独立分詞構文とは|主語が違うとき分詞の前に主語を残す|英文法Q&A
― 主語が違うとき、分詞の前に主語を残す
The sun having set, we went home.(日が沈んだので帰宅した)。分詞構文の意味上の主語が主節と違うとき、分詞の前にその主語を残します。これが独立分詞構文。Weather permitting(天気が許せば)などの慣用表現も多くあります。
Q. The sun having set, we went home. の先頭に The sun があるのはなぜですか?
A. これは独立分詞構文です。ふつうの分詞構文は、意味上の主語が主節の主語と同じなので省きます(Seeing me, he smiled.=he が見て、he が笑う)。しかし主語が違うときは、省くと誰の動作か分からなくなるので、分詞の前にその主語を残します。The sun having set, we went home.(日が沈んだ=主語 the sun/帰宅した=主語 we)。It being Sunday, the shops were closed.(日曜だったので)、There being no bus, we walked.(バスがなかったので)も同じ。さらに、主語が「一般の人・状況」で固定した慣用表現もあります――weather permitting(天気が許せば)、all things considered(すべてを考慮すると)、generally speaking(一般的に言えば)、judging from ~(〜から判断すると)。分詞構文の作り方は分詞構文、with + O + 分詞 は付帯状況の withで扱います。
1. 結論 ― 主語が違えば、分詞の前に残す
分詞構文の意味上の主語が主節と違うとき、分詞の前にその主語を残す(独立分詞構文)。The sun having set, …。慣用(weather permitting / all things considered / generally speaking)も頻出。
2. 形と慣用
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 主語 + 分詞 | 主語が違う分詞構文 | The sun having set, … |
| There being ~ | 〜があるので | There being no time, … |
| 慣用(能動) | 一般に言えば等 | generally speaking |
| 慣用(受動) | 考慮すると等 | all things considered |
3. 例文で確認
It being a holiday, the office was empty.
祝日だったので、オフィスは空っぽだった。
分詞 being の主語は it、主節の主語は the office。主語が違うので it を残します。
The work having been finished, they went home.
仕事が終わったので、彼らは帰宅した。
「主節より前」は having + 過去分詞。The work having been finished(仕事が終わって)=完了・受動の独立分詞構文です。
Weather permitting, we will hold the event outdoors.
天気が許せば、イベントは屋外で行います。
weather permitting(=if the weather permits)は慣用。all things considered(すべて考えると)なども決まり文句です。
4. つまずきやすい形
(1) 主語が違えば残す(懸垂分詞の回避)
主節と主語が違うのに省くと、誰の動作か不明になり誤り(懸垂分詞)。The sun having set, … のように主語を明示します。
(2) being は省略されることも
The work (being) done, … のように being は省けます。His arms folded(腕を組んで)のように名詞+過去分詞だけになることも。
(3) There being ~ / It being ~
There being no ~(〜がないので)、It being ~(〜なので)は形式主語・there をそのまま主語に残す独立分詞構文です。
(4) 慣用は主語を書かない
generally speaking / frankly speaking / judging from / considering ~ などは、主語が「一般の人」で固定した慣用。主語を書かずそのまま使います(独立不定詞と同じ役割)。
5. 原理とのつながり
独立分詞構文は、特別な例外ではなく「省略は、復元できる情報だけ」という一つの原則の裏返しです。分詞構文はもともと、副詞節(接続詞 + 主語 + 動詞)を、分詞1語に圧縮した形です(分詞構文)。ここで主語を省けるのは、「主節の主語と同じだから、言わなくても分かる」ときだけ。Seeing me, he smiled. は「見る」も「笑う」も he――だから省いて問題ありません。しかし、副詞節の主語が主節と違う場合、省いてしまうと誰の動作か復元できなくなる(これが誤りの「懸垂分詞」)。だから主語を残す――それが独立分詞構文です。つまり「省く/残す」の分かれ目は、「読み手が主語を復元できるか」という一点。慣用表現(generally speaking など)が主語なしで通じるのも、主語が「一般の人・状況」と誰でも復元できるから固定化したのです。この「復元できる情報だけ省く」発想は、to だけ残す独立不定詞や、目的語を省く付帯状況の withとも同じ根。省略を「情報の復元可能性」で捉える――それが、難関の分詞表現まで見通す土台です。
6. 次に読む
独立分詞構文を、「復元できる情報」から
「主語を復元できれば省く、できなければ残す」――省略は一つの原則で貫けます。日本英語塾は担任制のオンライン英語専門塾です。分詞表現を圧縮と復元の視点で読み解く力を、指導します。全国どこからでも受講できます。
