強調構文 It is ~ that の見分け方|形式主語との識別|英文法Q&A
― 形式主語との見分けは「外して成立するか」
It is X that … には、Xを強調する「強調構文」と、It が that 節を指す「形式主語」の2つがあります。見分け方は一つ――It is … that を外して、文が成立するか。成立すれば強調構文です。
Q. 強調構文 It is ~ that … とは? 形式主語の It … that とどう見分けますか?
A. 強調構文は「〜するのは X だ」と、文の一部(X)を強調する形。見分けは「It is/was と that を取り除いて、残りが完全な文になるか」。なるなら強調構文(Xは主語・目的語・副詞句のどれか)。ならず、that 節が主語の中身なら形式主語(It=that 節)。強調・倒置は難関大の倒置・強調、that の識別はこちらで扱います。
1. 結論 ― 外して成立すれば強調構文
強調構文=It is/was + 強調する語句 + that …。It is/was と that を外して完全な文が残れば強調構文。残りが不完全で that 節が主語の内容なら形式主語(It=that 節)。
It is certain that he will come. → 外すと certain he will come(不完全)=形式主語
2. 見分けテスト ― 何を強調できるか
強調構文で強調できるのは、名詞(主語・目的語)と副詞句(時・場所・理由など)。形容詞や動詞そのものは強調構文にできません。
| 強調する要素 | 例(強調する語句) |
|---|---|
| 主語 | It was her advice that helped me. |
| 目的語 | It is this book that I want. |
| 副詞句(時・場所) | It was in Kyoto that we met. |
3. 例文で確認
It was her kindness that saved the whole team.
チーム全体を救ったのは、彼女の優しさだった。
外すと Her kindness saved the whole team.(完全)=強調構文。主語 her kindness を強調しています。
It was in 2015 that the company entered the market.
その会社が市場に参入したのは、2015年だった。
外すと The company entered the market in 2015.(完全)。時を表す副詞句 in 2015 の強調です。
It is obvious that she was right.
彼女が正しかったことは、明らかだ。
外すと obvious she was right(不完全)。ここでの It は that she was right を指す形式主語で、強調構文ではありません。
4. つまずきやすい形
(1) 見分けは「外して成立するか」
It is/was … that を取り除く。完全な文が残れば強調構文、残らず that 節が主語の中身なら形式主語。この1手で判定できます。
(2) 強調できるのは名詞・副詞句だけ
主語・目的語・副詞句は強調構文にできますが、形容詞や動詞そのものは不可。× It is beautiful that …(beautiful を強調構文にはしない)。
(3) 人は that / who、時・場所も that が基本
強調する語が人なら that でも who でも可。時・場所でも that が使えます(when / where も可)。迷ったら that で通せます。
(4) It is not until ~ that … は頻出
「〜して初めて…する」は It is not until ~ that …。It was not until he left that I realized the truth.(彼が去って初めて真実に気づいた)。強調構文の定番表現です。
5. 原理とのつながり
強調構文の本質は、文の一部を It is と that で挟んで前に押し出すこと。だから、挟まれた語句をもとの位置に戻せば、必ず完全な文に戻ります――これが見分けテストの根拠です。It が何者かを見抜く力は、形式主語・強調構文・that 節・関係詞を区別する土台になります。同じ that でも、後ろが完全文か不完全文かで役割が決まる――この「完全・不完全で見る」発想は、that / what の識別と一貫しています。
6. 次に読む
強調構文を、識別テストから
強調構文と形式主語は、「外して成立するか」で見分けます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。It の正体を構造から見抜き、読解で迷わない力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
