難関大の挿入・同格・言い換え|いったん外して骨格を守る|難関大英語
― いったん外して骨格を守る
コンマやダッシュで挟まれた部分は、文の主線から一歩下がった補足です。いったん外せば骨格が見え、あとで補足として戻せば、長い文も崩れません。
難関大の長い一文で迷子になる大きな原因が、コンマ・ダッシュ・丸かっこで挟まれた挿入です。これらは主語と述語の間に割り込み、骨格を見えにくくします。しかし正体は補足で、外せば骨格が現れます。無料講座『英文の原理』第32講を土台に、難関大の挿入・同格・言い換えを処理する手順を整理します。
1. 原理 ― 挟まれた補足は、いったん外す
コンマ・ダッシュ・丸かっこで挟まれた部分は、文の骨格に必須ではない補足(挿入・同格・言い換え)。いったん外して主節の骨格をつかみ、あとで補足として戻す。
挟まれた部分を外すと、骨格がすっきり見えます。コンマやダッシュのペアを見たら、その間を外して主語と動詞をつなぐのが基本。骨格を確定してから、外した補足を戻します。この順番が、長い文を崩さず読む鍵です。
2. 3つの型
| 型 | 働き | 目印 |
|---|---|---|
| 挿入 | 語句・節を割り込ませる | コンマ/ダッシュ/かっこのペア(, however, / — indeed —) |
| 同格 | 名詞を別の名詞で言い換える | 名詞, 名詞(Tokyo, the capital,) |
| 言い換え | 直前を具体化・要約 | ダッシュ/コロン(— that is, / : namely) |
3. 例文の解析
The findings, surprising as they were to the team, ultimately confirmed the original hypothesis.
- 挿入
- surprising as they were …(譲歩の as・as の識別)。コンマのペアで挟まれた補足
- 骨格
- The findings confirmed the original hypothesis
その発見は、チームにとって意外なものだったが、最終的に元の仮説を裏づけた。
主語 The findings と述語 confirmed の間に挿入。コンマのペアを外すと骨格が見えます。
Alan Turing, a mathematician whose ideas laid the groundwork for modern computing, died in obscurity.
- 同格
- a mathematician … = Alan Turing(言い換え)。whose 節はその中の修飾
アラン・チューリングは、その着想が現代のコンピューティングの基礎を築いた数学者だが、無名のうちに世を去った。
コンマで挟まれた名詞句が、前の名詞を説明。骨格は Alan Turing died in obscurity。
The study focused on longevity — that is, the number of years a species typically lives.
- that is
- 言い換え「すなわち」。専門語 longevity をやさしく定義
その研究は寿命――すなわち、ある種が典型的に生きる年数――に焦点を当てた。
that is / namely / in other words は言い換えの合図。難語の定義が続くので、意味推測の手がかりになります。
Memory — far from being a simple recording device, as was once believed — actively reshapes the past each time we recall it.
- ダッシュの挿入
- far from being … , as was once believed(補足+関係代名詞的な as)
- 骨格
- Memory actively reshapes the past
記憶は――かつて信じられていたような単純な記録装置では決してなく――私たちが思い出すたびに、能動的に過去を作り変える。
ダッシュで挟まれた長い挿入を外すと、骨格 Memory reshapes the past が見えます。挿入を外す→骨格→戻すで崩れません。
4. つまずきやすい形
(1) コンマ・ダッシュはペアで探す
挿入は原則ペアの記号で挟まれます。片方を見たら、もう片方を探して、その間を外します。文末の挿入は片方がピリオドになることもあります。
(2) 同格を主語と混同しない
Tokyo, the capital, is huge. の the capital は同格(挿入)で、主語は Tokyo。コンマのペアの間は骨格の外です。
(3) 言い換えの合図で難語を推測
— that is / : namely / in other words の後ろは、前の語の言い換え。難語の意味を推測する手がかりになります。for example / e.g. は具体例、i.e. は言い換えです。
(4) 挿入の中の論理標識は拾う
挿入は骨格から外しますが、, however, / , on the contrary, のように論の流れを変える語もあります。骨格をつかんだうえで、挿入が示す論理関係(逆接・追加)は必ず拾います。
5. 入試での効き
難関大の下線部和訳では、挿入を含む長い一文が狙われます。挿入を外して主語・動詞をつかみ、あとで挿入を補って訳す。同格は「〜である…は」や「…、それは〜」と訳し、言い換えは「すなわち」と処理します。挿入を骨格に混ぜると、主語と述語がずれます。
内容一致・空所補充では、that is / in other words の後ろが前の言い換えであることを利用して、難語の意味や筆者の主張を特定します。挟まれた部分は補足、合図語は言い換え――この整理が、抽象度の高い文章を読む助けになります。実際の年度の英文での現れ方は、大学別の解答解説で確認してください。
6. 確認問題
各文の挿入・同格・言い換えを①いったん外した骨格 ②挟まれた部分の働きを言えるようにしてから開いてください。
(1) The proposal, which had been debated for months, was rejected in a single afternoon.
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骨格:The proposal was rejected in a single afternoon.コンマで挟まれた which had been debated for months は非制限の関係詞節(挿入・第15講)。「その提案は、数か月にわたって議論されたが、たった一つの午後で却下された」。
その提案は、数か月にわたって議論されたが、たった一つの午後で却下された。
(2) Inflation — the sustained rise in the general level of prices — erodes the value of savings.
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骨格:Inflation erodes the value of savings.ダッシュで挟まれた the sustained rise … は同格(Inflation の定義)。「インフレ――物価の全般的水準の持続的な上昇――は、貯蓄の価値を目減りさせる」。
インフレ――物価の全般的水準の持続的な上昇――は、貯蓄の価値を目減りさせる。
(3) Some critics, it should be noted, dismissed the theory entirely.
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骨格:Some critics dismissed the theory entirely.it should be noted は挿入節(話者の態度)。「一部の批評家は――注意すべきことに――その理論を完全に退けた」。骨格には含めず、あとで補う。
一部の批評家は、注意すべきことに、その理論を完全に退けた。
7. 次に読む
挟まれた補足を外して、骨格を読む
挿入を外して骨格をつかめれば、長い文も崩れません。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。挿入・同格・言い換えを見分け、主語と述語を見失わない読み方を、添削で鍛えます。全国どこからでも受講できます。
