連鎖関係詞の読み方|who I think is honest はなぜ主格?|英文法Q&A
― who I think is honest の読み方
the man who I think is honest(私が正直だと思う男)。関係詞節の中に I think が差し込まれた形です。この挿入を外すと who is honest という素直な関係詞節が現れます。関係代名詞は is の主語なので主格 who。
Q. the man who I think is honest の who は、なぜ whom ではないのですか?
A. これは連鎖関係詞。関係詞節の中に I think / I believe / they say / it seems などが挿入された形です。もとは I think (that) he is honest.(私は彼が正直だと思う)。この he を関係代名詞 who にして前に出すと、the man who I think is honest になります。ポイントは、who が is honest の主語だということ。だから主格 who で、whom にはしません。見分け方は簡単で、I think を取り除いてみる――the man who is honest と、ふつうの主格関係詞節が残れば連鎖関係詞です。I think の後ろに動詞(is)が続くのが目印。関係詞の骨組みはthat と which、挿入・省略の感覚は関係詞の省略とあわせて整理できます。
1. 結論 ― I think を外すと素直な関係詞節
連鎖関係詞=関係詞節に I think / believe / say などが挿入された形。I think を外すと who is honest が残る。関係代名詞は挿入の後ろの動詞の主語=主格 who(whom にしない)。
2. 主格か目的格か
| 後ろの形 | 格 | 例 |
|---|---|---|
| I think + 動詞(is) | 主格 who | who I think is honest |
| I met + 欠落なし | 目的格 who(m) | who(m) I met yesterday |
| 挿入の動詞 | 影響しない | I think / believe / say |
3. 例文で確認
He is a person who I believe will succeed.
彼は、成功すると私が信じている人だ。
I believe を外すと who will succeed。who は will succeed の主語=主格です。
This is the book which they say is worth reading.
これは、読む価値があると言われている本だ。
they say を外すと which is worth reading。物なので which。挿入は骨組みに影響しません。
the man who(m) I met / the man who I think is kind
私が会った男/私が親切だと思う男
I met(後ろに動詞なし=目的語が欠落)は目的格、I think is kind(後ろに is)は主格。挿入の後ろに動詞があるかで判別します。
4. つまずきやすい形
(1) I think の後ろに動詞→主格 who
who I think is honest のように、挿入の後ろに動詞が続くなら関係代名詞は主格。whom と書かないよう注意します。
(2) I think を外して確かめる
迷ったら挿入部を取り除く。who is honest と主格の節が残れば連鎖関係詞。素直な形に戻して考えます。
(3) 挿入される動詞は決まっている
think / believe / suppose / guess / say / hear / seem など「思う・言う」系が挿入されます。これらは節の骨組みに影響しません。
(4) 目的格との混同に注意
whom I met(目的語の欠落)と who I think is(主語の欠落)は別。関係詞の後ろで、何が欠けているかを見ます。
5. 原理とのつながり
連鎖関係詞は、難しそうに見えて「関係詞で2文をつなぐ」という基本に、判断の挿入が重なっただけです。出発点は2つの文――the man(先行詞)と I think he is honest.(私は彼が正直だと思う)。この2文をつなぐには、he を関係代名詞に変えて先行詞のうしろへ引き出します。he は is honest の主語だったので、変身後も主格 whoのまま――だから the man who I think is honest となる。ここで I think は、文の骨組み(who … is honest)に割り込んだだけの「差し込み」で、関係代名詞の格には手を触れません。だから取り除けば、素直な主格の関係詞節が顔を出す。この「挿入は骨組みを変えない」という見方は、関係詞の省略で「省いても構造は同じ」と捉えるのと同じ発想です。そして根っこは、関係詞が「2文を1つに縫い合わせる接着」だという原則(that と which)。難関の複雑な一文も、「元の2文に戻す・挿入を外す」と分解すれば、必ず基本形に還ります。構造を組み立て直して読む――それが、東大レベルの英文まで攻略する土台です。
6. 次に読む
連鎖関係詞を、「元の2文」に戻して
「挿入を外す・2文に戻す」と、難関の一文も基本形に還ります。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。構造を組み立て直して東大レベルの英文を読み解く力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
