使役動詞 make/let/have/get の使い分け|英文法Q&A
― 「強制・許可・依頼・説得」で選ぶ
使役動詞(〜させる)は4つを丸暗記するのではなく、「関係性(強制か許可か依頼か)」と「後ろが原形か to か」の2軸で整理します。この2軸で、迷わず選べます。
Q. 「〜させる/してもらう」の make / let / have / get は、どう使い分けますか?
A. 2つの軸で決まります。①関係性――make=強制(いやでも)、let=許可(したい人に)、have=依頼・当然の役割(頼めば当然やる相手に)、get=説得(その気にさせて)。②後ろの形――make / let / have は原形(make him go)、get だけ to 不定詞(get him to go)。これは「動詞の後ろに何が要るか」=文型の一部です。無料講座『英文の原理』第4講で整理します。
1. 結論 ― 関係性と、後ろの形
make=強制、let=許可、have=依頼・当然の役割、get=説得。後ろの形は make / let / have + O + 原形、get + O + to 不定詞。「誰にどんな関係で〜させるか」で語を選び、「原形か to か」を型で決める。
get + 人 + to 不定詞(例:get him to call me)
get だけが to を取ります。「説得してその気にさせる」というひと手間が、to(これから〜する方向)に表れている、と捉えると覚えやすいです。
2. 4つの型と意味
| 動詞 | 関係性 | 後ろ | 例 |
|---|---|---|---|
| make | 強制(いやでも) | 原形 | made us wait |
| let | 許可(したい人に) | 原形 | let me try |
| have | 依頼・当然の役割 | 原形 | had him fix it |
| get | 説得・その気にさせる | to 不定詞 | got him to agree |
3. 例文で確認
The coach made us run ten laps.
コーチは私たちに10周走らせた。
make=強制。走りたくなくても走らせる関係。後ろは原形 run(× to run)です。
My parents let me stay overnight. / I had the clerk wrap the gift.
両親は私を外泊させてくれた。/店員に贈り物を包んでもらった。
let=したい人に許可、have=頼めば当然やる相手(店員)に依頼。どちらも後ろは原形(stay / wrap)です。
I finally got my brother to lend me his bike.
私はやっと兄を説得して自転車を貸してもらった。
get=その気にさせる(ひと手間)。get だけは to lend(to 不定詞)を取ります。
4. つまずきやすい形
(1) get だけ to、他は原形
4語のうち get だけ to 不定詞。make / let / have は原形です。make him to go は誤り(make him go)。
(2) 「してもらう(物)」は過去分詞
相手に何かを「してもらう・される」で対象が物なら、have / get + 物 + 過去分詞。I had my watch repaired.(時計を直してもらった)。原形にしない点に注意。
(3) make の受動態では to が復活する
能動で原形だった make も、受動態にすると to が戻ります。We were made to wait.(待たされた)。能動 made us wait ↔ 受動 were made to wait。
(4) help は原形も to も可
使役に近い help は、help him (to) move のように原形・to 不定詞のどちらも可。現代英語では原形が優勢です。
5. 原理とのつながり
使役動詞の文は、〈主語+動詞+目的語+補語〉という文型(第4講)。補語の位置に来るのが、原形(make him go)か、to 不定詞(get him to go)か、過去分詞(have it done)か――で意味が変わります。つまり「後ろの形」が意味を運ぶ。使役を4語の暗記ではなく、「関係性で語を選び、型で後ろを決める」と捉えると、受動態への変化(be made to)まで一貫して説明できます。
6. 次に読む
使役を、関係性と型から
make / let / have / get は、「関係性」と「後ろの形」の2軸で選びます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。使役を暗記でなく構造から捉え、受動態への変化まで一貫して扱う力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
