設問に関係する箇所だけ精読し、それ以外は骨格だけで流す。この緩急がつけられないと、最後の大問に手が回りません。

(2) 骨格を取らずに語だけ追わない

速く読もうと語を目で滑らせても、S・V・Oが取れていなければ意味は残りません。各文の骨格を速く確定するのが、結局いちばん速い。

(3) 対比・条件の構造を拾う

while / whereas(対比)、if / unless(条件)、except / only(限定)は、共通テストの事実照合で狙われます。これらの構造を見たら、「何と何が対比か」「条件は何か」を確定します。

(4) ひっかけの限定・例外に注意

does not apply to … / except for … / only members のような限定・例外は、正誤の分かれ目。本文の限定を見落とすと、内容一致でひっかかります(第33講の否定・限定)。

6. 時間配分

共通テストのリーディングは、後半に長い長文が集まります。前半で時間を使いすぎないことが鉄則。設問先読み→骨格で流し読み→該当箇所を精読という緩急を全大問で徹底すれば、時間内に一周できます。構造把握が速いほど、この緩急に余裕が生まれます。

速読は才能ではなく、骨格を取る手順の反復で速くなります。『英文の原理』第I部(骨格編)を通して、述語動詞・文型・修飾の外し方が体に入ると、同じ英文をより速く処理できるようになります。実際の共通テスト型の問題での読み順は、大学別・共通テストの解答解説で確認してください。

7. 次に読む

共通テストの速読を、骨格の速さで

速読は「骨格を速く取る」こと。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。設問先読みから骨格読み、該当箇所の精読まで、共通テストの読み順と時間配分を、構造の手順として身につけます。全国どこからでも受講できます。

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