英検準1級の語彙・空所|品詞と語法から絞る|英検英語
― 品詞と語法から絞る
準1級の語彙問題は、丸暗記だけでは頭打ちです。空所の品詞を先に決め、語法とコロケーションで絞る。構造から候補を減らせば、知らない語でも正解に近づきます。
英検準1級の大問1(短文の語句空所補充)は、語彙力が問われる一方で、構造から候補を絞る技術で正答率が上がります。空所に入るのは何品詞か、その動詞は後ろに何を取るか、どの語と結びつくか――無料講座『英文の原理』第4講(文型・語法)・第8講(位置が働きを決める)を、準1級の語彙問題に当てて整理します。
1. 原理 ― 空所の品詞を先に決める
空所に入る語の品詞は、置かれた位置で決まる(名詞の位置・動詞の位置・形容詞の位置)。品詞が決まれば、選択肢は絞れる。動詞なら後ろに何を取るか(語法)、名詞なら何と結びつくか(コロケーション)で、さらに1つに決める。
語彙問題を「意味だけ」で解こうとすると、知らない語でつまずきます。まず空所の前後の構造を見て、入る品詞を決める。the __ なら名詞、__ the noun の動詞位置なら動詞。品詞で選択肢を絞ってから、意味と語法で1つに決めます。
2. 解く手順
- 空所の位置から、入る品詞を決める(第8講)。
- その品詞の中で、文脈に合う意味の候補を残す。
- 語法・コロケーションで1つに絞る。動詞+前置詞、形容詞+名詞の結びつき。
- 消去法を使う。明らかに品詞・語法が合わない選択肢を先に切る。
3. 例題の解析
The new manager quickly ( ) the team's low morale to a lack of clear goals.
1. attributed 2. contributed 3. distributed 4. substituted
- 構造
- 空所は動詞。後ろが A to B の形(the team's low morale to a lack of …)
- 語法
- attribute A to B「AをBのせいにする・帰する」が型に合う。contribute to は自動詞的で A を取らない
正解:1. attributed。「新任のマネジャーは、チームの低い士気を、明確な目標の欠如に帰した」。後ろの A to B という構造が、語法で正解を決めます(第4講)。
新任のマネジャーはすぐに、チームの低い士気を、明確な目標の欠如が原因だと考えた。
Despite the ( ) of the evidence, the jury remained unconvinced.
1. abundant 2. abundance 3. abundantly 4. abound
- 構造
- the __ of … の位置=名詞。the と of に挟まれる
- 品詞で絞る
- 名詞は abundance のみ。abundant(形容詞)/abundantly(副詞)/abound(動詞)は位置に合わない
正解:2. abundance。「証拠が豊富にあったにもかかわらず、陪審は納得しないままだった」。位置が品詞を決めるので、意味を知らなくても1つに絞れます(第8講)。
証拠が豊富にあったにもかかわらず、陪審は納得しないままだった。
The committee decided to ( ) the proposal until more data became available.
1. put off 2. put on 3. put up 4. put out
- 構造
- 句動詞+目的語(the proposal)。文脈は「データが揃うまで」=延期
- 意味
- put off「延期する」。put on(着る)/put up(掲げる・泊める)/put out(消す)は文脈に合わない
正解:1. put off。「委員会は、より多くのデータが得られるまで、その提案を延期することにした」。句動詞は不変化詞(off/on/up/out)で意味が変わるので、文脈と結びつけて覚えます。
委員会は、より多くのデータが得られるまで、その提案を延期することにした。
4. つまずきやすい形
(1) 品詞を先に決める
空所の前後(the __ / __ the noun / be __)から、入る品詞を決めます。品詞が合わない選択肢は、意味を知らなくても切れます(第8講)。
(2) 動詞は語法で絞る
動詞は、後ろに何を取るか(V A to B / V A of B / V A from -ing)で決まります。attribute A to B / prevent A from -ing / provide A with B のような型を、構造ごと覚えます(第4・6講)。
(3) コロケーションで結びつきを見る
make a decision / take measures / pose a threat のように、決まった結びつき(コロケーション)があります。名詞・形容詞は、どの語と一緒に使うかで覚えると、空所補充に強くなります。
(4) 消去法を先に使う
4択のうち、品詞・語法が明らかに合わないものを先に切ると、残りから選べます。正解を当てるより、誤りを消すほうが速いことが多い。
5. 語彙の増やし方 ― 構造ごと覚える
準1級の語彙は数が多いですが、語法・コロケーションとセットで覚えると、空所補充にも英作文にも効きます。単語を1語で覚えるより、attribute A to B、a lack of、become available のように使われる形(構造)ごと覚えるのがコツ。接頭辞・接尾辞(-tion 名詞 / -ous 形容詞 / -ly 副詞)から品詞を推測する力も、初見の語で効きます。
語彙・語法を構造ごと押さえる姿勢は、そのまま大学入試の文法・語法問題にも通用します。英検準1級の語彙対策は、難関大の語彙・語法対策と重なります。
