知覚動詞+原形/-ing/過去分詞の使い分け|英文法Q&A
― 補語の形が「見え方」を運ぶ
see / hear / feel などの知覚動詞は、+ O + 補語の形をとります。補語が原形なら動作の全体、-ingなら途中、過去分詞ならOが「される」――補語の形で、知覚のしかたが決まります。
Q. 知覚動詞(see / hear / feel など)の後ろは、原形・-ing・過去分詞をどう使い分けますか?
A. 知覚動詞 + O + 補語の形で、補語の形が意味を変えます。原形不定詞=動作の全体(一部始終)を知覚(I saw him cross the street.=渡りきるのを見た)。現在分詞 -ing=動作の途中・進行を知覚(I saw him crossing …=渡っている最中)。過去分詞=Oが「される」受動(I heard my name called.=呼ばれるのを聞いた)。これは使役動詞(make/have/let)と同じ〈S+V+O+C〉の仲間で、無料講座『英文の原理』第4講で整理します。
1. 結論 ― 補語の形で知覚のしかたが決まる
知覚動詞+O+補語。補語が原形=動作の全体(一部始終)。-ing=動作の途中・進行。過去分詞=Oが「される」受動関係。受動態にすると、原形は to 不定詞に戻る。
I saw him crossing the street.(-ing=渡っている途中を見た)
I heard my name called.(過去分詞=名前が呼ばれた)
2. 3つの補語
| 補語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 原形不定詞 | 動作の全体(一部始終) | see him leave |
| 現在分詞 -ing | 動作の途中・進行 | see him leaving |
| 過去分詞 | O が「される」(受動) | hear it broken |
3. 例文で確認
I watched the runners start the race.
私は、走者たちがレースをスタートするのを見た。
原形 start は、スタートという動作を一部始終見た、という知覚。完結した動作全体をとらえます。
I saw the children playing in the park.
私は、子どもたちが公園で遊んでいるのを見た。
-ing(playing)は、遊んでいる途中・進行中の場面を見た、という知覚。動作の一断面をとらえます。
I felt my shoulder touched from behind.
私は、後ろから肩に触れられるのを感じた。
過去分詞 touched は、O(my shoulder)が「触れられる」という受動関係。O と補語が「される」関係のとき、過去分詞です。
4. つまずきやすい形
(1) 原形=全体、-ing=途中
原形は動作の始まりから終わりまで、-ing はその途中。see him fall(倒れきるのを見た)と see him falling(倒れかけを見た)の違いです。
(2) O が「される」なら過去分詞
O と補語の関係が「する」なら原形/-ing、「される」なら過去分詞。hear the song sung(歌が歌われるのを聞く)。分詞の能動・受動と同じ判断です。
(3) 受動態では原形が to に戻る
能動で原形だった補語も、受動態にすると to が復活します。He was seen to cross the street.(渡るのを見られた)。使役 make と同じ現象です。
(4) 使役動詞と同じ仲間
知覚動詞+O+原形は、使役動詞(make/have/let)+O+原形と同じ型。「後ろの補語が原形」という共通点で覚えると整理できます。
5. 原理とのつながり
知覚動詞の文は、〈主語+動詞+目的語+補語〉という文型(第4講)。補語の位置に来る形――原形・-ing・過去分詞――が、「O をどう知覚したか」を運びます。原形は動作の全体、-ing は進行、過去分詞は受動。これは使役動詞(make him go / have it done)で補語の形が意味を変えるのと、まったく同じ仕組みです。「後ろの形が意味を運ぶ」――この視点で、知覚・使役をまとめて捉えられます。分詞の能動・受動の判断は現在分詞と動名詞と共通です。
6. 次に読む
知覚動詞を、補語の形から
知覚動詞は、補語の形(原形・-ing・過去分詞)で「見え方」が決まります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。知覚・使役を〈S+V+O+C〉から捉え、後ろの形で意味を読む力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
