結果の不定詞|grew up to be / only to fail の読み方|英文法Q&A
― grew up to be / only to fail
He grew up to be a doctor.(成長して医者になった)。to do が「そして〜した」という結果を表す副詞用法です。目的(〜するために)と違い、前から順に訳します。only to / never to は残念な結果・否定の結果を強めます。
Q. He grew up to be a doctor. の to be は「医者になるために成長した」ですか?
A. いいえ。これは結果の不定詞で、「成長して、(その結果)医者になった」という意味です。副詞用法の to do のうち、目的(〜するために)ではなく結果(そして〜した)を表すもの。前から順に「動作 → その結果」と読みます。定型が多く、grow up to be ~(成長して〜になる)、live to be ~(生きて〜歳になる)、awake / wake to find ~(目覚めて〜と気づく)。とりわけ入試頻出なのが、only to do(…したが結局〜しただけ/残念な結果)と never to do(そして二度と〜しなかった)。He worked hard, only to fail.(懸命に努力したが、結局失敗した)、He left, never to return.(去って、二度と戻らなかった)。もとは不定詞の「これから・向かう」性質(不定詞の3用法)で、目的の toと対になる用法です。
1. 結論 ― 「そして〜した」と前から訳す
結果の不定詞=副詞用法の to do が「そして〜した」を表す。前から順に訳す。定型:grow up to be / live to be / awake to find。only to do=結局〜しただけ、never to do=二度と〜しなかった。
2. 結果の型
| 型 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| grow up to be | 成長して〜になる | grew up to be a pilot |
| awake / wake to find | 目覚めて〜と気づく | awoke to find it snowing |
| only to do | 結局〜しただけ | only to fail |
| never to do | 二度と〜しなかった | never to return |
3. 例文で確認
She woke up to find the house empty.
彼女が目を覚ますと、家は空っぽだった。
「目を覚まして、(その結果)〜と気づいた」。前から順に読みます。「気づくために目覚めた」ではありません。
He rushed to the station, only to miss the train.
彼は駅へ急いだが、結局電車に乗り遅れた。
only to do=「(…したのに)結局〜しただけ」。期待外れ・残念な結果を強調する定型です。
The young soldier left home, never to come back.
その若い兵士は家を出て、二度と戻らなかった。
never to do=「そして二度と〜しなかった」。結果を否定で締めくくる、文語的で余韻のある言い方です。
4. つまずきやすい形
(1) 前から「そして〜」と訳す
結果の不定詞は前から順(動作 → 結果)。目的の「〜するために」(後ろから返す)とは訳の向きが逆です。
(2) only to do は「残念な結果」
only to do は「(努力したのに)結局〜しただけ」。がっかりする結末に使います。目的の only to(〜するためだけに)と文脈で区別します。
(3) never to do は「二度と〜せず」
never to do は結果を否定で締める定型。and never did と同じ内容を、不定詞で余韻をもって表します。
(4) 定型で覚えると速い
grow up to be / live to be / awake to find / only to / never to は結果の合図。これらを見たら「そして〜」と読む、と覚えると誤読を防げます。
5. 原理とのつながり
結果の不定詞は、目的の不定詞と「同じ一つの性質の、別の現れ方」です。不定詞 to do の芯は「これから・向かう先」(不定詞の3用法/be to 不定詞)。この「向かう先」が、まだ実現していない“狙い”なら目的(〜するために)、動作のあとに実際に“行き着いた先”なら結果(そして〜した)になります。He grew up to be a doctor. は、「医者を目指して成長した」のではなく「成長した、その行き着いた先が医者だった」。だから前から順に読むのです。同じ to do でも、意図(これから狙う)か、事実(実際に到達した)かで目的・結果に分かれる――時間の流れでいえば、目的は「動作の前にある狙い」、結果は「動作の後に来た到達点」。only to / never to が「残念な結果・否定の結果」を表すのも、「向かった先が期待と違った/そこで途切れた」という到達点への評価だからです。不定詞を「向かう先が、狙いか・到達点か」で捉える――それが、目的と結果を一つの原理で見通す土台です。
6. 次に読む
結果の不定詞を、「向かう先」から
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