関係代名詞 what の使い方|先行詞を含む the thing that|英文法Q&A
― 「先行詞を含む」= the thing that
関係代名詞 what は、他の関係詞と違って先行詞(説明される名詞)を、自分の中に含んでいます。what = the thing(s) that(〜すること・もの)。だから前に名詞は要らず、後ろは不完全な文が続きます。
Q. 関係代名詞 what は、どう使いますか? that との違いは?
A. what は先行詞を含む関係代名詞で、the thing(s) that(〜すること・もの)に等しい。だから前に名詞(先行詞)を置きません。作るのは名詞節(主語・目的語・補語になる)。関係代名詞なので後ろは不完全(主語か目的語が欠ける)。同じ that でも、後ろが完全なら接続詞・関係副詞、不完全なら関係代名詞――that / what の識別と同じ「完全・不完全」で見ます。無料講座『英文の原理』第12講で整理します。
1. 結論 ― what は「もの・こと」を含む
what = the thing(s) that(先行詞を含む関係代名詞)。前に先行詞(名詞)を置かない。作るのは名詞節(主語・目的語・補語)。関係代名詞なので後ろは不完全(主語か目的語が欠ける)。
※ what が the thing + that の働きを1語で兼ねる(後ろは I want ▢ =目的語が欠ける)
2. what と that の違い
| 先行詞 | 後ろ | 作るもの | |
|---|---|---|---|
| 関係代名詞 what | 含む(不要) | 不完全 | 名詞節 |
| 関係代名詞 that | 前に必要 | 不完全 | 形容詞節(名詞修飾) |
| 接続詞 that | — | 完全 | 名詞節 |
3. 例文で確認
What matters most is your effort.
最も大切なのは、あなたの努力だ。
What matters most(=the thing that matters most)が文の主語。matters の主語が欠けていて、それを what が兼ねます。
I couldn't believe what I saw.
私は、自分が見たものが信じられなかった。
what I saw(=the thing that I saw)が believe の目的語。saw の目的語が欠けています。
This is exactly what I needed. / He is not what he used to be.
これがまさに、私が必要としていたものだ。/彼は昔の彼ではない。
what は補語にもなります。what he used to be(かつての彼)など、慣用表現も豊富です。
4. つまずきやすい形
(1) what の前に先行詞を置かない
what は先行詞を含むので、前に名詞は不要。× the thing what I want → what I want または the thing that I want。先行詞があるなら that / which を使います。
(2) 後ろは不完全(関係代名詞だから)
what の後ろは、主語か目的語が欠けた不完全な文。後ろが完全なら、それは接続詞の that(that節)です。
(3) 疑問詞の what(何)と区別
I know what you want. は「あなたが欲しいもの(関係代名詞)」とも「あなたが何を欲しいか(疑問詞)」とも読めます。文脈で判断します。
(4) 慣用表現を覚える
what we call / what is called(いわゆる)、what is more(さらに)、what is worse(さらに悪いことに)など、what の慣用句は頻出です。
5. 原理とのつながり
what の正体は、「先行詞 + 関係代名詞」を1語で兼ねたものです。ふつうの関係代名詞(that / which)は前に先行詞が要りますが、what は the thing(s) を自分に含むので、前に名詞が要らず、そのまま名詞のかたまり(名詞節)になります。見分けの決め手は、他の関係詞と同じ「後ろが完全か不完全か」――関係代名詞 what は、後ろで主語か目的語が欠けます(第12講)。この「完全・不完全で節の役割を見抜く」発想は、関係副詞やthat / what の識別、強調構文とも一貫します。
6. 次に読む
関係詞 what を、完全・不完全から
what は、先行詞を含み、後ろに不完全な文が続く関係代名詞です。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。関係詞を「完全・不完全」で見抜き、読解で構造を追う力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
