過去完了 had done の使い方|過去の過去を基準点から|英文法Q&A
― 「過去のある時点」を基準に、それより前
過去完了(had + 過去分詞)は、「過去の過去」を表す形です。過去のある時点を基準に決め、それより前の出来事や、その時点までの継続・完了・経験を示す。基準点をつかむのがコツです。
Q. 過去完了(had done)は、いつ使いますか? 過去形との違いは?
A. 過去のある時点を基準にして、①それより前に起きた出来事(大過去)、②その時点までの継続・完了・経験を表します。When I arrived, the train had already left.(着いた時点より前に出発)。現在完了が「今」を基準にするのに対し、過去完了は「過去のある時点」を基準にする――基準点が1つ過去へずれた完了形です。現在完了の基礎は現在完了と過去形で扱います。
1. 結論 ― 過去の一点より前・その一点まで
過去完了=過去のある時点を基準に、それより前の出来事(大過去)、またはその時点までの継続・完了・経験。基準となる過去の時点(when / by the time / before / after など)が必要。「今」が基準の現在完了に対し、基準が過去へずれた形。
The train had left(基準より前) + when I arrived(過去の基準)
※ 基準(arrived)より前の出来事を had left で表す
2. 2つの働き
| 働き | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 大過去 | 過去の一点より前の出来事 | had already left |
| 継続 | 過去の一点までずっと | had lived there for years |
| 完了・結果 | 過去の一点までに完了 | had just finished |
| 経験 | 過去の一点までの経験 | had never seen |
3. 例文で確認
When I got to the theater, the play had already started.
私が劇場に着いたとき、劇はすでに始まっていた。
「着いた」(過去の基準)より前に「始まった」ので、had started。2つの過去の前後関係を示します。
She had worked at the company for ten years before she retired.
彼女は退職するまで、その会社で10年間働いていた。
「退職した」時点までの10年間の継続。現在完了の継続(今まで)を、過去の一点まで、に置き換えた形です。
I had never eaten sushi until I visited Japan.
日本を訪れるまで、寿司を食べたことがなかった。
「訪れた」時点までの経験(=それまで一度もなかった)。until が基準の時点を示しています。
4. つまずきやすい形
(1) 基準となる過去の時点が必要
過去完了は単独では使いにくく、基準となる過去の一点(when / by the time / before / after など)とセットです。基準がないと「いつより前か」が定まりません。
(2) 時系列が明らかなら過去形でよい
起きた順に and で並べるときは、過去形で十分。I woke up and had breakfast.(順序が明らか)。前後を強調したいときに過去完了を使います。
(3) before / after では過去形も可
before / after 自体が前後を示すので、過去完了でなくても通じます。He left before I arrived.(過去形でも可)。過去完了は前後をより明確にします。
(4) 現在完了と混同しない
「今」までなら現在完了(have done)、「過去のある時点」までなら過去完了(had done)。基準が今か過去かで使い分けます(現在完了)。
5. 原理とのつながり
完了形は、「ある基準点から見て、それより前・その時点までを、ひとまとめに捉える」形です。基準点が「今」なら現在完了、「過去のある時点」なら過去完了――違いは基準点の位置だけです。だから過去完了は、現在完了をそっくり過去へずらした形として理解できます。この「基準点をどこに置くか」で時制を捉える発想は、時制の一致(主節が過去なら従属節も過去へ)や、仮定法(時制をずらして距離を示す)と一本の筋でつながります。時制は「いつを基準に見るか」なのです。
6. 次に読む
過去完了を、基準点から
過去完了は、「過去のある時点」を基準に、それより前・その時点までを捉える形です。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。完了形を基準点の視点で捉え、時制を一貫して扱う力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
