英検の要約問題|骨格から要点を抜く|英検英語
― 骨格から要点を抜く
英検の要約は、原文の主張を残し、具体を落として自分の言葉でまとめる問題です。各段落の主節を追い、論理を保って圧縮する。読解と作文の両方を、構造で解きます。
英検2級・準1級のライティングに加わった要約問題は、与えられた英文を読み、その内容を決められた語数の英語でまとめる設問です。「読めているか」と「まとめられるか」を同時に測る、読解と作文の複合問題。ここで効くのが、各段落の主節(骨格)を追い、具体を落として、論理を保って圧縮する技術。無料講座『英文の原理』第38講を、英検の要約に当てて整理します。
1. 原理 ― 骨を残し、肉を落とす
要約は、各段落の主節の骨格(主張)を残し、具体例・修飾(肉)を落とす作業。原文の論理関係(対比・因果)を保って、自分の言葉で圧縮する。原文の文をそのまま写すのではなく、内容を再構成する。
英検の要約でやることは、読解と作文の両方です。読解:各段落の主張を、主節の骨格から取る。作文:その主張を、原文の論理を保って自分の英語でまとめる。原文の文をそのまま抜き出すのは、要約とは見なされません。内容を自分の言葉で再構成するのが原則です。
2. 要約の手順
- 各段落の主節を追い、主張の1文を見つける。具体例・数値は落とす。
- 段落間の論理関係を確認する。対比(一般論⇔主張)、因果、追加。
- 主張を、論理を保ってつなぐ。「〜だが〜」「〜なので〜」を英語で示す。
- 指定語数に圧縮し、自分の言葉で書く。原文の丸写しを避ける。
3. 実演 ― 原文→要約
In recent years, more schools have introduced tablet computers into their classrooms. Supporters say that tablets make lessons more interactive and give students access to a huge amount of information. However, some teachers have raised concerns. They point out that students are easily distracted by games and social media, and that staring at screens for long periods can harm their eyesight. Because of these problems, a number of schools have decided to limit how tablets are used rather than remove them completely.
要約(約45〜55語の英語で)
- 残した主張
- ①タブレット導入が増えた ②利点(対話的・情報)と懸念(気が散る・視力)③だから完全排除でなく使用制限へ
- 落とした肉
- 「ゲームやSNS」という具体、「長時間画面を見ると」という詳細
- 論理
- Although …(譲歩)/ For these reasons …(帰結)で原文の論を再現
(原文和訳)近年、より多くの学校が教室にタブレットを導入している。支持者は、タブレットが授業をより対話的にし、生徒に膨大な情報へのアクセスを与えると言う。しかし、懸念を示す教師もいる。彼らは、生徒がゲームやSNSに気を取られやすいこと、長時間画面を見つめると視力を損ないうることを指摘する。こうした問題のため、多くの学校は、タブレットを完全に取り除くのではなく、使い方を制限することにした。
各段落の主張(導入増加/利点と懸念/制限へ)を残し、具体を落として、譲歩・帰結の論理を英語で再現。原文の文を写さず、自分の言葉で圧縮しています。
4. つまずきやすい形
(1) 原文を丸写ししない
原文の文をそのまま抜き出すのは、要約と見なされません。内容を自分の言葉で言い換えてまとめます。同じ内容を、別の語・別の構造で表すのがコツ。
(2) 具体例を入れない
具体例・数値・固有名は、要約では落とします。要約に入れるのは、各段落の主張だけ。字数は限られているので、肉を入れる余裕はありません。
(3) 論理関係を保つ
主張を並べるだけでなく、原文の対比・因果を要約でも示します(However / Although / For these reasons)。論理が消えると、要点の羅列になります。
(4) 骨格の正しい英文で書く
要約も英作文です。骨格(S・V・O)の明確な文を、正しい並列・接続でつなぎます(第39講)。難しい構文より、伝わる文を確実に。
5. 採点の観点
英検の要約は、内容(原文の主張を正しく捉えているか)・構成(論理的にまとまっているか)・語彙・文法で採点されます。原文の主張を落とさず、具体を入れず、論理を保ち、骨格の正しい英文で書く――この4点を押さえれば、安定して得点できます。原文の丸写しや、主張の取り違え(逆接の前を主張にする)は減点の対象です。
要約は、読解の要約(第38講)と作文(第39講)が一つになった設問です。東大の要約(日本語)と英検の要約(英語)は、「骨格から主張を抜く」という同じ技術。読解で身につけた要約力が、そのまま英検・大学入試の両方に効きます。
6. 次に読む
英検の要約を、骨格から要点を抜いて
要約は、主張を残し具体を落とす、読解と作文の複合技術です。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。英検の要約を、構造から主張を抜いて自分の言葉でまとめる訓練を、添削で徹底します。全国どこからでも受講できます。
