限定用法と叙述用法の形容詞|名詞の前に置ける形容詞・置けない形容詞|英文法Q&A
― 名詞の前に置ける形容詞、置けない形容詞
形容詞には2つの置き場所があります。限定用法=名詞の前(a kind man)。叙述用法=補語(He is kind.)。多くは両方OKですが、asleep のように補語専用、main のように名詞の前専用の語もあります。
Q. an asleep baby と言えないのは、なぜですか?
A. asleep が叙述用法専用(補語でしか使えない)の形容詞だからです。形容詞には、名詞の前に置いて直接修飾する限定用法(a beautiful flower)と、be 動詞などの補語になる叙述用法(The flower is beautiful.)があります。多くの形容詞は両方OK。しかし asleep / awake / afraid / alive / alone / aware などa- で始まる語は叙述専用で、名詞の前に置けません(× an asleep baby → a sleeping baby)。逆に main / only / mere / elder / former などは限定専用で、補語にできません(× The reason is main.)。さらに present / certain / late は位置で意味が変わります。形容詞を「名詞の前か、補語か」で捉えるのは、形容詞の語順とあわせて整理できます。
1. 結論 ― 名詞の前か補語か、片方専用がある
限定用法=名詞の前(a kind man)。叙述用法=補語(He is kind.)。asleep / afraid / alive など a- 系は叙述専用、main / only / mere は限定専用。present / certain は位置で意味が変わる。
2. 3タイプ
| タイプ | 置き場所 | 例 |
|---|---|---|
| 叙述専用 | 補語のみ | asleep, awake, afraid, alive, alone |
| 限定専用 | 名詞の前のみ | main, only, mere, elder |
| 位置で意味変化 | 両方(意味が違う) | present, certain, late |
3. 例文で確認
The children were fast asleep.
子どもたちはぐっすり眠っていた。
asleep は補語でのみ使用。名詞の前に置くときは sleeping(sleeping children)に言い換えます。
That was the main reason for his success.
それが彼の成功の主な理由だった。
main は名詞の前でのみ使用。× The reason is main. とは言えません。補語には the most important などを使います。
The present members agreed. / The members were present.
現在の会員は同意した。/会員は出席していた。
名詞の前の present=「現在の」、補語の present=「出席して」。位置で意味が変わります。
4. つまずきやすい形
(1) a- 系は名詞の前に置けない
asleep / awake / afraid / alive / alone / aware / ashamed は叙述専用。名詞を修飾するときは sleeping / living などに言い換えます。
(2) 叙述専用は後置修飾ならOK
名詞の後ろからなら使えることも(the only man alive=生きている唯一の人)。前に置けなくても、後置修飾で名詞を説明できます。
(3) 限定専用は補語にしない
main / only / mere / elder / former / latter は名詞の前だけ。× The problem is only. のようには使えません。
(4) 位置で意味が変わる語に注意
present(現在の/出席して)、certain(ある/確信して)、late(故〜/遅れて)、ill(悪い/病気で)。位置で訳が変わるので文脈で判断します。
5. 原理とのつながり
限定・叙述の区別は、暗記リストではなく「形容詞が持つ2つの働き」から理解できます。名詞の前に置く限定用法は、名詞に貼り付けて「どんな種類か」と属性で分類する働き(a red car=赤い車という種類)。一方、補語になる叙述用法は、主語について「今そうだと述べる」働き(The car is red.=その車は赤いと述べる)。この視点で片方専用の語も説明できます。asleep / awake など a- 系は、もともと「一時的な状態」を述べる出自の語なので、分類より叙述向き。逆に main / only は「他と区別して名詞を絞り込む」ための語なので、限定(分類)専用。そして present が位置で意味を変えるのは、まさに「分類(現在の会員)」と「状態の叙述(出席している)」という2機能の差が、意味の差として表に出たものです。つまり「名詞の前=属性で分類/補語=状態を叙述」という2つの働きで捉えれば、位置の制約も意味変化も一貫して見通せます。形容詞の語順(限定)や感情分詞とも地続きの見方です。
6. 次に読む
限定・叙述を、形容詞の2つの働きから
「名詞の前=分類/補語=状態の叙述」で、位置の制約も意味変化も見通せます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。形容詞を働きから捉える力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
